性加害事件は当人同士の問題だから、他者は黙っていろという、自分勝手な大人たち

 一般人は、報道された情報を元に推論し、それぞれの経験、知性、理性、倫理観などに基づき、様々な意見を述べるだけだが、犯罪と認定されずとも著名人あるいは一般人による、性加害疑惑のような倫理から逸脱した行為や事件が報じられた時、それに対して、一般人が様々な意見をSNS等で述べる社会は、至って健全と私は思う。

自分はその問題に興味ないので黙ってろ当人でないのだから、事実関係がわからない他者が、他人の性的トラブルに発言する必要がないと、自分だけでなく他者に沈黙を要求する人は、今後あらゆる社会問題について、一切コメントせず、己の毎日の行動だけ綴ってればいい

例えば、芸能人や政治家が、両者同意で浮気したとか、どんな性的嗜好を持っている、なんてのは私は全く興味ないけど、他者に認知し公表した結婚や交際関係から、浮気や不倫の善悪について、他者が考え意見を述べるのは、当然だと思うし、その人の人間性含めて評価されるなら、浮気や不倫という行為から人物評がなされるのは当然なのだろうと思う。(自分はそれこそ、当人同士の問題だと感じるので、興味はないが)

報道されている様々な事象のどれに、その時強く興味を持ち、どれがくだらない、自分には関係ないと感じるかなんてのは、全くの個人ごとである。もちろん、私もくだらないと思っているニュースはいくらでもあるし、そう書いたりもする。

だが様々な業種における性犯罪の告発や、パワハラ、セクハラ等は、人によって優先順位は違っても、多くの人が改善を望むであろう、社会的課題に間違いはなく、その真偽が話題になるのも当然だろう。 

それを、今の自分は興味がないから、他者に黙れ、そうすべき! というのは、ただの我儘だろう。その個人が黙っていればいいだけの話であろう。

その時その時の個人的感情に基づく、他者の話題や流行の評価を、私達は自覚しないまま日常的にやっていて、「自分はもう見飽きた」というだけでなく、「俺はもう飽きたから、他の人も飽きるべきだ」といった、多数決による空気が形成されるのはよくある事だが、自分も気をつけようと思った次第。もちろん、その結果として流行から外れ、他者との会話がずれるなんてのは、受け入れざるを得ないだろうが。



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