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【読書感想文】『ももこの世界あっちこっちめぐり』さくらももこ著

【あらすじ】
 1996年5月から10月までの間に、雑誌『non-no』の企画として行った旅行記。スペインい・イタリアではご主人が腹痛と戦う様子が、バリ島ではももこさんがナシゴレンにはまりつつもしっかり南国リゾートを楽しむ様子が描かれている。アメリカ西海岸では父ヒロシを連れ、ヒロシ待望のグランドキャニオンを見に行き、パリ・オランダではパリでももこさんが集めるピエール・ラニエの腕時計を探し、オランダで安楽死について考える。最後のハワイはいわゆる「典型的なハワイ」を体験し、少し物足りなさと共に帰国する。


 どこにいってもさくらももこ独特の視点と語り口は健在で、「さくらものこのフィルター」を通してみる世界は何とも楽しく感じられる。『コボちゃん』の作者、植田まさしさんが、絵が上手い人は沢山いるが大切なのはアイディア・・視点だ、のようなことをインタビューで仰っていたが、さくらももこのエッセイを読んでいると本当にその視点の独自性にうっとりする。時折挟まれる挿絵もととも可愛らしく、旅行に行けない今、海外を夢見るのにぴったりの本だった。
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