きみのかなしみは
ぼくが全部たべてやる。

きみのくるしみは
ぼくが全部たべてやる。

きみの痛みは
ぼくが全部たべてやる。

そうしたらきみは
笑ってくれるかな。

がんばりやさんのきみだから
じぶんのことはじぶんでどうにかしなきゃ
なんて言いそうだけどさ。

たべたい、と言ったら怒るかな。
わたしの感情だから
って、怒るかな。

きみに笑顔でいて欲しいだけ。
きみに幸せでいて欲しいだけ。

でも、がんばりやさんのきみも大好きだから
ぼくはただそばにいるよ。

でもね、ひとりで泣いたり
くるしんだりはしないで欲しいな。

きみはきみがおもうほど
まわりから弱いと思われていないよ。

きみは弱くないよ。

ほんとうはいっそ
まるごと食べてやれたら
なんて思っているのは
きっとぼくのわがまま。

きみの涙はうつくしくて
怒りに叫ぶ声は、尊い。

どんなきみも好きなんだ。