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【思い出話】コロナ禍とりんご娘ととまと🍅

これまでりんご娘を応援してきた中で、りんご娘に対するキモチが最も離れた時期があります。それは、2020年2月頃から日本国内でも猛威を振るいはじめた”新型コロナウイルス”の流行禍における時期でした。

人類が経験したことのない状況下において、様々な産業の中でも特にエンタメ業界はやり玉に挙げられることが多く、イベントやライブの開催、テレビ番組の収録の在り方、アーティストの音楽活動にも大きな影響を与える出来事でした。

リンゴミュージックにおいても大きな影響を受けており、RINGOMUSUME(りんご娘)は結成20周年を記念したアニバーサリーツアーとなる予定だった”RINGOMUSUME 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 〜りんごの木〜”の20公演全てが中止となったほか、20周年を記念してリリースされた22nd Single「りんごの木」やRearrange Album「Cool & Country」のリリースイベントも全てオンライン開催となりました。

いわゆる”新型コロナの発生源”扱いされた首都圏に住んでいる私は、イベントに参加するどことか青森の県境を跨ぐことを許されなかったこともあり、りんご娘のファンになってから最もりんご娘に対するキモチが離れていた時期でした。

この記事を執筆しているのは2023年8月吉日、コロナ禍での規制が全面解除となり日常とイベント開催が戻った今、改めて当時の記憶と想いをnoteにしたためたいと思います。

「青森の地に足を踏み入れるな!」と言われたコロナ禍

私の地元は青森の中でもローカル色の強いエリアで、私の顔を見ると「〇〇さんのせがれが帰ってきてらよ」という町内で話が広まるほど濃く狭いコミュニティの中で育ちました。街全体が家族、身内のような温かさがある反面、学生時代から肩身の狭さを感じることも多くありました。

日本各地で帰省や観光の自粛ムード、特に首都圏からの県を跨いだ移動については言語道断で、県外ナンバーの車に石を投げられたり窓ガラスが割られたりするほど”自粛警察”が蔓延っていた時期もありました。

私自身、両親からは「頼むから青森県内には足を踏み入れないでほしい。どこで誰が見ているかわからないから、もし何か起きたら街に住めなくなる。」と私が生まれ育った街だけでなく、青森市や弘前市といった隣接エリアへ足を踏み入れることを許されませんでした。事実、「〇〇さんの息子さんは東京にいらっしゃるんですよね?」「帰ってくる予定はあるんですか?」と街ですれ違うご近所さんに何度も確認されていたそうです。

緊急事態宣言の発令や自粛ムードが流れる中でも、RINGOMUSUMEは何とか活動を模索していきます。早くからYouTubeチャンネルで番組を投稿したり、2020年9月20日に感染対策を講じた上で”RINGOMUSIC SOCIAL DISTANCE LIVE「Re:START」”を開催したりと青森県からエンターテイメントの火を絶やさないように活動を続けていくことになりますが、その当時「県外farmerは応募を自粛してください」というファンの投稿をSNSで何度も見た記憶があります。

コロナ禍におけるイレギュラー対応が仕事でもプライベートでも続いていたこともあり日常の出来事に萎えていく中で、りんご娘の活動を心から応援できなくなってしまっていた自分がいました。当初は有観客開催が予定されていた”RINGOMUSUME 20th+1 ANNIVERSARY LIVE 〜りんごの木〜”や”RINGO MUSIC POWER LIVE 2022”も新型コロナの拡大状況を鑑みた結果、直前で無観客開催に変更となりましたが、県外在住というハンデによりフェアではない状況でのライブ開催に心から喜べなかったこともあり、何とも言えない感情になった記憶です。ファンとしてあるまじき発言かもしれませんが、そういう感情になってしまうほど、私たちを取り巻く環境は異常だったと思います。

