田中縷々

札幌ファッションデザイン専門学校DOREME・専攻科テクニーク専攻に通う服飾学生です。…

田中縷々

札幌ファッションデザイン専門学校DOREME・専攻科テクニーク専攻に通う服飾学生です。 作品などについて語るのはあまり主意ではありませんが、「こう考えながら服を造っている」という旨を大人の方々に伝えるため、という趣意で当ブログを置いています。

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    FAKE PLEATS ONE-PIECE

    ダンボールニットによる伸縮ある生地感と、26パーツによる接ぎ合わせでカジュアルにも、フォーマルにも着用することができます。BELT SLEEVE JACKETと合わせることで、より可愛く着用することができます。-着用モデル164cm※ワンピースのみの商品です、ご注意ください※ご購入いただいてから18日後の発送となります
    ¥46,000
    THETHE
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    BELT SLEEVE JACKET

    ポンチ素材による個性的な張りとシルエットラインが特徴的なジャケット。襟ぐりのレザー部分はネクタイ結びにして着ることも可能です。-着用モデル164cm※トップスのみの商品となります、ご注意ください※ご購入いただいてから14日後の発送となります
    ¥28,000
    THETHE
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    HALF PLEATS SKIRT

    プリーツのミニスカートと、フレアスカートが合わさったアシンメトリーが特徴的なスカート。ポリエステル生地による快適な着心地と機能性を実現し、軽やかに着用することができます。-着用モデル:159cm※ご購入いただいてから12日後の発送となります
    ¥12,000
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    FAKE PLEATS ONE-PIECE

    ダンボールニットによる伸縮ある生地感と、26パーツによる接ぎ合わせでカジュアルにも、フォーマルにも着用することができます。BELT SLEEVE JACKETと合わせることで、より可愛く着用することができます。-着用モデル164cm※ワンピースのみの商品です、ご注意ください※ご購入いただいてから18日後の発送となります
    ¥46,000
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    BELT SLEEVE JACKET

    ポンチ素材による個性的な張りとシルエットラインが特徴的なジャケット。襟ぐりのレザー部分はネクタイ結びにして着ることも可能です。-着用モデル164cm※トップスのみの商品となります、ご注意ください※ご購入いただいてから14日後の発送となります
    ¥28,000
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    HALF PLEATS SKIRT

    プリーツのミニスカートと、フレアスカートが合わさったアシンメトリーが特徴的なスカート。ポリエステル生地による快適な着心地と機能性を実現し、軽やかに着用することができます。-着用モデル:159cm※ご購入いただいてから12日後の発送となります
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最近の記事

女性像

黒髪で、日本人で 侘び寂びのある、知ろうにも掴みどころのない、けれど人間味のあるお淑やかな女性 私、全ての悲しみを知っているのよ。 そんな横顔で、こちらを見ずにただ風に吹かれていて 未亡人のような…毎年、命日に線香を立てて、風鈴と共に凪いでいる それとも、死を受け入れられなくて、雪を指ほど数えても、線香に火をつけられないような。けれど、涙も悲しみも社会には見せないで、心の中で歯を食いしばっている 綺麗に生きたいの。 決まって、そんな風に起きたばかりの髪で、コート

    • 学生のみというチームマネジメント6

      五人の審査員と会話し、その批評はさまざまだった。 「たくさん作ったね」「生地がいいね」「迫力がある」「ブランドとしてしっかり統一感がある」「ヨウジヤマモトの二番煎じが否めない」「デザインが古臭い」「ドレープをカットソーで表現するのは安易」「展示会の時は魅力的だったが、着用した時の状態はイマイチ」などなど。 予想していた範囲の批評だったが、意外だったのは着用状態の印象が展示している状態より悪かったことや、自分達で「これはメインのデザイン、これは繋ぎのデザイン」と思っていながら

      • 学生のみというチームマネジメント5

        12月、無事に作品を完成させ、提出することができた。 途中、自分が交通事故とコロナ感染により2週間ほど学校に行けない状況だったが、他メンバーのサポートもありことなきを得た。 これも、ルックごとの分担制や、日毎の進捗報告など、リーダーである「自分」がチームにとって心臓になりすぎない運営を心がけた恩恵だと感じた。 ポートフォリオ制作や、PV撮影、審査会に向けた展示スペースのディスプレイなど、山場はまだまだあったが、大きな障害はなく、淡々と、しかし熱気を持ちながらひとつひとつクリア

        • 学生のみというチームマネジメント4

          トワル検討会を経て、二人のクラスメイトが新たに加入した。 他ブランドのメンバーだったが、紆余曲折あっての移動だった。 その二人はクラスの中でもレベルが高い学生だったので、早速仕上がっているトワルの本縫いからお願いした。 このときから、本縫いチームとトワルチームに別れて作業するようになっていった。 12月の上旬に全作品の提出。 現在は10月。 十分間に合う、と思うスケジュールだろう。 しかし、この2ヶ月すべてを作品作りに注げるわけではない。 学校のない日、座学や他の授業で作業が

          学生のみというチームマネジメント3

          夏休みに入る頃、チームメンバーが、自主的に学校で作業をするようになった。 原因は他ブランドがまだデザインやコンセプトに悩んでいる中、自分たちがすでに6ルックのトワルを仕上げているというスピード感に対する高揚感が大きかった。 学校に対するカウンターとしてのモード、賞特化型としてのモードを選んだわけで、先生たちにも「そんなに作れるわけがないから、まず4ルック仕上げることを考えなさい」と諭された。 そんなことを言われてしまえば俄然燃えるのが性分、4ルックを2ヶ月待たずに仕上げた。そ

