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#33 わたしのなんちゃってパラダイム6(ローカル編1/2)

 なんちゃってパラダイム6回目はローカル編です。「地域」というキーワードに絞っての1回目は気構え1題と目指す事業1題です。

🔶地域で生きる覚悟
 高度経済成長期に生きた世代のひとたちは(私も含めて)日本はこのまま永遠に成長し続けると思っていました。加古川に住まいする私は、加古川はいずれ神戸のようになり、神戸は大阪のようになり、大阪は東京のようになる(東京と同じようになりたいとは思っていない)と思っていました。このブラックジョークにも近い錯覚がいまだにビジネス界には残っています。
 神戸の某高層ビルに点滅する多くの赤色灯を見ていた瞬間に「加古川でこのような景色を見ることはないな」と、何かが弾けました。
「三流の都会より一流の田舎」を目指す。決して田舎ではない加古川ですが、利便性だけを追い求め、金太郎飴的なまちづくりではなく、地域の特性を大切にした味のある地域をつくることにこだわりたい。グローバルな視点を持ちつつも、行動はあくまで地域にこだわって地域の活性化に真摯に向き合う覚悟を持つ仲間が多く住むまちをつくりたいと強く思います。

🔶地域円卓会議
 いつか実現したいことの一つに「地域円卓会議」があります。まだその力が備わっていなくて実現に至っていません。地域で生きる覚悟を決め、地域の充実に役立ちたい、そんな想いを実現するためにも、ひとつの方法としてさまざまな課題に対応した円卓会議の必要性を感じています。
行政、企業、大学、NPO、自治会、メディア、医療、金融などのさまざまな分野が協働して、さまざまな地域課題に向き合って議論し、それぞれの持ち味を持ち寄って解決の道を探る「プラットホーム」が出来ればと願っています。ただ、その中心を担う存在が難しいのが現実です。信頼性や継続性の観点からも、できうる限り中立の立場が(絶対的な中立はあり得ない)担保できなければこの種のプラットホームの主宰・運営には無理がかかります。
さまざまな観点から考えると、ローカルメディアか中間支援のNPO法人が適格で、とりわけ、NPO法人は政治的な活動を禁じられている上、ネットワークの形成上も中立的な意識が強いこと、政策提言力を磨く意識も高いことなどからも適格かと思います。ただ、まだまだ社会的な認知が低く、地域によってその力量にばらつきがあることは否めません。
 単に事業ができるレベルから「地域課題に向き合い、多様なステイクホルダーとの協働を諮りながら、そのことを通じて主体形成を促す」ことを実現するレベルへのバージョンアップが望まれるところです。

※次回はわたしのなんちゃってパラダイム7(ローカル編2/2)です

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