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コロナで価値観がぶっ壊れるなどして。

はじめまして。ユカといいます。映画『月曜日のユカ』のユカに憧れて、あえてのカタカナ表記である。

まずはじめに、私は大学を卒業してから、一度も正社員として働いたことがない。それを言うと、どうして大学に行ったのだなどと聞かれるのだが、人生の夏休みを延長したかったから以外に答えようがないし、就職活動をしなかった理由は、就職したい会社がなかったから以外に答えようがない。
レール?社会?はて、みたいな世界観で生きている人間なんだと思ってほしい。

そして次にくる質問はこれだ。大学を卒業したあとは何をしていたのか。答えよう。

とりあえず最低限の収入は必要なので、自分がバイトしてみたかったところでいろいろバイトをした。食品サンプル屋、アクリル樹脂の会社、ヴィレッジヴァンガード、無印良品。人生経験だけはやたら豊富になった。

そして今でも働いているのが無印良品。保険証目当てのパートナー社員(響きはいいが、アルバイトに毛が生えたようなもの)である。これまた無印良品というと、ブランドイメージがあるため聞こえはいいが、働いてみてわかったのは、

無印良品で働いている人間は、無印良品の商品が買えない。

それは「マックで働くとマックが食えなくなる」みたいな意味ではなく、

「無印良品の収入で、無印良品の商品を買うほどの余裕はない」のだ。

15万の手取りでは流石に生きていけないという理由で始めたガールズバーで、奇跡的に聖人リッチマンに一目惚れされてしまったため、そんなちゃらんぽらんな人生もなんとか成り立っていた。なんたるラッキー。絶対にこの人生はイージーモードたと思った。

しかしそんな中でのコロナである。ガールズバーには行けなくなり、感染のリスクを負ってまで無印良品で働かないといけなくなった。
もちろん休職してもいいとは言われていたが、そんなことをしたら生活できなくなってしまう。こんなに安い給料で働いているのに、そんな安い給料にしがみつかなくてはならない。働けるだけで恵まれていると言われる。一体なんなんだこれは、と思うようになった。

時給で働くのがそもそも馬鹿げていると思うようになったし、日々のルーチンワークにもうんざりしてきた。自分にはもともと、キャバ嬢、ホステス、芸能人、モデルのような、自分の容姿を武器にしてお金を稼ぐ人たちに憧れがあった。若さも美しさも永遠ではない。実年齢よりかなり若く見られるけれど、もうすぐ30歳になってしまう。

ガールズバーで働き始めた理由の中には、オンナを使って稼ぐラストチャンスだ!みたいなノリがどこかにあった。いつか使えなくなる日がくるのなら、あるうちに使わなくてはもったいない。賞味期限内に食べようって話だ。

私はあと半年以内に無印良品を辞める。理想とする『月曜日のユカ』のような、新しい自分になるのだ。




積極的に経済を回しますので…