ふと、思った。ひとりで行動するの飽きたなあ。
数少ない友人は皆結婚をし「気軽に誘っていいよ！」と言ってくれるものやはり気を遣ってしまう。

両親は度を超えたインドア派なので出かけるのは3時間で飽きるらしく、また、私と一緒に出かけるのが恥ずかしいと言っている。弟は弟のコミュニティがあるので邪魔できない。
本当に休み自体は非常に楽しみだが（月曜日から次の休みまであと４日！とカウントダウンするくらい）実際に休みになると誰かと遊ぶわけでもないしひとりで行動したとしても感動を共有できないので少々物足りない・・・。

そんな中Amazon Prime『ソロ活女子のススメ』という作品を見た。
江口のりこさん演じる主人公が仕事終わりまたは休みを使って、所謂ソロ活（ひとりで行動すること）を楽しむものだった。
感銘を受け、全く同じことをなぞろうかと思ったが・・私にはここまでの財力はなく、その域にも達していないと考え
ソロ活女子（女子という年齢でもないが）を目指すべくシリーズ化していきたいと思った。

第1段・田無にいこう

初回のネタとしては少々弱さも否めないが、まず最初に思いついたのは田無に行くことだった。

選んだ理由として
・近場で足を運んだことのない土地に行きたい
マスクの着用緩和が政府から通達があったことや最近の首都圏の暖かさに影響されてお出かけ欲が高まっている人は多いのではないだろうか。私もその1人である。本当は京都や北海道に行きたいのだが、手軽に行ける場所で欲求を誤魔化したいと思った。
・学生時代の友人のルーツを探りたい
西武新宿線沿線に住んでいる友人が多かったのだが、地名トークが出てきた際に盛り上がることができなかった後ろめたさがあった
・あたしンちの雰囲気を味わいたい
ステイホーム期間中、仕事以外にやることがなく、楽しみにしていたのが「あたしンち」というアニメをYouTubeで見ることだった。
ゆる〜くずっと好きだった割に、所謂「聖地巡礼」をしていないのはファン失格なのでは？！と思っていた。

そんなこんなで縁がありそうで全くなかった田無へようやく重い腰をあげる時が来たと感じた。

人生初西武新宿線へ

そもそも田無という地名も西武新宿線についても知っている情報がなかった。
※田無
東京都西東京市の地名。西東京市自体は2001年1月21日に誕生。
※西武新宿線
1894年開業。西武新宿駅（東京都新宿区）〜本川越（埼玉県川越市）を結ぶ全29駅で成り立っている。

西武新宿駅もどこにあるのかすらわからず、JRの新宿駅から歩いたら結構な距離があった。晴れていて天候も穏やかだったから苦痛ではなかったものの「大人しく隣駅高田馬場駅から乗った方がスムーズだったのでは？！」というくらい後悔した。
西武新宿駅から急行で20分。
高田馬場→鷺ノ宮→上石神井に次いで田無駅に到着。（間の停車駅は知らない地名の連続でテンションは上がったものの1つも覚えていないため割愛）

降りた時の第一印象はちょうどいい駅だなあ。
（西武）新宿から30分足らずで駅の規模は比較的大きく、騒がしくないところに一瞬で心を掴まれてしまった。
まずはあたしンちで登場した、南口目の前のLIVINへ。
（あたしンち連載開始の）20年前と全く一緒・・というわけではなかったが
食品・衣料品・専門店の必要最低ラインをはるかに上回る量の品揃えが1つの館で完結するありがたさ・・・！流行に乗っているというわけではなくとも近所にあったら嬉しい施設であった。
あたしンちの母が好きそうなブティックが充実していた。
その後南口をなんとなく15分くらいあてもなく歩いたらマンションがちらほら・・・チェーン店でもないような店がたくさんあり、個性がありつつも必要な商品がお手頃価格で揃う印象を受けた。
ファミリー層が強いまちなのかと思いきや、お年を召された方も我々と同年代の方々もたくさんおり、意外と単身者の門戸が広いことも驚いた。
そして道も歩きやすく、車も自転車も多すぎず、騒がしくないという意味で環境面は私の好みに沿っている・・！

南口を散策した後には反対側の北口へ。
南口とは打って変わって寂れた景色が広がり、少々心が痛くなったが
数分歩くと西東京市中央図書館（市内最大？）があり、地元の図書館の数倍の蔵書数でテンションが上がった。
決して最新の設備が整っているわけではないが、これだけの蔵書数であれば図書館ライフが捗るなと思いさらに田無への好感度が上がった。

全く未知の世界だったが、一言でまとめると今までに来たことのあるような懐かしい匂いがしたまちだった。「あれ、私の地元だっけ？」と思うくらい
馴染みのあるチェーン店とありそうでないけど癖は強くない雰囲気を纏っていた。
東京の市に住みたいと思ったことはなかったが、もし住むことになったら西東京市を、田無を、選びたいと思う。