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【100項目のチェックリスト付き】インサイドセールス立ち上げの全手順を明らかに。プランから実行、改善までの完全ガイド

こんにちは、タナカ企画の田中です。

インサイドセールス立ち上げについて

ビジネスの開始、拡大に向けてインサイドセールスを立ち上げたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
インサイドセールスの成功は、しっかりとしたプロセスと計画に基づいています。

「インサイドセールスって何から始めればいいの?」そんな疑問を抱えている方へ、本記事では一歩一歩、効果的な手法とツールを駆使しながら目標達成を目指すための具体的なステップを解説していきます。

どうぞ最後までお付き合いよろしくお願いいたします。


各フェーズの解説

【計画・目標設定フェーズ】

インサイドセールスで成功を収めるためには、明確な目標設定が必要不可欠で、売上目標の設定はその基盤となる部分です。明確な目標や計画がなければ、効果的なセールス活動は難しくなり、このフェーズでの計画や準備は、後の活動の成功を大きく左右します。

1.売上目標の設定:ビジネスの全体的な方向性を反映して、明確な数字や成果を目指す目標を設定します。

2.インサイドセールスの目標設定: 何を達成したいのか明確にする必要があります。新規顧客獲得、既存顧客との取引拡大など、インサイドセールスの目的に合わせて具体的な数字や期間を設定します。

3.KPIの設定: Key Performance Indicator(KPI)は、目標達成のための進捗を測定する指標です。インサイドセールスの場合、例えばリードの獲得数、コンバージョン率などが挙げられます。

4.ターゲット市場の特定: どの市場、もしくは顧客セグメントに焦点を当てるのかを明確にします。これにより、リソースを効果的に使用することが可能です。

5.商品/サービスの詳細理解: 自社の提供する商品やサービスの特長、利点、そして顧客にとっての価値を正確に理解することは、説得力のあるコミュニケーションのために不可欠です。

6.競合他社の調査: 他社と比較した際の自社の強み、弱み、機会、脅威を理解することで、市場での差別化や戦略の方向性を明確にすることができます。

7.業界動向の把握: 市場のトレンドや変化を追うことで、先手を打った戦略や新しい機会を探ることが可能となります。

8.自社の業界内での位置づけ理解: 自社の立場やブランドの評価を知ることで、伝えるべき事柄が明確になります。

9.過去のデータ分析: 過去の成功や失敗から学び、未来の戦略を調整することは必要不可欠です。

10.予算の設定: 予算を明確にすることで、資源をどのように配分するか、どんな戦略やツールを採用するかを判断できます。

11.タイムラインの作成: 何をいつまでに達成するのか、という期限を設定することで、計画的に行動することができます。

【チーム構成フェーズ】

インサイドセールスの実施において人的資源が果たす役割は計り知れないものがあります。チーム構成フェーズは、これらの人的資源を効果的に運用し、業務の効率と品質を最大化するための土台を築く過程です。

12.チームの規模決定: 目標や予算に応じて適切なチーム規模を決定します。

13.アポインターの採用: 最初の顧客接触やアポイントメント獲得を行う役職。アポインターの人柄と能力が初回の顧客印象を形成します。

14.マネージャーの採用: チームを統括する役職。戦略的な意思決定やメンバーのマネジメント能力が求められます。

15.報酬体系の設定: チームのモチベーションを維持し、成果を出すための適切な報酬体系を設計します。

16.チームの役割分担: 業務効率を高めるため、各メンバーの役割と責任を明確にします。

17.チームリーダー選任: メンバーを指導・サポートする存在。リーダーシップとコミュニケーション能力が必要です。

18.パフォーマンス評価基準の設定: 公平な評価とフィードバックを行うための基準を定めます。従業員の責任感やモチベーションに関わる重要なステップです。

19.チームの役割と責任の明確化:各チームメンバーの具体的な仕事の内容や範囲、およびそれに伴う責任を明確にします。これにより、誤解や無駄なプロセス/コミュニケーションを省き、効率的な業務が可能になります。

