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自分を変えられる本 -嫌われる勇気-

皆さん、こんにちは、こんばんは。明けましておめでとうございます。2020年もよろしくお願いします。

久しぶりの投稿になりますが、今年は自分が読んでとても面白かった、ためになったという本をたくさん紹介していきたいと思います。

Noteを読んでいただいた方に、こんな面白くて勉強になる本あるんだって思っていただけたら幸いです。

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さて、ここから本の紹介です。

今回の本は「嫌われる勇気」です。

0.はじめに

書店に行くと大体のお店で並んでる有名な本なのですが、自分がタイトルを見て「人から嫌われないようにするための方法が書いてある本でしょ」と思ってなかなか手をつけていませんでした。けれど、たまたま手にとった時に少し読んでみたらまあこれが非常に自分に刺さりまして。すぐ買ってしまいました。

この本の登場人物が哲人と青年なんですが、この青年が悲観的でとにかく自分に自信がない。そんな青年に哲人がアドラー心理学を教えていくというストーリーです。(二人の会話調で書かれた本なのでとにかく読みやすかった!)

アドラー心理学って一言で言うと「自分が変わるための心理学」なんです。

使用の心理学とも言われていて、何が与えられるか?ではなく、与えられたものをどう使うか考える思想なんですよ。状況が変わることを待っていたらなかなか変わらないしストレスが溜まるばかり、それなら自分が変わってしまえば早いし、自分が変わることで周りも変わるよ、と教えてくれる本なんです。

自分の話をすると、昨年からアスリートやバスケファンに対しいろんなことをしてきましたが、この行動するきっかけになった考え方の土台がこの本と一緒で。とても共感することがたくさんあり、自分の目指すべき方向性を言語化してくれた本でもあります。

そんな本の中から、自分が特に重要と思ったポイント3つを説明していきます。(本の全てを説明してるわけではありませんので、予めご理解ください。また自分独自の解釈も含まれています。)

1.目的論

冒頭から難しそうなキーワードを持ってきて申し訳ないんですが、目的論とは「人間は全て自分の作った目的に従って行動している」という考え方です。

勘のいい方はここで違和感を持つと思うんですけど、じゃあトラウマってなんだよって話です。

トラウマって過去の衝撃的な経験からそれと同じ経験が二度とできなくなってしまうことですよね。これって目的じゃなくて原因をもとに行動してるじゃねーか!って話です。

でもこの本では原因が目的を作りだしているという考え方なんですね。皆さんのわかりやすバスケで説明します。

1試合で3P10本全て外した選手がいたとしましょう。彼の中では強烈なトラウマになるはずです。そして彼はこう考えるでしょう。僕には3Pを打つセンスがない。次の試合では打つのをやめよう、と。

これって、3Pが入らない事実(原因)から次の試合は打たない行動に繋げているのではなく、3Pが入らないことでチームに迷惑をかける、もしくは監督に怒られるかもしれない、そこから自尊心が傷つけられたり羞恥心を感じる、これを避けるため(目的)に次の試合で3Pを打つのをやめるということをしてるんです。

つまり、失敗したという事実から自己中心的な逃げる目的を作って行動を起こさないことをしてるんですね。

行動を起こさない限り人間は変われませんから、この考えだと成長できないのは容易だと思います。

自分の場合、目的論を学んでから「まず目的を設定する」ことから考えるようになりました。自分は何をしたいのか、何になりたいのか、そのために今日何をすればいいのか。これを理解するのとしないのとでは心の余裕が全然違います。理解していないと、ゴールのないマラソンをしてるのと同じです。

2.課題の分離

はい、またまたこの言葉だけではどういうこと?ってなるキーワードを持ってきました(笑)

このキーワードを説明するのにわかりやすい言い方だと「自分が気にしてるほど周りはあなたのことを気にしてない」です。

バスケで例えると、パスミスでターンオーバーした選手がいたとして、今のシュート打った方がよかったのか?今のミスで監督やチームメートは怒ってないだろうか?と考えます。でも相手の視点に立つと、実はもう次のプレーのことを考えていたりして、そのターンオーバーをあまり気にしてない場合があります。

