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石清水八幡宮参道ケーブルに乗ってきた

戦闘前の山登りの2つ目についてもまとめておきます。こちらは石清水八幡宮へ参拝客を誘う京阪直営の石清水八幡宮参道ケーブルとなります。

最近まで男山ケーブルと呼ばれていたこの路線。車両の置換え後にほどなくして現在の形態になりました。接続駅となる京阪石清水八幡宮駅も長らく八幡市と名乗っていましたが、2019年にケーブル線のリニューアルに合わせて改称されています。


ケーブル八幡宮口駅

ケーブル八幡宮口駅の券売機では片道と往復の乗車券が発売されており、片道の乗車券はすぐそばの改札機で回収されます。往復乗車券は山上のケーブル八幡宮山上駅では改札機がないためそのまま持ち越し、下ってきたときにケーブル八幡宮口駅の改札機に投入することになります。

トンネル内ですれ違い。あかね号とこがね号が行き交います。

約3分の乗車時間の間にトンネルを2か所と橋梁を1か所通ります。そしてその合間に眼下に広がる木津川と宇治川の合流地点周辺の風景はなかなかのもので、好天であればかなり遠くまで見通せます。車内では京阪線の駅メロディを作曲・プロデュースしたカシオペアの向谷実さんによる楽曲をBGMに、石清水八幡宮にまつわる内容の放送が流れます。

ケーブルからの風景。ちょうど京阪特急が京都を目指して快走中

通常は定期運行が30分毎。不定期運行がその間に設定させていて、それを合わせると15分毎となります。この路線の場合は、利用者がいれば運行されるしくみなので、実際に利用した日は15分毎に運行されていました。

ケーブル八幡宮山上駅

石清水八幡宮へは山上駅から徒歩10分ほど。ちなみに麓から歩くと石段を登って30~40分で行くことができます。

ケーブルカーのデザインや性能について掲示があります

最混雑期には運行速度を上げることができる仕様となっているそうで、最小3分間隔での運行もできるのだとか。
ちなみに京阪本線には2020年まで片側5扉を誇る5000系電車がいましたが、実はこのケーブルカーも5扉であることがわかります。5扉車の命脈はこのようなところでつながっていました。

5扉車である証。視覚障害者対応の点字表記より

運賃は片道300円で往復600円。京阪線(淀屋橋ー出町柳・中之島線・交野線・宇治線)の各駅からケーブルに乗る場合は山上までの連絡乗車券を購入することができます。もちろん、交通系ICカードでの利用も可能です。

大手私鉄が運行するケーブルカーは、近畿ではこの京阪と南海(高野山)、近鉄(生駒山・信貴山)の3社4路線が該当します。阪急や阪神からは六甲山に登る路線が別会社による運行されています。

それでは次回の投稿まで、ごきげんよう。

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