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Tik Tok: 日本と中国でブームを起こしているソーシャルビデオネットワーク

日本で急激に成長しているソーシャルネットワークチャート、それがTik Tokです。Tik Tokはソーシャル音楽動画アプリで、配信されているのは主に音楽やお笑いを使った15秒ほどの動画です。

主要な国では、サンフランシスコや上海で流行しているMusical.ly [EN] が2億人以上のユーザーを誇っていますが、日本ではTik Tokの方が流行の兆しを見せています。

この中国発のアプリは先行アプリであるMusical.lyを有する同じ親会社、ByteDanceが保有しており、2016年9月に発表されてから日本の高校生を中心とする若者の間でヒットしつつあります。

2017年8月時点でTik Tokの1日のビュー数は10億を超え、2017年12月時点の月間アクティブユーザーは1億人にのぼりますまた2018年2月の時点で、1日のアクティブユーザー数は6,600万人を超えています。Tik Tokは日本のApp Storeの無料アプリランキングで、常に上位20位に位置しています。

Tik Tokとは一体どんなアプリなのか、詳しく見ていきましょう。

Tik Tokの概要

このアプリのナビゲーションは比較的わかりやすく、左から右へ向かって5つのメイン画面に分かれています。

・ フィード: この画面ではフォローしているユーザーが投稿した人気の動画や新着動画を閲覧することができます

・ 検索: ユーザー、音楽、ハッシュタグを検索することができます。人気のハッシュタグ、ハッシュタグに対して投稿された動画の数、動画のプレビューの使われ方などを確認することができます

・ 投稿: 保存やアップロード、使用する曲の選択などのオプションがあります

・ メッセージ: メッセージ、いいね、引用、コメントを個別のタブで見ることができます

・ プロフィール: 自身のプロフィールが、アップロードした動画やいいねを付けた動画とともに表示されます

56,800人のフォロワーを持つTik Tokerの @芋 。この動画は3,600件のいいねを獲得。

49,800人のフォロワーを持つTik Tokerの @せ い は。この動画は69,600件のいいねを獲得。

なぜTik Tokは人気となったのか?

Tik Tokが人気を獲得してきた理由は数多くあります。特に短く、縦長で、モバイルファーストであり、音楽をベースにした動画であること、これらの要因はすべて若者の生活に深く根差しています。

また、いいねを付けるためにアカウントを取得する必要がありません。そのため、Tik Tokユーザーはいいねを獲得しやすくなっています。 利用できる音楽もより日本人に合ったものとなっています。

対照的に、Musical.lyは海外でのヒット曲がほとんどを占めており、J-ポップや他の日本の音楽があまり使われていません。

Tik Tokが有名になってきたことにより、木下優樹菜のような日本の芸能人もアカウントを開設しました。また、TVで取り上げられるようにもなりました。

また、ブランドもこのアプリの人気を加速させるための一因を担っています。

ブランドはTik Tokでどんなことをしているのか?

アディダスネオ (アメリカでは現在 “Sport Inspired”として知られている) のような中国のブランドや、国際的な鍋料理のチェーン店である海底撈火鍋は、認知獲得とブランディングのためにこのアプリに参入し始めました。

アプリの直接顔認証機能を利用したSnapchatのような形式のカスタムステッカーやフェイスフィルターをデザインすることで、ブランドはバズを起こすことに繋げています。インフルエンサーとの提携も、これらのブランドを若いユーザー (90%は35歳以下) との繋がりを形成することに繋がっています。[CN]

Tik Tok内では互いに挑戦や競争が発生しており、そのうちの一部は実際にはブランドにより始められたものですが、これにユーザーは触発され動画を作成しています。Burger Kingを例に取ると、Tik Tokとの連携で期間限定のハンバーガーをプロモーションしています。結果として「自分の肘を舐めるチャレンジ」が誕生し、自分の肘を舐めることに挑戦する動画を数多くのユーザーに投稿させました。

企業が考慮すべきもの

Tik Tokは企業が日本の若者に対して製品のマーケティングを行う際に必ず考慮すべきアプリです。他の多くの初期段階にあるソーシャルネットワークと同様に、Tik Tokはまだ過密化していません。

つまり、ユーザーはフォローするアカウントを探している段階であり、面白いアカウントは多くのユーザーの興味関心を獲得することができます。Tik Tokのアカウント運用に全力で取り組むユーザーや企業は、すでに過密となったネットワークでの争いよりも多くの興味関心を獲得することができます。

すでに数百数千のフォロワーをもつ日本のTik Tokのインフルエンサーに協力を仰ぐことで、ブランドはInstagramなどの他のソーシャルネットワークよりも安い価格で、数多くの興味関心を獲得することができるでしょう。

TAMKOはソーシャルファースト・エージェンシーです。
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By: 石田 バレット
翻訳: 英彦 山根


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