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世界はまだまだ面白い!#39 幸福度

「幸福度」を測る「国民総幸福量 (GNH, Gross National Happiness)」をご存じでしょうか?GNPよりも大事だと、その昔、ブータン国王が提唱され、今でも、国の重要な政策目標の指数として活用されています。

ブータンでは、かって、「雨風をしのげる家があって、食べるものもあり、家族がいるから、幸せだ」と、「世界で一番幸せな国」と言われた時期もありましたが、SNS等の普及により、外部の情報が入ってくるにつれて順位を下げてきています。最新の統計によれば、北欧を始めとする欧米各国が上位で、戦争当事国を除けば、日本を含むアジア各国は下位になっています。いろいろな分析がなされていますが、日本を含むアジア各国では「他人と自分を比較する」傾向があるので順位が低い、欧米各国では、「他人との比較よりも、他人との違いを好む」傾向にあるので順位が高いと言われています。「オンリーワン」を好む欧米各国の方々と「ナンバーワン」を好む日本人の国民性の違いと言えるでしょう。他人と自分を比較する限り、どこまで行っても、幸せにはなれません。「雨風をしのげる家があって、食べるものもあり、家族がいる」という何でもない日常は、実は大変有難いことなのです。

娘が今日の便で香港から帰国します。親の目から見て、どちらかというと「オンリーワン」を好む娘は少しは成長したかな?(笑) 幸せなことです。

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