20.チームビルディングの実施: 一体感を醸成し、チームの生産性を高める活動を実施します。

21.フィードバックループの構築: 改善のための定期的なフィードバックを取り入れるシステムを作成します。

22.定期的なミーティングの設定: 進捗の共有や課題の共有・解決を目的としたミーティングを定期的に設定します。

23.コミュニケーションルールの設定: チーム内の情報共有や意見交換を円滑にするためのルールを確立します。

24.モチベーション維持策の設定: チームの士気やモチベーションを常に高い状態に保つための方策を考え出します。

25.業務フローの設定: チームが効率的に業務を進めるためのフローを確立します。

26.業務ルールの設定: チーム全体での業務の質を保ち、統一感を出すためのルールを設定します。

【インフラ・ツール設定フェーズ】

インサイドセールスの業務は、効率性や精度を高めるための適切なツールやインフラの導入に大きく依存しています。このフェーズでは、業務の円滑な進行とデータの正確な管理を支えるための基盤を築き上げる工程となります。

27.CRMの導入・設定: 顧客関係管理ツール(CRM)は、顧客情報の集約や営業の進捗管理に必要不可欠です。導入することで、顧客情報の一元管理や営業の進捗の視覚化が可能となります。

28.コール用ソフトウェアの導入・設定: インサイドセールスにおける電話対応は中核的な業務の一つです。このソフトウェアを導入することで、コールの効率化が行えます。

29.データ管理システムの設定: 様々なデータを効率的かつ安全に管理するためのシステムを設定します。これにより、データの検索性や整合性が保たれます。

30.コール記録ツールの導入: 電話対応の内容や時間、対応者などの情報を記録し、後からの分析やフィードバックに役立てるためのツールを導入します。

31.タスク管理ツールの導入・設定: チームの業務進捗や個別のタスクを効率的に管理・追跡するためのツール。これにより、業務の進捗状況の可視化や効率的なタスク分担が可能となります。

【研修・スキルアップフェーズ】

インサイドセールスチームの能力は、そのメンバーの知識や技能に直結しています。このフェーズは、新たに加わったメンバーを適切に育成するとともに、既存のメンバーのスキルを最新のものに更新し維持するための重要な時期です。

32.商品/サービス研修の実施: 何を売るのかを深く理解することは、顧客への提案や質問への対応に直結します。商品やサービスの特性、メリット、ターゲット顧客のニーズに応じた提案方法などを習得します。

33.コミュニケーションスキル研修の実施: 顧客との効果的なコミュニケーションは、インサイドセールスの成功の鍵です。聞き手としての技術、説得技法、適切な言葉選びなどを学びます。

34.テレアポスキル研修の実施: アポインター全員の電話によるアポイントメント取得のスキルを向上させることはインサイドセールスの成果に直結します。明確で効果的なコミュニケーション方法や各種NGへの対応方法を習得します。

35.業務研修の実施: インサイドセールスの業務フローや業務の進め方、各フェーズのポイントなどの理解を図ります。

36.各種管理・記録ツール研修の実施: 先のフェーズで導入したツールの使い方や効果的な活用方法を習得します。

37.時間管理研修の実施: 効率的な時間の使い方やタスクの優先順位のつけ方、業務のスケジューリング方法などを学びます。

38.ストレスマネジメント研修の実施: インサイドセールスは高いプレッシャーが伴う業務のため、ストレスを適切にコントロールし、健康を維持する方法を学びます。

【ターゲティング・リスト制作フェーズ】

ターゲティングは、インサイドセールスの中心的な業務の一つであり、効果的なリードの取得や成果の最大化を目指します。このフェーズでは、リードの取得からフォローアップまでの流れを確立し、適切な対象を絞り込むためのリストを作成します。

39.リード生成戦略の設定: ポテンシャルな顧客をどのように探し出すか、その方法や方針を設定します。

40.架電時参照データの決定: 電話をかける際に参照する顧客の情報や重要なデータを決定します。

41.顧客データの収集: ターゲットとなる顧客の情報を収集します。これには、企業情報、業種、役職などの情報が含まれます。

42.架電リストの作成: 架電する顧客のリストを作成します。このリストは、次のステップでの重複チェックやセグメンテーションの基盤となります。

43.接触企業の重複チェック: 重複する企業や顧客を特定し、効率的なアウトリーチを実施します。

44.データのセグメンテーション: 収集したデータを特定の基準に基づきセグメント化します。これにより、ターゲットに合わせたアプローチが可能になります。

45.購買意欲刺激のためのトリガー設定: 顧客の購買意欲を刺激するためのキーポイントやシグナルを設定します。

46.最適なコンタクトタイミングの設定: 顧客との接触を行う最適なタイミングを特定し、それに基づいてアウトリーチを行います。

47.リードスコアリングの設定: リードの価値や可能性を評価する基準を設定します。

48.リードナーチャリング戦略の設定: リードが成熟するまでのフォローアップや情報提供の戦略を策定します。

49.フォローアップ戦略の設定: リードとの接触後のフォローアップ方法やタイミングを計画します。

【営業戦略・スクリプト作成フェーズ】

インサイドセールスを成功に導くための戦略とそれを具体的に行動に移すためのツール・スクリプトをこのフェーズで構築します。このフェーズを念入りに行うことで、実行時、見込み顧客との接触がより効果的かつ効率的になります。

