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種別のものさし(関西私鉄編―1.京阪)

こちらでは京阪電車の種別について述べてみます。

京阪は淀屋橋と三条・出町柳を結ぶ本線・鴨東線と、
天満橋から中之島まで延びる中之島線について、
さまざまな種別の設定があります。
支線となる交野線や宇治線、京都市営地下鉄と直通している京津線、
琵琶湖のほとりを走る石山坂本線は【普通】のみの運転となっています。

京阪の種別は停車駅の少ない順に列挙すると、
【快速特急】【ライナー】【特急】【通勤快急】【快速急行】
【急行】【通勤準急】【準急】【区間急行】【普通】と
10種類あります。
ところが、車内や駅で掲示されている案内図を見ると、
7種類にまで絞ることができます。
そしてさらに大雑把に分けて考えると
4つのグループにまで絞ることができます。
ここでは、その4グループに分けてまとめてみます。

<グループ1>
【快速特急】【ライナー】【特急】【通勤快急】【快速急行】
この5種類の共通する特徴は、「京橋から終着駅までの間、通過する駅がある」というところ。
まずは基準となる【特急】について触れます。
【特急】の停車駅は大阪側から見ると、淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・枚方市・樟葉・中書島・丹波橋・七条・祇園四条・三条・出町柳。
【ライナー】は平日朝の淀屋橋行きと平日夕方の出町柳行きがある全席指定の列車で、インターネットか駅の窓口で「ライナー券」を購入する必要があります。
【ライナー】は【特急】の停車駅と同じ駅に停車しますが、淀屋橋行きは三条・祇園四条・七条で降りることができません。
一方で出町柳行きは北浜・天満橋・京橋で降りることができません。
別の言い方をすれば、京都と大阪の市街地のみでの利用は対象としていないともいえます。
そして【快速特急】は「洛楽」と愛称が付く列車で、停車駅は淀屋橋・北浜・天満橋・京橋・七条・祇園四条・三条・出町柳と京橋―七条間を無停車で走ります。
こちらは【特急】と同じように利用することができます。
【快速急行】は【特急】の停車駅に守口市・寝屋川市・香里園を加えたものとなります。
一方で、【快速急行】の停車駅から守口市を減らすと【通勤快急】となります。【通勤快急】は平日朝のみ走る種別となります。

<グループ2>【急行】
【急行】は【快速急行】の停車駅に枚方公園・石清水八幡宮・伏見稲荷・清水五条・神宮丸太町を加えます。
一部時間帯には車庫がある淀駅を始発・終着とする列車があります。
停車駅に清水五条と神宮丸太町が加わることで、七条―出町柳の間はすべての駅に停まることになります。

<グループ3>【通勤準急】【準急】
【準急】は京橋―萱島の間は守口市のみ停まり、それ以外はすべての駅に停まります。
【通勤準急】は【通勤快急】と同じく、【準急】の停車駅から守口市を減らしたものとなります。
樟葉から京都側では【普通】の役割を兼ねることになります。

<グループ4>【区間急行】【普通】
ここであえて【区間急行】と【普通】を同じグループに分類しました。
(なぜそうするかは別の機会があれば、まとめてみたいと思います)
【区間急行】は京橋―守口市の間のみ通過とし、それ以外はすべての駅に停まります。列車によっては【普通】を追いこさずに京橋まで走るものもあります。
【普通】はもちろん、すべての駅に停まります。

まとめると、下記のようになります。

・京都と大阪を往来するには【特急】【快速急行】を利用する
・大阪市内と大阪府内(枚方市より西南)の往来は【急行】【準急】【区間急行】を利用する。ただし朝は「通勤」と種別に付くものは守口市には停まらない
・近距離の移動は【区間急行】【普通】が基本となる

といったところでしょうか。

不定期投稿となりますが、少しずつ更新していこうと思います。
では次回の投稿まで、ごきげんよう。

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