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旅の伴にした本(35)十津川直子の事件簿

久しぶりに短編ものを楽しみました。
祥伝社文庫「十津川直子の事件簿」西村京太郎著。

新書版では2012年に発刊されているものですが、自分は未読でした。そこで著者逝去以来ごぶさただったこともあって、短編集なら旅の伴としてもちょうどいいかなと購入しました。

十津川警部の妻である十津川直子が主役となるかたちでストーリーが展開される短編が4つ収められており、どれも短時間で、しかし本格的なトリックが盛り込まれた内容となっています。

初出が昭和後半と、かなり昔の内容のものもありますが、それを踏まえて読んでみるとそれはそれでなかなか楽しめるのはさすがだなと思いました。

とりわけ4編目の「日本海」は、ハラハラする展開と、ナナメ上の設定が飛び出すことで膝を叩くことになるであろう着地がたまりません。単なるスピンオフとはまた異なる立ち位置のストーリー、満喫してみませんか。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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