見出し画像

Four Worlds Of Kábala

数年前の松村塾の話題だったピラミッドの模型を作って模型の中で転寝をして以来、カバラの生命の木に取りつかれているような気がします。
ときどきなのですが、夢の中にヘブライ文字らしきものが出てくる感じもあったり、目に映るものが全部ヘブライ文字とかタロットカードに見えてくるので妄想乙!って思います。
昨日のアリストテレス「月の下に4元素」の話から、Four Worlds Of Kábalaのことが気になったので、ちょっとメモ書きしておこうかな?みたいな感じです。

Four Worlds Of Kábalaって何?

タイトルにしておきながらFour Worlds Of Kábalaについては全くよくわかりません。だから、wikiから引用します。

四世界(ヘブライ語: עולמות ʿOlamot、単数形: ʿOlam עולם ) は、五世界を構成する前段階と数えられることもありますが、存在の下降連鎖におけるカバラの精神的領域の包括的なカテゴリーです。
「世界」の概念は、無限のアイン・ソフから、漸進的で無数のツィムツミム(隠蔽/ベール/凝縮)を通して創造的な生命力が放射されることを意味します。特定のセフィロトが各領域で支配的であるため、原初の第 5 世界であるアダム・カドモンはその超越性から除外されることが多く、通常は後続の 4 つの世界が参照されます。彼らの名前はイザヤ書43:7から読み上げられます。「わたしの名によって、またわたしの栄光のために呼ばれる者はみな、わたしが創造し、形成し、さらには造った」とあり、それぞれの名前がアツィルス(「放射/閉じる」)であることを明らかにしています。 、 ベリア(「創造」)、イェツィラ(「形成」)、アシア(「行動」)。最も低い霊的世界であるアシアの下には、最後の 2 つのセフィロート「放射」(イェソドとマルクト)を包み込む、私たちの物理的宇宙であるアシア・ガシミ(「物理的アシア」 )があります。[1] 4 つの世界を総称して、その頭文字をとってABiYAとも呼ばれます。それぞれの世界が創造の過程で持つ機能的な役割だけでなく、人間の経験における意識の次元も具体化しています。

https://en.wikipedia.org/wiki/Four_Worldsより

テトラグラマトン「י(ヨッド)、 ה(ヘー)、ו(ヴァヴ)、ה(ヘー)」はそれぞれ生命の木を表しているようです。*ヘブライ文字は右から左へ読みます。

י(ヨッド)はアツィルト界…火またはプラズマ属性(ワンド)

י(ヨッド)は「手」という意味のヘブライ文字、タロットカードでは「9.隠者」に該当します(タロット脳なのでぜひ書いておきたい)
これは火の元素に対応するみたいで、プラトン立体だと正四面体、大天使だとミカエルみたいです。

錬金術で「火」は他の3元素より微細で希薄な元素です。自然な状態では全元素の上に位置します。対極は水。
生成や消滅の終焉する先であるため、火には絶対的な軽さが生じるのだとか。
光と熱と電気は分けて考えることが難しかったため、その3つの象徴的な支えであり、エーテル状流体という実体の観念に対応するそうで、これは「プラズマ」のことかな?って思います。
火(プラズマ)は熱く乾いた元素で明るさ・軽さ・多孔性という二次性質を与えられています。
火(プラズマ)は空気をも浸透する力によって自然界を還流し、冷たく凝り固まった元素を解きほぐし、混ぜ合わせるのだそうです。その熱で物質の成熟や成長を可能にし、水・土の冷たさと重さの影響を軽減します。
錬金術における火の記号は、炎が燃え上がり、先で終わっていることを示す。上昇・成長・膨張・侵入・征服・怒り・破壊などを暗示し、女性的な特徴を持つ水に対し、男性的な激しい気質を象徴するみたいです。

wikiや松村先生の本を参考にするとケテル・コクマー・ビナーの三角形がアツィルト界に対応します。
アツィルト界は元型的な世界と言われるので、アーキタイプの世界なのだと思います。ユングの6つのアーキタイプ「太母(グレートマザー)」「影(シャドー)」「アニマ」「アニムス」「ペルソナ」「老賢者(ワイズオールドマン)」
能の「神、男、女、狂、鬼 」といった5つの演目とか、小 面(女)中 将(男)童 子(少年)翁 (老人、神)般 若(怨霊)武 悪(鬼、閻魔)賢 徳(精霊、馬、犬)の6タイプなどがわかりやすいかも・・・。

https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=88780681



ה(ヘー)はベリアー界…水属性(カップ)