いかなる状況でも消えなかった、”りんご娘が好き”というキモチ

リンゴミュージックのみならず、エンターテイメント業界全体でイベントが無い状況が続いた2020年。翌年になると、青森県内ではごく稀にイベントが開催されていた記憶があります(特に、アルプスおとめの県内イベント)。

一方で、感染者が落ち着いたと思いきや増加を繰り返し、帰省しようかと思っていた予定は毎度毎度キャンセル。錯綜する情報が事実なのかガセなのかもわからずに踊らされ、おうち時間が増えていく毎日。「りんご娘のイベント情報が更新されたとしても、観に行けないんだから情報を追うのをやめよう。虚しいだけだ…」そう思って公式SNSの情報を見るのをやめてしまい、時折行われていたイベントの開催状況も全く分からなくなってしまいました。

その結果、FOURsラストの東京でのリリースイベントとなったDVD & Blu-rayのリリースイベントや、コーチジャケットの発売等を見過ごしてしまうことになるのですが…悔やんでも悔やみきれません。

2021年度に予定されていた大型公演が度々無観客開催や延期となり、コロナ禍の影響が尾を引いていた2022年2月9日の20時に、RINGOMUSUME(りんご娘)は公式HPにて”「とき」「王林」「ジョナゴールド」「彩香」グループ卒業のお知らせ”が発表されました(その当時の心境等は別記事で詳しく触れています)。

衝撃の卒業発表から数日後、卒業公演となる「RINGOMUSUME ONE-MAN LIVE 2022 “FOURs”」の開催が発表されるのですが、「このライブだけはどれだけ親に反対されたとしても絶対に行こう!」と心に誓い、チケットを申し込み参戦することができました。未曾有の状況でまともに応援できなくなってしまい、りんご娘のイベントから距離を置いていたとしても、今まで好きでい続けたキモチ、これからも応援していきたいというキモチが無くなることはなかったのです。この出来事が”りんご娘が好き!”というキモチを再認識すると同時に、確固たるものにしてくれました。

もちろん、両親からは「家には帰ってこないでほしい」と言われていたのですが、当時の朝に「どうしても帰ったらだめ?」と連絡した結果、人の目に触れないよう細心の注意を払って3年ぶりに実家に帰ることができたのでした。やはり、家族の絆は強かった。

また、コロナ禍でも新たに増えたファンや新体制のりんご娘を応援していく上で「自分に何ができる、少しでもりんご娘に貢献できる応援の仕方はないのだろうか…」と考えたときに、今のスタイルを確立できたことは自分の中でも大きな一歩でした。本当にめんどくさがり屋な自分が、不定期ながらnoteの執筆をしているのは、新型コロナウイルスの感染拡大があったからこそだと確信しています。

これからも、どんなことがあっても”りんご娘が好き”

2023年になり、昨年以上にコロナ禍の影響が少なくなりイベントやライブが感染拡大前の水準で開催できるようになった今、少しずつ当時の記憶や想いが薄れ、忘れられていくように感じました。

ファンを続けてきた中でも、2023年は特に首都圏や青森県外でのイベントが莫大に増えたりんご娘。これまで以上にイベントやライブで会える機会が増えたのはうれしい一方、辛いことも悲しいことも考えたコロナ禍の記憶を忘れてはいけない、イベントに参加できていることをありがたく思いたいなと。

これからの人生、もしかするとイベントに参加できない時期があるかもしれません。世界情勢の影響でライブイベントが開催できなくなったり、体調を崩してしまったり、家庭の事情があったり、転勤があったり。それでも、そのときに最大限できる形で、これからも”ずっとずっとずっと”りんご娘を応援していきたいんですよね。

生きている間はりんご娘を応援し続けたいし、”100年続く農業活性化アイドル りんご娘"の未来をずっと見ていきたいので死んでも成仏できないと思います。そんな大好きなグループが生まれ故郷で誕生したこと、出会えたことに感謝して、これからも応援していきたいと思います。

奇跡の出会いにありがとう!!

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