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徳川まつりと夜の考察 -輝く夜の姫、まことの夢、そして朝が来る-

aikoは人生な徳川まつりPのtamakiです。

まつり誕生日note三本立てのうちの一本。今回は真面目な読み物です。
まつりPとなって、気付けばそれなりの年月が経ちました。まだまだ若輩者どころか、いつも新参な気持ちで末席に座る気分ですが、日々私が彼女を知っていく中で、よく思うことがありました。

徳川まつりは、「夜」と非常に関連が深い、ということです。


カード絵に見るまつりと夜

グリマス編

まつりの初上位カード(だったよね?)「願いをこめて」は覚醒後、浴衣のまつりと燈籠流しが描かれています。
当然ながら夜です。覚醒前の「船上の宴」も、夜の屋形船での様子なので夜が描かれていることになります。

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Pと中華街デートに出掛けたカードの覚醒後「5本のバラの花言葉」はディナーの様子が描かれます。これもまた「夜」ですね。

…私も、同じ気持ちだよ。

曲名カードのフェスタ・イルミネーションも、閉会式の夜が舞台となっているので「夜」です。

終わりは寂しいけれど、きっと次があるのです!

また、これはカードではなくCDですが、まつりが初めて参加したLTP10のジャケットの時間帯は「夜」であり、LTP10曲「瞳の中のシリウス」も星の曲なので「夜」の曲です。

このまつりが私が初めて見た徳川まつりでした

ドラマパートも、小鳥さんの仕事が終わった後なので夜のように思えたんですけど、聴き直してみると夕方くらいの時間帯っぽいなあ。海美が学校終わってすぐ来て準備したって言うし。

あと一応LTD03も「夜」の時間帯のジャケットです。

まあここらへんは粗探しのレベル。たまたまそうなだけ。


ミリシタ編

SSR①ロマンティック・ランドの覚醒前は逆光の中のメリーゴーラウンドという、非常に幻想的な美しい一枚となっています。

王子様、いい子で待っているのですよ?

まつりのカードの中で一番好きです。これでパブミラー出たらさすがに買っちゃうかも。部屋にタペストリーずっと飾ってます。
これも、背景を見る限りでは「夜」のようです。ライトアップされた遊園地って感じかな。

SSR⑤フェス限の覚醒前はマイペの三人で、夜の露天風呂に入っている様子です。

空のお星さまみたいに、キラキラ輝けるように、みんなで頑張るのですよ?

本noteのヘッダーにも使っているSSR⑥SFYの覚醒後は夜の遊園地のパレード。グリマスの曲名カードと同じく「夜」が舞台です。

どどーんと、フェスタの開演、なのです♪

SSR⑦SHSの覚醒後も、見る限り夜っぽいです。まあキョンシーだし怪異は夜に動くもんだ。ってカード台詞で「今夜」言うてるし夜ですね。はい。

今夜は楽しいパーティー……みんな、まつりの仲間にしてあげるのです!

SSR⑧私服SHSのリラックス・ティータイム覚醒後も夜です。Pと二人きりで夜の劇場を見下ろしているシチュエーションですね。

……あなたも、リラックスできたかな?

また私にとっては忌まわしきイベントコミュであるメメント?モメント♪ルルルルル☆のpt報酬カードの覚醒前も夜です。

アイドルは、お姫様なんだから……。

まつりを象る髪型をほどきながらも、それでも指に髪を、まつり姫のあの髪型を思わせるように絡ませながら、夜の月あかりの中で「アイドル」をぼんやりと模索している姿は、「夜」の中に大事な何かがあるのでは、と思わせます。
あと、ええと…夜っぽいセリフも本当は探してあげていくべきなんですけど…探すの力尽きました(正直)

余談・黄昏時のあなた

余談ですが、夜に入る前の「夕方」が描かれているカードは特徴的なもので言うと2枚あり、現時点では「祭りのあと」と「瞳に映るサンセット」がそれにあたります。

「祭りのあと」は初めて“私”のまつりが現れたカードとして有名で、これでまつりが一気に気になった、引き込まれた、という人もいるかと思います。私だ。
もう一枚の「瞳に映るサンセット」は普段のまつりより落ち着いた、お姉さんでどこかアンニュイなところも見えている良い表情の一枚で、これにも心惹かれたPさんが多くおられると思います。私だ。私の場合、祭りのあと見た後にこのカード実装だったからそりゃもう大変だ。

