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VRCのワールド作り、分からない人は始める前になんでも質問出来る人を用意しよう

私でも良いです。

はい、たましこです。標題のとおりなのですが、「ワールド作りにチャレンジしたいけど、どのサイトを参考にしたらいいですか?」という質問をたまに見かけます。見るたびに、まず用意するべきはワールド作りに関する質問を何でも投げられる人じゃないかなぁと私は感じます。

先に書いておきますが、ワールド製作に関する技術的な話はこの記事には書きません。というか、VRCのワールド作りに限った話ではありません。

分からないところの粒度

技術者の人なら分かると思いますが、人によって分からないことのレベルが違います。
「何から手をつければいいか分からない」
「アバター関係は分かる。ワールドは完全に分からない」
「Unity分かるけどワールドってどうやるん?」
上記三つの意見は全て「分からない」という内容ですが、それぞれのUnityに対する理解度が全然違います。

上記の3パターン全ての人に「ここ見ると良いよ!」同じサイトを紹介するのはどうでしょうか? 「このサイト専門用語が多過ぎて分からない」となるかもしれませんし、「基礎的なことしか無さすぎて逆に分からん」となるかもしれません。

人によって分からないことの粒度は異なります。それらの違いを理解しつつ、「(この人ならこのレベルまで理解できるから)ここがいいよ」という的確なアドバイスは大事です。

開幕でコケて「分からんからやめた」となるのは、この的確なアドバイスがなかったのが原因のひとつだと考えています。余談ですが、「俺には出来なさそうな気がするけど、やってみよう」と身構えていることも原因のひとつです。これについては後で少し書きます。

Unity?SDK?

ワールド作りで地味に多いのは、「SDKが分からないかと思ってたけど、実はUnityが分からないだった」です。一緒に思うかもしれませんが、全然違います。具体的には、「インターネット上の情報量」に大きな差があります。

例えば、「ライトをベイクしたけど、影がつかない」という問題が発生して、解決策をネットで調べるとします。この時に「VRC ワールド ベイク 影 つかない」で調べるかもしれません。もしかしたら情報が出るかもしれませんが、あまり期待できません。というのも、「ライトのベイク」は基本的にUnityの操作です。なので、「Unity ライト ベイク 出来ない」で調べることが出来ます。VRCと関係ない記事がヒットしますが、それらのサイトで事足ります。

実際に調べてみましょう。

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正直、なんか解決できそうな気がします。ついでに言うと私の記事が出てきているのは嬉しいですね。→UnityのUの字もわからないレベルから~

VRChatのすごく良い所だと思うのですが、先に困った経験がある人が解決方法を何かしらの手段で残しているんですよね。本当にこれがありがたい。自分も自分の手元で発生した困りごとをアウトプット出来る様になりたいですね。
余談でした。

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こんな感じです。

前者と後者で違いがあることが分かりますでしょうか。前者の場合だと、「ライトのベイクをしたい」と「ライトのベイクの品質を上げたい」がごっちゃになっていますが、後者の場合は

「いや、でも、やりたいことがSDKかUnity操作か分からんし…」となります。そのために人に聞くのです。

開発作業の不明点は、言わば「正体不明の敵」です。ゲーマーの人が炎を纏った敵を見た時に「ははーん さては 火属性だな。」と理解できるように、分かる人には不明点が分かります。

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不明点を聞いたときの受け手側は多分こんな顔してます。

同時に「なぜこの人はそれが分からないのか」も分かります。単純です。やったことないからです。やったことない作業を人に聞きながらやることに何の問題があるでしょうか。
「前にやったことがあるけど、なんか動かなくて」となることもあるでしょう。原因は単純、慣れてないからです。慣れてない作業を人に聞くことは問題でしょうか。
問題だと思う人は、「大切なことだから一度しか言わない」と言うのを明日からやめましょう。

話を戻します。

正体不明の敵を倒すためには、まずは敵の正体を知ることが大切です。詳しく言うと、「Unityに困ってるのか、VRCSDKに困っているのか」を把握しましょう。
最初のこの疑問が一番厄介で、ワールド製作者か、Unity詳しい人しか答えを知りません。そこが分からない状態では、検索エンジンを使いこなすのは困難となります。
分からないことは、分かりそうな人に聞きましょう。
もし分からなかったとしても、一緒に考えてくれます。

