黒板よ永遠に
37年間授業をしてきた。
喋りとチョーク一本使って、
国語、算数、理科、社会・・・。
横長の黒板と縦長の子どもたちのノート。
「黒板をコピーしなくていいよ」
「あなたが、大切と思うところだけをノートに書きなさい」
「あなただけのノートを作ってね」
「公立学校が毎年300校以上廃校になっています」
いつもチェックしているテレビ番組のナレーション。
今年廃校になる中学校の黒板に
タレントたちが黒板アートを展開する。
学校のまわりや生徒たちの様子を取材して、
最後の思い出を飾る黒板。
タレントとは、才能のこと。
その才能を目一杯使った作品は、
技巧の優劣だけでなく
去り行く生徒たちへの思いやりと
未来への夢に満ち溢れていた。
最近テレビを見ないので、
ここに出ているタレントさんのことはよく知らない。
しかし、ここで発揮される才能は紛れもなく本物と思いたい。
「やらせ」とか「シャードー〇〇」なんて話が出てきて欲しくない。
出演者とMCとのやりとりの面白さに加えて、
隠し味のように本質をつくつぶやきも秀逸。
審査をする先生のお手本に度肝を抜かれる。
プレバド、黒板アート。
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