昼と夜が入り混じる黄昏時は、「私」と「姫」も入り混じる時間帯なのかも知れないです。

ソロ曲に見る「夜」

SSR①の覚醒コミュは、まつりの哲学が垣間見えて正直一番好きなコミュまであるのですが、これも公演後の夜が舞台でした。まつりが話題にあげるのも、かつて妹と一緒に行った、閉園を迎えた夜の遊園地のエピソードでした。

SSR⑥SFYの覚醒コミュは昼間ですが、カードは見た通り夜です。
まつりのソロ1曲目「フェスタ・イルミネーション」ですが、昼でも見えますけども、イルミネーションというものはやはり“夜”に最も映える光の芸術であることは、皆さんご存じの通りかと思います。

歌詞も「もっとみたい"夜”」とあるので、曲の舞台も夜でしょう。
作詞者の松井神がどういう意図で夜にしたのか、そもそも、松井神が夜にしたのか、あるいは発注ポエムの時点で夜が指定されていたのか、それは全くわかりませんが、まつりに“夜”のイメージがある、ということは、もうミリオンライブが始まった頃から備わっていたようです。

ソロ2曲目「カーニヴァル・ジャパネスク」は夏祭りの曲ですが、夏祭りもイメージされるのは「夜」が多いと思います。

「"夜空"に咲いた花火みたいに」「素敵な"夜"なのです」とあるので、舞台はフェスタ・イルミネーションと同様、夜なのは確実です。

3曲目「プリンセス・アラモード」は昼間から夕方と言う感じ。
「空にお星さま光ったらパーティの時間です」とあり、ラスサビ前は「もうこんな時間?」とあるので、どうも夜が思い切りメインの舞台ってわけではなさそうなんですよね。夜が、遊園地が閉まる時間が来てしまった、という感じではある。
少なくとも最初から夜ではないですね。確か松井神も前2曲が夜だったから夜の前の曲を、というようなことを、MORかどこかで話していた覚えがあります…が自信がない。

あ、ツイートあった~。

というように「昼から夕暮れ」です。記憶あってた。

余談に近いですが、9thライブでも披露された4曲目の「シャル・ウィー・ダンス?」は夜の気配がなく、完全に昼間の曲だな、と言う感じです。昼下がりに街をデートしたり、カフェでお茶しているような感じ。
まつり口調の歌詞の中に、時折姫の向こう側の“私”が垣間見える歌詞になっているので、勿論ちゃんと、当人の意識はまつり姫でありつつも、等身大の、素顔のまつりを見せてくれる時間帯なのかなと思います。すわちゃんもMCかどこかで「まつりちゃんは“女の子”なんです!」って言ってたし。

ということで、これまで見てきた通り、まつりと「夜」の関係はとても深いように思います。
まつり姫は夜に現れるんですね。きっと。


輝く夜のお姫様 -かぐや姫と夜-

突然ですが自分語りをします。
私は昔から“お姫様”というものが好きでした。歳がバレて非常に恥ずかしいですが、これは幼女の頃、一世を風靡し、去年誕生30周年を迎えた名作・美少女戦士セーラームーンシリーズをアニメ・原作ともどもリアタイで追っていた影響がとても強いと思います。

アニメよりは原作が好きで、原作コミックスを何回も何回も読み返していました。武内直子先生のプリンセス・セレニティのカラーイラストが特にものすごくお気に入りで、画集を飽きもせずずっと眺めていた幼女でした。
(幼女時代の推しカプ↓ 今も変わらずまもうさ勢なので、スターズのこと全然知らん…ごめん…。私のセラムンの記憶はデッドムーン編までや…)

ちなみに幼女の頃の推しは亜美ちゃんで、今の推しはほたるちゃんです!……というかほたるちゃんはなかよし本誌登場時からずっと推しでしたが…デス・バスターズ編全部好きだし、ちびうさとほたるちゃんの関係大好きだし、サターン登場から消滅のくだりは、小学校に上がってはいたものの、まだ幼い私にはいろいろと衝撃的でした。
彼女の「いつでも終焉と共に希望と再生があるのです」という言葉は、こんな年齢になった今でもずっとずっと心に残っていて、時々思い出したりします。
(なお、クリスタルでのほたるちゃんのCVは恵美役の藤井ゆきよさんです)

