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マダガスカル•アンタナナリボにて有田大貴が個展を開催します

TAMENTAI GALLERYで活動する有田大貴が、マダガスカルにて個展「On the Earth, In the Sky」を開催する運びとなりました。 12月23日(月)-27日(金) まで、首都アンタナナリボにあるIs’Art Galerieにて開催されます。

広島市で生まれた有田。地元の高校を卒業後、アメリカの州立大学を卒業しています。現在は広島を拠点に、現代アーティストとして国内外で精力的に展示機会を設けています。
海外に出ることで、自身のルーツである「ヒロシマ」を追求するようになった彼は、これまでベルリンで「黒い雨」をテーマにした絵画やインスタレーション作品を制作したり、ロンドンで折り鶴の焼却灰を用いた絵画を展示してきました。
これらに続く今回の展覧会のタイトル「On the Earth, In the Sky 」とは、ノーベル賞受賞物理学者、湯川秀樹博士が広島の平和記念公園で折り鶴が捧げられる原爆の子の像の鐘に刻んだ言葉「地に空に平和」から着想を得たものです。

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©Richard, enjoy my life!

アフリカ大陸の南東、インド洋に浮かぶ島国マダガスカル。日本からは遠く離れた地ですが、第二次世界大戦中に旧日本軍が潜水艦で攻撃を仕掛けた「マダガスカルの戦い」の舞台となった歴史もあります。近年でも政情不安から断続的に衝突が起こるなど、日本や欧米とは異なる環境下で行われる本展は、そうした土地で美術や「ヒロシマ」の持つ意味を相対化し、普遍的な意味を持たせた展示企画です。

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「世界平和」や「核兵器廃絶」などの願いを込めて広島へ届けられる大量の千羽鶴。その願いの量とは逆行する世界情勢。折り鶴は、誰かにとっては願いでありながら、誰かにとってはただの紙切れでしかない。そうした象徴性と物質性への洞察を、千羽鶴や折り鶴の焼却灰を用いた絵画作品やインスタレーション、被爆者である祖父が撮影した原爆ドームの写真などを用いた作品で問いかけます。

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○企画概要
イベント名 「On the Earth, In the Sky 」
日時 2019年12月23日(月)~27日(金) 9:00~21:00
会場 Is’Art Galerie (Lot VC 59Q, rue Vittori François, Ampasanimalo, 101 Antananarivo)
会場HP: http://www.isart-galerie.mg/en/
料金: 無料

現地での展示の様子などは、有田大貴のinstagramなどを通じて発信される予定です。


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