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醤油うことggg123

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  • ggg123の日記 主に過去の日記の抜粋です。

最近の記事

蓮の花が開く音

「蓮の花が開く時、ポン!という音が聞こえる。」という話を見かけた時、 予想されるのは 「デマです。」 「エビデンスはよ。」 「錯覚でしょう」 「蓮の花が開くとき、どんな音がするか確かめてみた結果」 みたいな反応が来る。それが現代の常識というものだ。 でも、例えばわたしがそれを確かめようとして、一晩中蓮の花を見つめ、遂に開く瞬間に出会う時、美しい花が世界に現れ、何かが目覚め、一瞬にして風景が変わるその「音」を、感じる事はないだろうか。 誰にも伝わる事のない感覚や経験を持つこと

    • ザリガニ嫌い

      わたしはザリガニが嫌いだ。 あのビジュアルがどうしようもなく怖い。だが伊勢海老とか車海老は大丈夫。ロブスターにも特段忌避感はない。 でもザリガニは嫌だ。理由がある。これからその理由の話をする。 保育園の年長から小学校3、4年生くらいまで、わたしの父は無職だった。正確に言うと、フリーランスで収入がほぼなかった。だから、母親が働いて一家五人が生活していた。 そういう理由で保育園の頃、わたしは近所の幼馴染とその保護者と連れ立って保育園に通った。姉は小学生になっており、弟は保育園に

      • ガスの点検

        一昨日、ガスの点検をしてもらった。見覚えがあるなと思っていたら、以前にも来た事があるという人だった。 その頃、我が家の給湯器の調子が悪く、何度もクレームになって、何度も違う人が訪れた。点検途中に部品を忘れたとかで勝手に事務所に帰ってしまう人や、まるでこちらの使い方のせいだと言わんばかりに何も見ずに帰ってしまう人、わたしの主婦としての仕事ぶりをチェックするようなそぶりを見せる人、色々だった。どうやらガスの点検は、地域の個人のガス屋さんに外注しているようだった。クレームになると上

        • 青空

          高校3年生の時、肺に穴が開いた。 ナイフで何度も刺し貫かれるような胸の痛みのあと、わたしの左の肺は、鶏の卵くらいの大きさになり、そうしてある元肺結核の療養所のようなところに入院した。いわゆる当時の社会的入院を担う、老人ばかりの病院だった。わたしがいた病棟の階には特別室があって、その病院の院長の恩師という90歳のおじいさんが、末期癌で入院していた。その隣の部屋に、彼の奥さんがいた。彼女は認知症で寝たきりだった。 彼女は毎日、昼となく夜となく、長い叫びのようなうめき声を上げた。

        蓮の花が開く音

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          13本

        記事

          ドライビング・ライフ

          私が運転免許をとったのは、仕事上の必要からだった。就職して直ぐに教習所に通い始め、5ヶ月くらいで免許を取った。当時はまだオートマチック車限定免許というものがなく、教習所の中で、私を含め全員がマニュアル車に乗り、大きく前後にがくがくしながら(ノックという現象)エンジンをストップさせたりしていた。 初めて教習車にのって教習所内を走ったとき、私は時速20キロ以下でものすごい蛇行運転をした。そう長くない教習所のコースを半周するのに、ハンドルを切る腕が痛くなった。それから縁石にまっす

          ドライビング・ライフ

          おそらくそれは

          言い間違いだったのだろう。 とある町内行事の日のことだった。 彼女はわたしに、集合時間は10時半だと言った。それは、その場の理解を得ていた。みんな、10時半で問題ないよねと、そう思っていた。 しかし当日、10時3分に彼女から電話があった。 「今日は10時からよ?まだ出てないの?」 わたしはすぐに家を出て、集合場所に向かった。 他の人はもう集まっていた。 わたしともう1人、家業がお肉屋さんで、いつも時間には遅れ気味の人が遅れた。 「時間間違えちゃったのね。いいのよ」 と、彼女