話を戻します。
といっても別に自分がお姫様になりたい、などとはちっっとも思わず、「お姫様」「姫」「姫君」「プリンセス」、という清らかで気高い存在、その美しいものを見て、心をときめかせたい、あるいは仕えたい、お慕いしたい、称賛したい、愛していたい……という気持ちが、小さい頃から今に至るまでずっとあります。

そしてそれが、私が徳川まつりPである根源的な理由のように思います。まつりPはまつりのナイトだから、ぴったりだね。
なので、どの時代の私がミリオンライブに触れていても、必ずまつりのPになっていたと思います。
例えるなら主人である中宮定子にひたむきに想いを向け、愛し続ける清少納言のような立場に近いです。そういう意味でシンパシーを感じるため、高校生の頃から清少納言は推し作家であり推し偉人です。

そんな私が一番好きなお姫様は「かぐや姫」です。

かぐや姫は、ご存じの通り日本最古の物語として知られる「竹取物語」に登場するお姫様です。
有名なその他のお姫様達とは違い、誰とも結ばれず、記憶を失って月に帰ってしまう。そんな孤高で気高く、望んでも手が届かない姿がとても切ない。
そんなところが私の「お姫様ひたすらお慕いしたい」願望と結びついて、一番好きだな……と思ってしまう、ように思います。

かぐや姫の「かぐや」はどういう字を当てるのか、ネットで調べた範囲となり恐縮ですが、諸説あるそうです。
迦具夜比売命(かぐやひめのみこと)と書く説があります。古事記に登場する女性で、かぐや姫のモデルではないかと目されているそうです。ここには“夜”が入っています。
また、これは竹取物語のかぐや姫とは直接関係ないですが、ラブライブ!の曲名にもある通り、「輝く夜」と書いて輝夜(かぐや)と読む例もあります。東方projectの蓬莱山輝夜は実際のかぐや姫ですが、彼女も「輝夜」という名前ですね。

耀う/赫う(かがよう)という言葉が由来の説もあるそうです。意味は「きらきら光って揺れる」です。
いずれにせよ、「夜」であり、また、「光る」「輝き」のイメージが強くあるようです。
かぐや姫自体も自らが発光する特殊な体質で、翁が発見したのも竹が光っているからでした。

「夜が輝く」という表現の話をもう少し引っ張ると、星や月が「輝く夜」という表現で、J-POPの歌詞の中にもちらほら見られるものです。
私の人生こと歌手のaikoさんの曲に「すべての夜」という名曲があります。その歌詞で彼女はこんな表現を書いています。

 静かに黙って息を止めて こんなに素晴らしく夜は輝くのよ
 あなたの両手で計る未来を

aiko・すべての夜

ここだけ抜き出してもあれなので少し歌詞の話をすると、毎晩震えているけれど、夜は本当に辛く悲しいだけのものなの? とあたしが語り掛け、素晴らしく夜が輝いている様子と、夜こそ未来へと繋がる時間だとあなたに教える、というような筋になっています。名曲なので是非各種サブスクで聴いてください。↑にも貼った!
(ほんとはここの「輝く」については、星や月以外にも読み取れるものがあるんですが、それは割愛します。一昨年に歌詞読解を書いたので興味があればお読みください。本業です)

輝きは、昼間は周りが明るいので目立ちません。
イルミネーションと同じく、暗い夜に最も輝くことが出来ます。
それから、かぐや姫が月に帰るのは十五夜の夜でした。
彼女を象徴する「月」が浮かび、美しく輝くのも夜ですね。

国産(国産?)最古の“お姫様”であるかぐや姫も、まつりと同じく「夜」と繋がりが強い姫であることがわかります。
……まあ、言うてシンデレラの舞踏会も深夜零時に至るくらいには「夜」ですし、舞踏会はどのお姫様で語っても悪くないモチーフなので、別にかぐや姫だけが夜とイコールで結ばれてるわけではないと思うんですけどね(ここまで書いてきたことを破談にすな~~)

ていうか、月と姫で言うと、むしろかぐや姫らしいのは先輩アイドルかつ姫系アイドルとしても先輩の四条貴音の方がよりそれっぽいし、本当に月から来たような素振りもありますからね、その辺よく知りませんが。かぐや姫のカードもあるしね↓

なんていうかその……自分語りから始まってることからもわかるんですけど、私がかぐや姫に対してクソデカ感情持ってるから書いたようなくだりでした。詳細は割愛しますが。私の狂うタイプの情緒は大体竹取物語と銀河鉄道の夜で醸成されたので(中学一年の国語の教科書~!)

