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アバターの容量制限の議論が流石に不毛すぎる

はい、たましこです。一部の界隈でこの記事が話題になっていますね。VRChatのアップデートにより、「アバターの容量による表示制限」が追加されました、実際に運用したところ、こんな感じでした。という記事です。

確かに便利な機能であり、記事として紹介されるのも納得です。しかし、Twitter上ではこの記事を批判する意見が相次いでいます。主な原因は以下の記載の様です。以下当該記事より引用。

デフォルトでは200MBに設定されていますが
20MBぐらいで問題ありません。
一般的なアバターは20MBを超えることはほぼないです。
視界ジャックなど出回ってる荒らしアバターは
色々と詰め込むため20MBを超えていることが多いです。

この記載に対し、「20MBという数値の根拠が不明瞭だ!」「普通の人でも20MB超える!」といった批判が散見されます。うーん、言いたいことは分かりますが、記事側にもそれを読み解く側にも問題があるように思えます。

上記の様に感じた理由は3つあります。

20MBという数値の根拠が不明瞭

これは記事側の話ですね。唐突に20MBという数値が出て来ました。記事には、「なぜ20MBにしたのか」という記述がありません。「記事として書くのならば、なぜ20MBなのか記述するべきだろ!」という意見はごもっともだと思います。

ただ、記事の文中に「例えば、」という文言を追加するだけでも大きく変わると私は考えています。読む側にとって、「あ、これは例え話なんだ」と納得できます。

しかし、20MBという数値そのものを批判するつもりはありません。

以下の画像は、4Kテクスチャを使用した一般的に使用されているアバターの例です。

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自分が持っているアバターを適当に出しましたが、容量は20MBどころか5MBを超えていません。後者のアバターを6体並べて、やっと19.2MBになります。やはり、アバター1体で20MBはかなり容量が大きい方なのではないかなと個人的には思います。

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記事を曲解する人たち

これはネット記事を批判する人にありがちですね。伝えきれない記事もそうですが、読む側にも問題があることが多いです。

記事には「20MBにしても特段問題なかった!」と書かれています。実は、「だからみんなも20MBに設定しよう!」とはどこにも書かれていません。

批判する人のツイート等を見ていると、「20MBに設定すると~」や、「20MB超えたら悪いんか?」といった内容が散見されます。20MBが基準になると勝手に解釈したのは記事を読んだ人です。「この記事に20MBにしろって書いてあった!」という解釈が広まってから批判的な文が増えたように私は感じます。もう一度言います。どこにも「こうしろ」と書いてありません。

おそらく、20MBという数字には意味はありません。例えばこの数字が50MBだったとしても、フレンドの人が一人でも50MB超えていたら「50MB超えてても普通の人もいる!」と批判する人が出るでしょう。「20MBの制限が妥当か」という議論をするのではなく、「勝手に容量制限の尺度を決めるな」と言いたいんじゃないかな?と勝手に思っています。もちろん、この思い込みもまた曲解なのかもしれません。ネット記事を読み、批判したくなった時「それは自分が曲解しているだけではないか、勝手な思い込みがないか」を考慮するのは大切だと思います。

話は逸れますが、勝手に容量制限の尺度を決めるなという意見自体には個人的には賛成です。しかし、それでもやりすぎってあるよな?と日頃感じます。自分をきれいに見せたい、表現したいというのは分かりますが、だからといってリソースを食いつぶしていいという訳ではありません。Quest勢にとっては馴染み深い機能ですが、「Show Avatar」機能を利用することでロボット状態の相手を見ることが出来ます。何も一生見えないという事ではありません。「最初ロボット表示されるのはかわいそう!」というのは割と身勝手だと思います。今後は「Show Avatar」機能をもっと多用する文化になればいいんじゃないかなって勝手に思っています。

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「制限により見えなくなる人」って誰?

いわゆる「クソデカ主語」って奴ですね。「指定の容量を超えた人」をふんわりさせるので、議論がなんだか胡散臭く感じてしまいます。記事には、「荒らしアバターは20MB超えていることが多い!」とあります。しかし、荒らしアバターが20MB超えているとは限らないし、また、荒らしアバターじゃない人が20MB超えていることもあるでしょう。

賛成派の人の主語は「荒らしアバター」であり、反対派の人の主語は「荒らしではないアバター」です。お互いの議論が平行線になるのは当然だとおみます。そもそも「見ているもの」が違う議論が不毛にならない訳はないと思います。

まとめると

見ている対象が違う人たちが違う解釈を元に議論しているのははっきり言って不毛です。元記事を深く読み、「自分が勘違いしていないか」を見極める力を身につけましょう。

個人的な意見ですが、一言

荒らしアバターを排除するために容量制限を掛けるのが妥当かは不明ですが、軽量化をせずにリソースを食いつぶすのは憂慮すべき事柄だと思います。他人と同じステージで輝くことこそ美学だと感じています。

ちなみに、私の容量制限は40MBです。見えない人はShow Avatarしたりします。会ったことはないですが。

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