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ウクライナ戦争の私なりの解決法について

私はアートや短歌、現代詩を作っており、それを通して戦争の悲惨さや平和の大切さを届けてきたつもりではありますが、より直接的に何かの役に立ちたいと思いこの投稿を決意しました。

私はデモ活動や募金等も一般市民として陰ながら携わってきましたが、戦争反対というデモ活動は侵攻国のロシアに向けてしなければ効力が少なく、日本で戦争に反対している国民に伝えても大きな変化は難しいと感じていました。

又、デモ活動も募金も侵攻直後とは規模が全く異なり大きく減少している実感があります。

この侵攻が対岸の火事ではなく、将来の中国の台湾侵攻や日本への影響などがあるせよ、現状大きく自らの生活が変わらず当事者として捉えられない人々に募金を呼びかけても、軍事侵攻から一年以上経った事も重なり大きな成果は見られないでしょう。

多くの専門家の方々の膨大な知識量に驚愕すると共に、そのどの専門家の方々も終結が見えないというのは知識があるが故に言えるとても悲しい事実だと思いました。

未だ終わりが見えぬこの戦争の終結には専門家だけではなく外側から見ている一般人の考えも何か役に立てればと思い、一年以上かけて考えた以下私の提案を幾つかを僭越ながらお話しさせていただきます。

尚、私は国際政治や安全保障、歴史も大学で学んだ経験がない為、専門家の方がご覧になられるとかなり綻びのある案ではあると思われますがご容赦いただけると幸いです。


一つ目

・内側から停戦させる

まずロシアにいる人々がウクライナ侵攻に反対するストライキを起こすことです。
政治体制などは大きく異なりますが、パリでは黄色ベスト運動をはじめ、年金改革に反対するゴミ回収業者のストライキや地下鉄の封鎖など、交通機関やインフラなどの大変重要な市民生活に大きく影響を与えているというニュースを見ました。

ロシアの組合制度は分かりかねますが、フランスは産業別組合の為、ストライキを起こすとそれが国中に広がり国民に必要な流通が停止します。

ストライキが終わらないと国民の生活が成り立たなくなる状況を作る→そのために国は方針を変えざるを得ない。という流れで考えています。

デモなど行動的に「何か抗議をする」ことも大切ですが粛清の恐れがあるのでストライキなど「なにもしない抵抗」をすることも大切だと思います。

課題は「国策が変わるほどの民衆を巻き込んだストライキができるか」「ストライキでも粛清の恐れはあるのか」です。


二つ目

・外側から停戦させる。

ウクライナは侵攻されている側の為、ウクライナに停戦を求めても仕方ありませんがロシア側への停戦に何か上手いアプローチはないかと考えています。

米、中、印、豪、もちろん日本でも良いですが、プーチンに停戦の交渉をして侵攻を辞めた方がメリットがあると理論的でも感情に訴えるようにでも納得させられる国はないのでしょうか。

又、仲介が実現すればどの国も世界的なリーダーとしての役割を果たす良い機会だと思います。

EUやNATOにも停戦交渉をしてもらいたいですが、旧ワルシャワ条約機構国が一体となり平和に向けてロシアに交渉する方法もあるかと思います。

日本としても人口減少や既得権益にしがみつき失われた30年として衰退した影響で産業やITでの発展が大きく見込めない分、唯一の被爆国としての看板を背負い停戦交渉が実現すれば、アニメや漫画、サブカルチャーと共に平和で優しい国として発展すると思います。

世界のリーダーとまでは言わなくともこの戦争を停めたという世界的な注目の大きさは間違いないでしょう。

戦闘を止めても虐殺や暴行があり領土が返ってこないという意見が多くありますが、これは喧嘩両成敗の手打ちの考えで、罪が五分五分の場合に限ります。

停戦のロシアのメリットや虐殺や暴行による戦争犯罪の重大さ、歴史的な領土問題の仲介を正しく伝えられる国があれば起こらないと思います。

岸田首相がウクライナに訪問したことも大きなことだと思いますが、これは学校のいじめ問題と大きく似ていると思います。

加害者と被害者の仲介に入る教師は加害者にやめるようアプローチをする必要があるにも関わらず、被害者の状態ばかり気にするのはよくある話です。

これは被害者の心のケアや味方意識の確認もありますが、厄介者な加害者に目を向けず自分が怒られることを避け問題を先延ばしにしているのが大きいと思います。

もし岸田首相がロシアに訪問したら各国や自国民からもロシアの肩を持つのかと批判がありそうですが、ウクライナからしたら停戦の為、ロシアからしても停戦はメリットになると納得させる様に毅然とした態度で訪問すべきだと思います。