VRCSDKが分からない時が地味に困りますが、Unityが分からない時はインターネットの知識が大いに役立ちます。

聞くのは迷惑じゃないが聞き方がある

聞くときも聞き方というものがあります。聞くこと自体は迷惑な行為ではありません。もちろん度合いはあります。頭から先まで細かい事を全部聞かれたら「ググってくれ」と言われるかもしれません。

「何が分からないか」を把握しようとせずに何度も聞くのは流石に迷惑です。「何が分からないか分からない」という状態もあると思いますが、それもまだ切り分けが出来ます。具体的には、以下の感じです。

「何がやりたいか分からない」(これは知らん)
「これがしたいんだけど、どういう機能を使えばいいか分からない」
「これがしたくて、この機能を使えばいいと思うんだけど使い方が分からない」
「この機能設定できたと思うんだけどなんか動かない」

このうち、特に「どういう機能を使えばいいか分からない」が大事です。「出来るか分からない」はとりあえず考えないとして、使えそうな機能が分かれば、その機能をどう使えばいいかを調べることが出来ます。

地味に困る聞き方は「○○ってやった方がいいの?」です。殆どの場合、「ケースバイケースなんだけど…」となります。何が分からないかが明確ではありません。やる事の是非を質問されているとは思いますが、どの観点でやるべきか否かが明確ではありません。

例えば、「ワールドの容量って減らした方がいいの?」と聞かれた時、頭の中に「ワールドの容量が少ない方がいい」と「容量を減らすということはクオリティが下がるってことだよな…」という相反する考えが生まれるので、「こうした方がいい!」と断言できません。なので、「何がしたいかによる」という曖昧な答えになります。もしかしたらQuest対応しようと頑張っているワールドかもしれませんし、綺麗さに全振りしたいかもしれません。

最低限、「どうしたいか」は自分の中でハッキリさせておきましょう。例えば、「クオリティを維持したまま容量を減らしたい」と聞かれたのならだいぶ違います。「クオリティ維持したまま」という前提があれば、聞かれた側も「これとか試した?あとはこれとか~」と教えてくれます。

全部聞く必要はない

はい。全部聞く必要はありません。水道管の一部が詰まった時にやりたいのはその詰まりの解消であり、水道管の始めから終わりまでの全ての箇所のメンテナンスではありません。ただ、根本的なやり方が違うこともあるかもしれません。そういった時に聞かれた側は「それやりたいならこの機能使えば多分できるよ~」とおおよその方向性を教えてくれます。それに従って作業を進め、また分からないことが出てきたら聞けばよいのです。

…本当に迷惑じゃない?

はい。ちゃんと聞いていればほぼ迷惑ではありません。面識がなかったとしても、私に聞いてくれてもいいですよ。

相手に迷惑だから…と思うのであれば、聞くときに「なんか参考になるURL知らない?」と末尾につけてみましょう。相手も「これみて頑張って~分からんかったら聞いてや~」とある程度投げることが出来ます。これは聞かれた側としても、とても楽です。(投げた後に、あそこ引っかかるだろうなぁ~と予想しておくことが出来るので、分からなくなったら素直に聞きましょう。)

ワールド製作、何から手を付ければいいか分からない

①何もない、床と鏡があるだけの超シンプルなワールドを作りましょう。
②おめでとう!君は立派なワールドクリエイターだ!
③そのワールドに椅子とか、自分で撮ったスクショとかを置いてみましょう。(検索ワード「Unity オブジェクト 置き方」)
④おめでとう!君はスーパーワールドクリエイターだ!
⑤鏡を出したり消したりするギミックとか実装してみましょう。
⑥おめでとう!君はアルティメットワールドクリエイターだ!
…ここから先はやりたいことによって違うと思います。ゲームワールドを作りたいとか、自分の部屋を作りたいとか…

SDK2とSDK3どっち使えばいいか分からない?個人的にはSDK3オススメですよ。難しいかもしれませんが、私に聞けば何とかなります。ある程度は。

俺に出来るか分からない!

出来ます。もう一度言います。出来ます。「出来ないかも知れない」と考えながら作業している人には出来ないと思いますが、「出来るはずだけどやり方が分からない」と考えましょう。

参考:私の過去記事

ワールド作りを聞ける友達がいない

私に聞け。

たましこ


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