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【子育て】形式的「ごめんね」「いいよ」からの脱却 ~時には「いやだ」と言ってもいいんだよ~

おはようございます、tamamioです(^^)
今日は、子ども同士のトラブル対応について
現役・小学校教師目線でお話します。


皆さんは小学校時代に、
教師から「ごめんね」「いいよ」と
教えられた(強制された)ことはありませんか?

かく言う私も、
トラブルが起こると双方から話を聞いて
最終的には「ごめんね」「いいよ」と
その場を収めていました。

ある時までは。

その時私は2年生を担任していました。
下校前、3年生の男の子2人が
取っ組み合いの喧嘩をしています。

急いで止めて、理由を聞いて(些細な理由)、
「じゃ、『ごめんね』しようか」となりました。

片方は素直に「ごめんね」と謝りました。
すると相手の男の子は、

「いやだ」

と返答したのです。

えっ!びっくり!!
些細な喧嘩なのに、許さないの???
ややスピリチュアルに傾倒していた
当時の私にとっては「許すことは良いこと」。
怒りに囚われ過ぎると逆に辛いよ、
許すとそこから解放されるよ、
と思っていました。

あの手この手で説得して、「いいよ」を
引き出そうとしたのですが、タイムリミット。
結局、仲違いしたまま下校しました。

その顛末を、担任の先生にお話ししました。
担任は年配の男性教師。
子どもが好き、教えることが好き、
私がとても尊敬している方です。

その先生曰く、
「ああ、許せない時は許さないでいいって
 言ってるからね」

でした。

えっ?それってあり???

さらに
「許せない時って、あるでしょう」
ーあります。
「そういう時は仕方がないよ。
 気が済まないんだから。
 許したくないくらい、
 嫌な気持ちになったんだから。
 ただ、気持ちがふっと柔らかくなって、
 『もういいかな』って思ったら、
 その時に仲直りすればいいから。」

ー・・・

もう、言葉が出てきませんでした。
こんな言葉かけって、あるんだ。
解決してあげないでいいんだ。
どうしようもないものを
どうしようもないままにしていいんだ。


たしかに、「いやだ」と言った男の子の表情、
凛として、かっこよかった。


それから、同じような場面に遭遇した時は、
「許さないでいいよ。
 それだけのことをされたんでしょう。
 今は許したくないんだよね。」
と言っています。

ただ、不思議なことに、
時間が経つと、また仲良く遊んでいるのです。

子どもって、本当に素敵です。



私の創作活動の糧は「読書」です。より多くの書籍を読み、より有益な発信ができるよう、サポートいただけると嬉しいです。