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サンマのようにおよげ2020

明日は知らない一年に変わってゆくのだろうか。

嘆きばかりでない、大海原は、プランクトン(古代ギリシャ語「漂う」に由来する遊泳能力を持たない生物)と、それを追いかける生物との可能性で満ちている。

嘆きもせずに日本から遠ざかるサンマたち。今年は無理に食べようとしないだろう。
美大の温床でもある芸祭の中止に、文句をいったって生産性を失うだけだと上を向く若人たち。
海を泳ぐサンマも、ジェネレーションも、Zから、αな世界へどう向かうのか。

去年の「サンマのようにおよぐな2019」のタイトルを、今年は「サンマのようにおよげ」に変えた。去年の内容は、今を願って書いたかのようで、遠い昔のように思える。お時間ゆるせば、去年の記事「およぐな」は、こちら。

あとがきコッチョリーノ

▶︎我が道をゆくのが好きなので、どこにも属さずに生きているつもりでも、ふと見渡すと大きな海の中で助け、助けられ生きていることがわかります。▶︎プランクトンよりも自泳できますが、食べられて食べて生きています。▶︎「自分の作品どおりにつくらなければならない」 オーダー制作というものは、自分が自分を制しているようなおかしな感覚になります。▶︎優秀な作品を模写する意味はわかっていますが、自分の作品がお手本というのはいつも滑稽。しかしながら、それをすると不思議なことに、ググッと技芸が上がるのです。近視眼と愛情ゆえに見えなかった悪いところが、よく見えるようになるというか。▶︎作品も、誰かに寄り添うことも、おかしな時代も、きっと同じなんだろうと思います。

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