最初に書いたセラムンも月のお姫様なので、現代版かぐや姫みたいなところありますね。地球の王子と恋に堕ち、結果としてシルバーミレニアムが滅んでしまった…ということもかぐや姫が犯した罪として当てはまると思います。


夜の夢こそまこと

イルミネーションのくだりでも話しましたが、“輝き”というものが最もわかるのは、闇に包まれた夜の時間帯だと思います。
また、星は昼間でも輝いていますが(ここでBUMP OF CHICKENの「なないろ」が流れてくる朝ドラとおかえりモネのオタク)一般的に夜になって初めてその姿を現し、沢山の星々と星座を象りながら、それぞれに輝き合うのも夜です。
余談に近いですが、まつりが主演を務めた映画のタイトルは「星々の姫」でしたね。

そして人々が眠り夢を見るのも、一般には“夜”だと思います。
江戸川乱歩の残したこんな言葉があり、お気に入りでよく小説でも使ったりします。

うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと

眠りの中で見る夢は、結局は目が覚めれば終わってしまいます。とても儚いものです。でも、人の抱く目標や願望としての夢は、必ずしもそうではない……と思います。
小さな頃にある少女が抱いた「お姫様になる」という夢は、他の人からしたら一笑に付されるような、すぐ消えてしまう、とても叶えられない夢で、夢よりも儚くて脆い幻ですらあったかもしれません。

しかし徳川まつりはそれを“まこと”にしています。
今や彼女が「お姫様」アイドルであることは、疑いようのない“真実”です。

乱歩の書いた「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと」の本来の意味としては、おおざっぱに取るなら、「昼間(うつし世)、周囲に見せる姿より、夜に見る夢の中にこそ人間の本質が現れる」だと思います。あくまで乱歩は、眠りに付随する夢の方でこの言葉を書いているように思います。乱歩全然詳しくないので、テキトーなこと言ってたらすみません。

それからは大きく離れますが、まつりPからの観点であえてこの言葉を分解し、組み立ててみます。

覚醒前、幼い頃のまつりが「昼間」に抱いた夢を、

覚醒後、成長したまつりが「夜」に現実にしています。

幻でしかなかった夢を現実に、まことのものにしているまつりだからこそ、“夢”がまことのものとなる「夜」を纏っているのかも知れません。

……。
……まあそんなわけないんですけどね~っ!ただ単にこの言葉が好きなだけよ~っ!
でもこの乱歩の言葉を思い出すたび、私はまつりのことが頭に浮かびます。なので書きました。誰かに伝わって欲しいと思ったからです。

月と夢 -ポプマスの属性-

かぐや姫のくだりではかぐや姫と繋がる夜と、乱歩の言葉のくだりでは夜に見る夢となりたいイメージとして抱く夢について書きました。
かぐや姫を象徴する“月”も、乱歩の言う“夢”というものも、いずれも「夜」に結び付けられるものです。

ところで2022年7月に惜しまれつつもサービス終了となった、5ブランドのアイドル達が集うパズルゲーム・アイドルマスターポップリンクスでは、アイドルそれぞれに属性が付与されていました。

まつりの属性は、「月」と「夢」でした。

ポプマスの絵が一番好きまである

夢は別に、夜のこと度外視してもいい。無理に睡眠時の夢から夜に結び付けなくてもいいとは思います。徳川まつりというアイドルは「人のすべての夢そのもの」のような存在ですし。そのものだから属性になったんですわ。

でも「月」はどうして月なんだろうなと。他の属性もいろいろある中で何故「月」なんだろう。
属性には「星」もありました。夜に輝くものなら「星」でもいいはずだし、LTFでもまつりは月のブルームーンハーモニーではなくスターライトメロディ所属でした。もしくは、そのものの「光」でもいいのに、なのに敢えて「月」なんです。

何故、と思う中で、やはり頭に浮かぶのが「かぐや姫」なんですよね。

まあポプマスの属性ってかなりいい加減で、たとえば百合子に風の属性が入っていない時点で特別信用度が高いわけでもないんですけど、徳川まつりに付与された「月」の属性に、彼女自身と夜、そしてかぐや姫の存在が全くないわけではないんじゃないかしら、と私個人としては思います。

かぐや姫とまつりについてはまだ書きたいことがあるのですが、冗長になるので割愛します。いつか書くことを信じて…。とは言っても今はまだ材料が少ないので、今後公式で何かおおっと思うことがあったら書くかもです。

夜はそんなに辛く悲しいの?

