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認知症日記(3) デイサービスを受けるまでの、制度的な道のりは、けっこう未知のものでした

夫の認知症がわかり、会社を辞めたタイミングで、彼が昼間、通う場所を作らねば! と思いました。

ともかく夫は、やることがないと、ぼんやりしています。
筆ペンでなぞる写経セットを取り寄せたり、ダイソーのスクラッチアートを買って勧めて、簡単なペン習字のテキストを買って渡しても、どうも続かない。
けっこう、私は必死だったのだけど、やはり、本人のかわりに趣味を見つける、というのは無理なのだなあ、と思いました。

市の広報をみると、「地域包括支援センター」に相談するように、と書いてあったので、駅近のセンターに電話すると、「管轄が違うのです」と言われました。
住んでいる住所で管轄が決まっているそうです。
(我が家の管轄センターは、交通の便が恐ろしく悪くて、カーナビを頼りに行きましたけど)

市内では数箇所で、介護保険を使わなくても高齢者が参加できるイベントがあるそうでした。
しかし、定期的にデイサービスに通うとなると、介護認定が必要、とのことでした。そこで、夫の場合、運動系のデイサービスのパンスレットをいくつかもらい、そこから検討しました。

それにしても、書類が多い!
訳がわからない!

11月14日 介護認定の申請(はじめて「地域包括支援センター」に行ったとき)
12月1日 介護保険の認定調査(家に調査の人が来た)
12月22日 介護保険の結果通知(郵便) →「要支援2」
翌年
1月10日 デイアービスの施設の見学
1月13日 「介護予防支援及び介護予防 ケアマネジメントに係る契約書」
      →地域包括支援センターとの契約
1月18日 「介護予防サービス・支援計画書」
      →地域包括支援センターの担当者が作成
     「第1号通所事業契約書」
      →通うことになったデイサービスの事業者

「介護保険被保険者証」というものが届くのですけれど、
その前に、暫定的に「暫定被保険者証」が届いたりして。

介護保険の認定調査って、調査の人が家に来るのです。
というか、何かの手続きは、基本的に、担当の方が来てくださいます。

よく、「ケアマネージャー」という職種のことを聞いていたけれど、
「要支援」の場合、包括支援センターの方が担当してくださり、
「要介護」になった段階で、「ケアマネージャー」さんが、付くようです。
(地域差って、あるのかしら?)


なんか、いろいろ心細かったけど、
包括支援センターの担当の方(女性)が、さばさばしていて、頼もしい感じでした。

夫が通い始めたデイサービスには、私も見学に行ったのですけれど。
簡単なトレーニングマシンがあったり、みんなで椅子に座り、施設の人の司会(?)で、簡単な脳トレ的な運動をしたり………。
夫もまんざらでもなさそうなので、安心しました。

とはいえ、いろいろ考えてしまいます。
夫は、人から指示されたことを几帳面にこなすタイプなので、こういうのは合っているみたい。けれど、「こんなの、やりたくないよ」って思う人もきっといると思います。

老いのスピードって、けっこう個人差が大きいですよね。
そして、生きていれば誰もが老いる。
なるべくいつまでも、自分の意思で、自分の身体で行動したい、とつくづく思います。
夫の幸せは、なんなのだろう? と、考えたり。


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