見出し画像

#31 わたしのなんちゃってパラダイム4(ベーシック編4/5)

 なんちゃってパラダイム4回目は「運営のスタンス」について2題です

🔶保守70、革新30

 新しいことを始めるにあたっての進め方の塩梅考です。
時代の変化に適応することが求められる「中間支援組織」を主宰していると、
ややもすると新しいことがクールだと言う感覚に陥りがちです。
確かに固定概念に捉われない新しい発想は魅力的で、何かが起こる鼓動を感じます。若いスタッフが多い組織となると企画会議も面白く、次から次へ新しいアイデアや先進事例が引用されて来ます。お!と思うことが多々あるのです。感覚や感性の目線がどんどん変化しているのでしょう。
 ただ、さまざまな着想を具体的に事業に落とし込むとき、私は「保守70、革新30」マインドを大切にするようにしています。あくまで目安で、心構えの塩梅です。物事を進めるのに一気にブルドーザーをかけて整地、更地にして進めるのもひとつのやり方ですが、少なくとも今まで何らかの事業を進めていて、それを経験して来ているスタッフがいる組織ならば、従来のやり方7割、新しいやり方3割の塩梅でのスタートするのが私の選択肢です。少し保守的に聞こえるかもしれません。ただ、事業を進めていくにはスタッフの理解に加えて日常の行動が伴わないとその歩みは緩やかなものになってしまいます。現場でのオペレーションが回らないのです。余りにも急激な変化は御法度です。
 保守70と言うと少し保守的な感覚を受けると思いますが、違います。これを3年続けると90%が変わります。ほとんど革新ですね。これくらいの保持感といじり感がいい塩梅かなとの経験則です。

🔶HouseづくりよりHomeづくり
 ひとが「あの家はいい家だ」と言うとき、それは敷地面積の広さ、家屋の豪華さや門構えの立派さを指して言うのではなく、そこに住まいする家人の醸し出す雰囲気を指して「いい家(うち)」と言うのだと思います。おじいちゃんの素朴な強さ、おばあちゃんの可愛い笑顔、お父さんの大きな背中、お母さんの優しい仕草、お兄ちゃんの元気な挨拶、お姉ちゃんの明るくおしゃまな振る舞い・・・
仕組みづくりとひとづくりの肝と思っています。

次回はわたしのなんちゃってパラダイム5(ベーシック編5/5)です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?