三つ目

・徹底抗戦

これは現状行われている方針ですが、何点か改善点が思いつきます。

まずサイバー攻撃を積極的にやりロシアの政府や軍事が機能しないようにすることです。侵攻直後には某団体のサイバー攻撃も話題になりましたがそれ以降あまり大きく報じられていないこともあり成果が見られていないと思われます。
しかし多くの人々が協力できる方法だとも思います。

次にゼレンスキー大統領のスピーチについてです。

元コメディアン出身とあり演説は上手と評判ですが、常に武器を求めるだけの発言が目立ち、それが西側や日本の支援疲れにつながっていると思います。

武器を求めることはもちろん大切ですが、「神は細部に宿る」と言うように、より個人の心情に訴えかけ世界の人々が当事者として痛みを伴うことや、核保有国の侵略を許せば誰もが今のウクライナと同じ状況になり得るなど危機感や不安を煽り、「ウクライナの為」だけではなく、「あなたの国のため」など工夫して単なる武器供与を求める演説にならない事が必要だと思います。

最後に日本の役割です。

徹底抗戦と言えど日本は直接的な武器輸出はできないため支援の輪を広げる必要があります。

それにはこの侵攻に関心のない多くの人々の為に芸能人やアイドル、インフルエンサー、アスリートが中心となり震災時やコロナ禍の様に常に最前線で発信していくことが大切だと思います。

震災時やコロナ禍では夜のバラエティ番組でも常にその問題を取り上げていたのは記憶に新しいです。

侵攻から一年以上経ってしまった今ではもう遅いですが、夜の民放でも常にウクライナ戦争を取り上げて、国民の支援意識を高める方法もあったと思います。

そうなると家くらいリラックスしてテレビが観たいと言う意見が多くなる懸念があります。

しかし社会が空洞化し当事者意識の持てない日本では、最近流行りの海外の衝撃映像や動物動画の様に、現地の悲惨な映像を流しスタジオでアイドルや芸能人がリアクションをし、より身近に起こっている問題だと思わせることが大切です。

それにより日本人の社会の空洞化という弱みが強みである共感力の高さや団結心に移行できる様にメディアは努力するべきだと思います。

しかし現状はエンタメやバラエティ、スポーツ業界など、ワールドカップやWBCでさえも全く戦時中とは思わせない演出をしていました。

海外の事情は分かりませんが、日本は芸能に政治を持ち込まない印象が強いので、多くの芸能人や人気のアイドル、アスリートなどが発信していればもっと世論が支援に向かうと思います。

又、影響力のある人々がこんな時だから平和のために国民に笑顔を与えようと言ってスポーツや音楽活動、アイドル活動などを今まで通りにやります。

しかし反対に活動を自粛したり選手が組合を作り試合をしないとことでこの戦争の悲惨さが国民に伝わり、早く活動を再開してほしいと思うファンが政府に訴えかけ、政府も対応せざるを得ないという、先述したパリとは違う日本らしいボイコットの形が実現可能だと思います。

スポンサー関係の事情で難しいとは思いますが一つの案として考えています。

又、影響力のある人が、ウクライナ問題に詳しかったり募金をしていると格好良いという風潮を作り出し、政治に関心はなくとも流行に敏感な若者を支援の輪に広がる方法も大切だと思います。

これらは世論でプロパガンダと思われがちですが震災時やコロナ禍でもしていたことなので批判の対象にはなりません。

又、BBCやNHKの国際報道のような番組が民放でも必要だと思います。

NHKでは海外のニュースを取り上げる番組が幾つかありますが、それは昼の放送や深夜の放送、また地上波でないなど多くの問題があると思います。

番組は一過性のニュースばかりではなく長期的に考えなくてはならない問題を視聴者に伝え、何度も伝える事で当事者意識を持たせ、情報を伝えるだけでなく問題提起をして視聴者に答えを考えさせることが必要です。

以上はロシアやウクライナの情勢を全く知らなかった一般人が一年以上かけて考えた一つの案でございますが、何か少しでもお届けできれば幸いです。

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