          学生のみというチームマネジメント3

          学生のみというチームマネジメント2

          やりがい搾取で学生を牽引するために、完璧でい続けるという姿勢を保った。つまりは、この人にならついていきたい、この人の言うことは信用できる、と思われるためだ。何事も、チームの綻びは人間関係からである。 朝8:30〜夜21:00まで学校で作業をし、一番早く来て一番遅く下校する生活。各々のタスク表や、チーム全体のスケジュール、進捗状況などを1日ごとにラインで流した。 学生同士としては仰々しいかと一瞬躊躇ったが、ビジネス色を強めた方が、後々のことも考えると絶対いいと考え、結果グルー

          学生のみというチームマネジメント2

          学生のみというチームマネジメント1

          自分が通っている学校で一番大きな授業は、1年通して行われる「:Dcreation」というイベント。内容としては、学生がブランドを発表し、審査員にプレゼンを行うというもの。 専攻科(3年生)は一人からブランドの立ち上げが可能で、2年生はチームを組んでの発表というルールである。 まず自分は専攻科に進むことを決めていたので(基本2年制で卒業だが、専攻科に進むことも可能)、2年生の時点で自分がやりたいことを全面に押し出したブランドは控えようと決め、まずは来年の就活に向け「結果」を残

          学生のみというチームマネジメント1

          LOOK10

          ドレープをメインにしたデザイン。 これをテーマに、和洋折衷にしたい気持ちがあった。 パターンを引くとき、直線表現が多いのが東洋人、曲線表現が多いのが西洋人らしい。 ならば曲線で直線的なドレープ表現をしてみようと、シャツ+キモノ+ドレスを合わせたデザインにした。 初めて立体裁断で仕上げた服で、今振り返れば、肩のところに肩、ウエストに切り替えがあったりともう少し工夫できたデザインだなと悔いる部分がある。 またドレープをカットソーで表現したのも安易と言われたが、わかりやすく作ろう

          LOOK9

          日頃からアヴェマリアを聞く習慣があった。 何故と聞かれると、特に理由はないけれど、安心する。 大事な日。集中したいとき。あるいは、失墜の日なんかは必ずアヴェマリアを流す。 それほど僕の中で大きく、(烏滸がましいが)近い存在だった。 だから、いつかモチーフにした服を作りたい気持ちがあって、これはその1つ。 パーツ枚数は2つ。 当初は「縫わない」というコンセプトのもと制作していたが、他ルックに比べ悪目立ちしてしまう観点から、パーツ数をなるべく削る判断にした。 理由はマリア様がい

          LOOK8

          同じく「デビルマン」のオマージュ服であり、黒字のTを背面に充てている。 これは「十字架を背負う悪魔」を表現しており、左袖のフレアはデビルウィングのイメージから。 左手をそうした理由は、右利きの人は左で作業するとき抗えない不便さを被る。 この抗えない不便さを、悪魔の衝動と結びつける為、左袖をフレア袖にした。 僕は左利きですけどね。

          LOOK7

          これは完全な趣味でデザインしたもので、オマージュ元は「デビルマン」である。 故に黒と緑の配色。正面のTは「十字架を掲げる天使」を指している。 タートルネックは後ろ中心に接ぎが多い中、両端に接ぎを作ることで逆台形の大きなディティールになっている。

          LOOK6

          プリントしたTシャツを2つ作ったならば、もうプリントシリーズとして3つ目を作りたかった。 赤、緑と来たのでカラーリングは青にした。 当然青い植物を選ばなくてはならなかったので色々と調べ、紫陽花にした。 紫陽花は毒がある。 では「毒」をどのように結びつけるか? 「登り竜」「死」と続くので概念的なものにしたかった。 そこから「神聖」を呼び、地方によっては神聖視されている「山羊」に決めた。 紫陽花で模った山羊は、信仰心という毒を表している。

          LOOK5

          LOOK4と同じく、別メンバーに尋ね、答えはハエトリソウ。 何かを模ろうと試行錯誤したが、ハエトリソウ自体が特徴的な見た目だったので、ベースに敷くものはシンプルな方がメリハリになると考え、髑髏を拾った。 理由はハエを食べるという特性から、植物の中でも自ら命を刈り取る「死」の役目を見たからである。

          LOOK4

          黒シャツ。デジタル捺染されたTシャツ。スラックスを忍ばせたスカート。 メンバーに何をプリントしたいか尋ねたところ、彼岸花と返した。 調べると、中国の諸説にこの世とあの世を繋ぐ登り竜という伝えがあったので、これはしめたと思い、彼岸花で鯉を模った。 ロングスカートを履かせる予定だったが、野暮ったいのでスラックスを履かせ、前を切った。 メンズライクながら、歩けば風に揺れるドレッシーな表情を見せることが出来た。

          LOOK3

          腰元のプリントをメインに充てた白シャツ。 襟は二つ重ねたダブルカラーで、肩は既製品よりも短く設定している。 その為、袖を通すと縮こまったような着方になる。 プリントのデザインは骨盤と蓮の花を合わせたラフ画で、骨盤はプリントの位置から。蓮の花は台襟やカフスの着想元から拾った。 ただプリントをしても面白くないので、腰元から裾にかけてゴム紐を縫い留め、段々と立体的になる仕掛けを施した。

          LOOK2

          チームメンバーのデザイン画をもとに再構築した。 シャツスリーブのTシャツに、脇線のないベスト。パンツはベストに合わせて膝下までスリットを入れている。 前立てとテーラードを合体させたレザー部分のディティールはわかりやすいデザインだが、ベスト自体の生地はツイル。インナーは身頃がカットソーで袖は綿。 パンツはポリエステル生地で縫製し、足元に連れて生地が柔らかくなり、風に揺れる硬さのグラデーションを大切にした。