          おそらくそれは

          水泳がしたい

          でも、水着を着れる体じゃない。 そう思うことってあると思う。じゃあ、ジムに行ってshape-upすればいいじゃない。それは正しい。 ただ時には、それでもいいじゃない、水着を着よう。そしてプールに行こう。としてみるのもありだと思う。 それでもいいじゃない。 あたしはあたし、これがあたしよ文句ある? 昨日、近所の幼稚園の盆踊りに行ってきた。知り合いのお孫さんが発達障害気味で、療育を受けていて、支援学級に行くか普通学級に入れてもらうか迷っていると聞いた。 その女の子の様子をしばら

          水泳がしたい

          心の深層

          本でも、ネットでも、色々な文章がある。読んですぐに理解できて共感できる、そういうものもあれば、そうでないわかりづらいものもある。わかりやすく共感できてしかもうまく言い当てられていて感心とともにもっと読みたい、教わりたいと思う書き手も多くいる。この人はかしこいな、すごいなと思う。 そういう中で、わかるような気がするけれど、今ひとつ自信が持てない場合がある。自分に、書かれてあることの背景知識が足りない場合や、表現が少し変わっていて、すぐには何のことかわからない場合がある。その両方

          心の深層

          私は伴侶の孤独の深淵について知っているだろうか?と、考えてみる。その存在は知っている。以前深刻な夫婦の危機にあった時彼が話してくれたことから、推測はできる。だから、その硬い石のような沈黙に耐え、それを守ろうと思っている。

          私は伴侶の孤独の深淵について知っているだろうか?と、考えてみる。その存在は知っている。以前深刻な夫婦の危機にあった時彼が話してくれたことから、推測はできる。だから、その硬い石のような沈黙に耐え、それを守ろうと思っている。

          男子の本懐

          私の夫は、仕事人間という言葉がちょうどふさわしいくらい、いい感じの仕事人間だ。たぶん、体が動く限り仕事をするだろう。自分では50くらいで引退したいとか言い出すこともあるが、それは色々な条件を考えてみても多分無理だし、それよりどう考えても、彼は仕事をしないで時間をやり過ごすと言うことはできないだろうと思う。ずっと彼の後ろから、彼をみてきてそう思う。もう、20年になる。 彼は大学を卒業してからずっと長い間、ある金融機関の営業をしていた。何度か部署が変わったし、扱う分野は違っ

          男子の本懐

          単なる家出ではなく、「旅に出るの」と、少女を押し出す力が、もはや家庭にも社会にもない。それだけ見えない桎梏が、深くなったのだとも思う。

          単なる家出ではなく、「旅に出るの」と、少女を押し出す力が、もはや家庭にも社会にもない。それだけ見えない桎梏が、深くなったのだとも思う。

          昨日、「旅の重さ」をみた。 そして今や「青春の旅」は不可能になったのだろうなと思う。

          昨日、「旅の重さ」をみた。 そして今や「青春の旅」は不可能になったのだろうなと思う。

          因みにあたしはcookドゥ派です。料理下手。メシマズ主婦ですな

          因みにあたしはcookドゥ派です。料理下手。メシマズ主婦ですな

          まあ手軽で美味しければ、いいの。いいのだけど。

          まあ手軽で美味しければ、いいの。いいのだけど。

          それで気がついたんだよね。味の個性というか。味の個性と不味さの違いに。で、自分でもそこそこ美味しいと思う料理が作れちゃった時、個性のなさ、創造性のなさに落ち込むってことはあるかもなって、そう思った。

          それで気がついたんだよね。味の個性というか。味の個性と不味さの違いに。で、自分でもそこそこ美味しいと思う料理が作れちゃった時、個性のなさ、創造性のなさに落ち込むってことはあるかもなって、そう思った。

          私としては、近所のスーパーの惣菜が美味しかったらもうそれだけでいいのだけど、あのセブンプレミアムはそれとは違うのね。

          私としては、近所のスーパーの惣菜が美味しかったらもうそれだけでいいのだけど、あのセブンプレミアムはそれとは違うのね。