ה(ヘー)は窓という意味のヘブライ文字、タロットカードだと「4.皇帝」に該当します。
ここは水の元素に対応するようで、プラトン立体だと正二十面体、大天使だとガブリエルに対応します。

錬金術で「水」は流動性の象徴であり支えなんだとか。対極は火。
比較的重い元素で、自然な状態では空気によって含まれ、土を含む位置なんだとか。
水の存在意義は物質の形を扱いやすい物にすることであり、湿の性質によって柔らかく形を変えられるという二次性質を物質に与えるそうです。
土の元素のように物質の形を維持するわけではないですが、湿気を保つことで物質が砕けたり散逸することを防ぎます。
水の元素は空気に生じられる存在であり、空気が液化することによって水分となります。上昇する火に対し、水は下の方に流れて隙間を埋め、火が膨張させた物を縮小させる求心的・生産的な元素なんだそうです。
錬金術における水の記号 は子宮の典型的表示であり、火の記号と重なって大宇宙を象徴する六芒星を作ります。

ベリアー界ではアツィルト界から降りてきたアーキタイプの抽象的なイメージが確立していく段階、創造力が生み出されるようです。
ゲブラー、ケセド、ティファレトの三角形がベリアー界を形成します。

ו(ヴァヴ)はイエツェラー界…風属性(ソード)

ו(ヴァヴ)は「釘」という意味のヘブライ文字、タロットカードだと「5.法王」が対応します。
ここは風の元素に対応するようで、プラトン立体だと正八面体、大天使はラファエルに対応するようです。

錬金術で「空気(風)」の元素は揮発性の象徴です。対極は土。
自然な状態では火の下・水の上に位置し、比較的軽い元素です。基本性質は熱・湿で、物質に多孔性・軽さ・希薄さといった二次性質を与え、上昇できるようにします。
錬金術における空気(風)の記号は火を止めたり中断させることを示す。どこまでも上昇する火に対し、気は一定以上上昇することはなく火の力を和らげる働きがあります。また空気(風)は液化することによって水分を生じさせます。

イエツェラー界は形成化の動きが出て来てを作るための動きが起こります。
ホド、ネツァク、イエソドの三角形がイエツェラー界を形成します。

ה(ヘー)はアッシャー界…土属性(ペンタクル)

ה(ヘー)は窓という意味のヘブライ文字、タロットカードだと「4.皇帝」に該当します。
で、2回目のה(ヘー)は土の元素に対応するようです。最初は水、二回目は土どうなってるんだか?って感じです。
土の元素なので、正六面体、大天使はウリエルが対応するようです。

錬金術で「土」の元素は固体的状態の象徴です。対極は風(空気)。
絶対的な重さを持つ元素で、自然な状態では全元素の中心に位置します。
本来の状態では静止しているため、この元素が優勢な物質は動かなくなり、離れてもそこへ戻ろうとする性質を有します。
物質を硬く安定的で持続する物にし、外形を維持し、保護する。基本性質は冷・乾で、二次的な性質は密・重・硬などがあるそうです。
錬金術における土の記号は水の落下を止めたり中断させて流動性を失わせることを示すのだとか。

アッシャー界は感覚の世界なので、肉眼で見える「現実の世界」って言うことだそうです。
アッシャー界にはマルクトが該当します。


ו(ヴァヴ)「釘」について

私はこの釘というキーワードがとても気になります。どうしてもキリストの磔刑がイメージとして浮かんでしまうからです。

「磔刑」
アンドレア・マンテーニャ - The Yorck Project (2002年) 10.000 Meisterwerke der Malerei https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=154503による

磔刑の際キリスト身体には3本の釘が打ち込まれたのだとか。3つの釘によって十字架に磔にされた神の子。イエスと共に十字架に磔にされた2人の男の名は、デュスマスとゲスタスと呼ばれる罪人だそうです。
これはてんびん座18度のサビアン「逮捕された二人の男」を連想します。
シュタイナーは第五福音書の中で、イエスが磔にされたとき、ともに磔にされた二人の男のことをルシファーとアーリマンだと述べていました。
ルシファーが力の柱、アーリマンが慈悲の柱、イエスが中央にある均衡の柱、それぞれカバラの生命の木を表しているように思います。