この本人と周りの考えの差が人間関係の問題を引き起こすとアドラー心理学では説明しています。

自分が持つ課題は相手も持っているだろう、つまり自分の課題と相手の課題を一緒に考えてしまってるんです。ここを分離させて考えるのが「課題の分離」です。

自分はこれを学んでから、常に「これは誰の課題なのか?」を考えるようになりました。例えば誰かの相談に乗るとき、悩み(課題)を持ってるのは相手ですから、相手の課題に踏み込まないようにまずはなるべく聞く。間違ってもいきなり解決策をい言いません、それは相手の家に土足で入っていくのと同じ。そして悩んでる本人が自分から気付けるように質問する。

これ実際にやってみたら友達から「話してなんかスッキリした。明日から頑張れそう。」って言われたことあるので、皆さんにもオススメです。

3.自己受容、他者信頼、他者貢献

ついに難しそうなキーワード3連発きましたね(笑)でも大丈夫です、ちゃんと説明します。

自分自身で一番できていなかったのが最初の自己受容だったりするんですが、これは「変えられないものを受け入れ、変えられるものに集中する」という考え方です。

恋愛だとイメージしやすいと思うんですけど、最初って好きな人のためになんでもできちゃうじゃないですか?多くの時間やお金を使ってでも相手のためになりたい、みたいな。

でもその頑張りの中でも苦手なことも頑張ったりしていませんか?例えば今日彼氏来るから整理整頓が苦手なのに今日だけ掃除頑張っちゃう、とか。

これって最初に説明した目的論で言うと、彼氏から褒められたいという見返りを目的とした行動なんですね。最初の目的論を読んでいただいた方なら、このカップルがうまくいかないことは想像できると思います。

整理整頓が苦手という変えられないものを受け入れてないから、褒められたいという自己中心的な目的を作ってしまい、人間関係がうまくいかなくなるんです。だからまずは自分の変えられないものは何か理解してそれを受け入れましょう。

次に必要ななのは他者信頼です。これは「自分の変えられないものは誰かにお願いしよう」という考え方です。

先ほどのカップルの話で言うなら、部屋の掃除は彼氏さんにお願いしようとか、そもそも部屋の物を無くして掃除しなくていいようにしよう、とかです。

お願いしたのに裏切られたらどうするんだ!!という方もいるかもしれません。ですが、良質な人間関係を築くためにまず最初に必要なのは信頼することです。相手は信じられて初めて自らの必要性を感じ、モチベーションが湧いてきます。会社で仕事をお願いされたときに「君の資料はあんまり信用してないけど作っといてね」で頑張れる人は早々いないですよね?

加えて先ほど説明したように、できないことを頑張る行為は二人の関係性をどんどん悪くしているのと同じです。ここまでメリットとデメリットを知ったら、どちらの選択が合理的かは誰でも分かることだと思います。

最後に他者貢献です。これは「自分にできることで他者に貢献しよう」という考え方です。

これ充実感を得るためにはとても重要な考え方で、先ほどのカップルの話で言えば、整理整頓が苦手な彼女は料理が得意で、彼氏さんのお弁当を作ってあげて喜んでもらう。自分のできることが相手から認められるので、できないことを頑張るより楽だし嬉しさもが倍増します。

大事なのは自己受容と他者信頼ができている前提ということ。この2つができていないとただの自己犠牲で、整理整頓が苦手な彼女と同じになります。

自分のバスケの話で説明すると、キャッチアンドシュートは得意ですが1on1が苦手。(駆け引きが性に合わないみたいです。)であるならば、1on1は得意な味方に任せ、合わせのキャッチアンドシュートに徹する。この考えを持つようになりました。

この時何がいいかって、余計なこと考えなくてよくなったんですよ。今まではたくさんのことを一度に考えようとするから、1つ1つがあまり深掘ることができず、中途半端になっていました。でも今は1つのことに集中できるので、何が原因で問題が起きたのか考えることができるようになりました。

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いかがだったでしょうか。長文ですが読んでいただきありがとうございました。なるべくバスケを知ってる方ならわかりやすい、面白いと思っていただけるように説明させてもらいました。これを機に本を読んでみようかなと思っていただけたら幸いです。

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最後までありがとうございます!今後も面白いと感じた本は定期的に紹介していきますので、今後もよろしくお願いします。

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