ところで「夜」というと、一般的にはあまりいいイメージを持たれていないことが多いように思います。
夜道は危ないですし、暗いというだけで正直不穏です。また、不安がいっぱいで眠れない夜には鬱々としてしまいがちです。

でも楽しいことだって、それを覆すくらいにいっぱいあります。ドラマやバラエティを放送するテレビ番組は夜が本番だし、ライブだって夜に開催されることが多いです。イルミネーションも夜に輝くし、何よりこれまで述べてきた月も星も、夜にこそ輝くものです。
そして夜は大抵の人が眠りに就く時間帯です。安らかな眠りの中で、人は様々な夢を見ることでしょう。

先に挙げたaikoの「すべての夜」歌い出しではないですが、夜は決して恐ろしいものではないし、私がまつりに見出す「夜」は“不穏”や“闇”のメタファーではないです。そこだけは決して誤解しないでください。

けれども、それでも心寂しい夜というものは、どうしてもあります。
そういう夜に、その淋しさを照らすように、きらきら輝くお姫様がはいほー! と元気に軽やかに、可愛らしく登場したら……その人は少しだけでも、笑顔になれるかも知れないです。心細さや寂しさを感じている人も、心がちょっと上向きになるかも知れないです。

なんだかそれは、ひとりぼっちの夜に偶然見つけた、何の根拠もないけど、でも心のお守りにしたくなる……そんな希望のような光に思えます。

これはもはや考察でもなんでもなく、ただの私の希望や願望ですけれど……。
もし不安で孤独な子がいるのなら……夜の怖いところに囚われている子がいたのなら、大丈夫だよ、こんなに綺麗に夜は輝くのですよと、私がそばにいるよ、笑って、と言うように、まつりは歌い踊るのではないでしょうか。

 店じまいした空の上から
 満月 きみに声かける
 暗くけわしい道をわたしが
 照らしていてあげるから

谷山浩子・ひとりでお帰り

そういう子であってほしいなと思います。
あるいは、そういう子だからこそ、まつりと夜は深く結びついているのではないでしょうか。

新しい朝 迎えようよ

そして大事なのは「夜」は必ず次に繋がっているということです。
明日という“未来”、そして“夜明け”という“朝”です。
終わりでも、決してないんですよね。新しい始まりに繋がってるんです。

先に引用したaikoの「すべての夜」の歌詞には、こんなフレーズがありました。

 あなたの両手で計る未来を

aiko・すべての夜

この曲の読解にて私は「夜は昼よりも明確に未来に向かうものである」と書き、輝く「夜」と「未来」が同じサビ内に存在することから、「すべての夜」は“未来へ向かう曲”である、ということを書きました。……確か。書いたものについてはすぐ忘れる性質なんですごめんなさい。

ところで、ミリオンシアターシーズンのファイナルにおいて、アイドル52人がそれぞれ一日を四つに分けた時間帯チームに振り分けられているのは、ミリシタを遊んでいる皆さんは当然ご存知だと思います。
私は最初、こんなnoteを書いているくらいですから、まつりは「夜」のチームにいるのかな、と思っていました。まつりと夜についての読み物(これ)を書こうと思っていたので、また一つの材料になるな、と思っていましたが、少しこんなことも思っていました。

まつりにある「夜」が、未来へ繋がるものというポジティブな側面もあるのなら……「朝」のチームにいてもいいんじゃないかな? と。

そして組み分けが発表されました。
まつりは……「朝」のチーム・ライジングライトに所属していたのです!

衣装も一番スキ
まつりはイエローとライムグリーンも似合う

わーい!やったー! でも歌唱メンバーに入ってないのは許さん!!

おわりに -朝の来ない夜はないわ-

まつりは心細い夜を楽しく美しく輝かせて、寂しさを感じる誰かを笑顔にしてくれる、きらきらした夜のお姫様です。
そしてそれだけではなく──夜を越えた先にある、朝の光の満ちる明日という未来へと、君を、あなたを、私を導いてくれる存在でもある。

まつりに付された「夜」には、明るい朝へ、未来へ通じるという面もあること……そんなお姫様で、アイドルであってほしい。
彼女と夜についてのこの文章を書いて、改めてそう心から思う限りです。

 新しい朝 迎えようよ 朝の来ない夜はないわ

東京スカパラダイスオーケストラ・Good Morning~ブルー・デイジー feat.aiko

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