50.ペルソナ設定: ターゲット顧客の仮想的な像を作成し、そのニーズや動機、課題などを詳細に理解します。

51.自社及び自社製品の特性・実績洗い出し: どのような点で他社と差別化できるのか、またどのような成功事例や実績があるのかを明確にします。

52.ターゲットの課題・ジョブの仮説出し: ターゲットが抱える問題や彼らの期待を理解し、それに対するソリューションを提供するための仮説を設定します。

53:カスタマージャーニーの作成:カスタマージャーニーとは、顧客が製品やサービスを購入するプロセス全体を通じて経験する一連の触れ合いや経験を示すものです。初めて製品やサービスを知る段階から購入し、さらにはリピートや推薦に至るまでの一連のステップをマッピングすることで、どの段階でどのような情報やサポートが必要か、どのタッチポイントが最も効果的かなどのインサイトを得ることができます。

54.営業戦略の構築: ターゲットにどのようにアプローチするかの戦略を策定します。これには、どのポイントで何を伝え、どのようなアクションを求めるかが含まれます。

55.オープニングスクリプトの作成
56.ピッチスクリプトの作成
57.オブジェクションハンドリングスクリプトの作成
: 営業時のスクリプトは、顧客とのコミュニケーションの際のガイドラインとなります。オープニングからクロージング、オブジェクションへの対応まで、各ステージごとのスクリプトを作成します。

58.エレベーターピッチの作成: 短時間で自社の価値を伝えるためのエレベーターピッチを構築します。

59.フォローアップスクリプトの作成
60.エレベーターピッチの作成
61.アポ獲得時メールテンプレートの作成
62.アポ打診メールテンプレートの作成
63.資料請求時メールテンプレートの作成
:アポの獲得や提案、資料請求など、さまざまな場面で使用するメールテンプレートを作成します。これにより、迅速に適切なメッセージを顧客に伝えることができます。

64.パーソナライズされたメッセージの作成: 一般的なメッセージではなく、人間味や感情が伝わるような個別のメッセージも作成します。

【実行・評価・改善フェーズ】

実行・評価・改善フェーズはインサイドセールス活動のサイクルの中で最も重要な部分です。初めての架電から、アポイント獲得、さらにはクライアントやチームからのフィードバックの収集・活用まで、このフェーズは一連の営業活動の効果を最大限に高めることを目指しています。

65.架電の実行
66.フォローアップの実行
67.アポイントの獲得
68.フィールドセールスとのコミュニケーション
69.データの収集・管理
70.パフォーマンスのモニタリング
71.現状分析の実施
72.問題の特定
73.原因の仮説出し
74.改善策の検討・選定
75.改善策の実施
76.結果の確認・評価
77.レッスンラーニングの共有
78.研修の再実施
79.再評価・再設定の実施
80.チームのモチベーション維持
81.チームのスキルアップ継続
82.業務フロー最適化
83.報酬体系最適化
84.新たな営業戦略の検討・導入
85.新たなスクリプトの検討・導入
86.新たなツールの検討・導入
87.新たなデータ分析手法の検討・導入
88.メールテンプレートの更新
89.クライアントフィードバックの活用
90.チームフィードバックの活用
91.定期的なミーティングの継続
92.チーム内コミュニケーションの継続
93.チームのパフォーマンス評価の継続
94.チームビルディングの継続
95.リードリストの更新
96.CRMデータの更新
97.データセグメンテーションの更新
98.リードスコアリングの更新
99.リードナーチャリングの更新
100.フォローアップ戦略の更新

このフェーズの最大の達成目標は、営業活動の"最適化"です。具体的には、現場の声やデータを活用して、より高い成果を出すための方法を絶えず模索し、改善していくことが求められます。それにより架電の質向上、チームの生産性向上、そして最終的な成約数の増加に繋がります。

しかし短期間で極端な変更をすることは混乱に繋がります。そのため、改善の過程で焦りや過度な変更は避け、結果を冷静に分析する必要があります。改善点を取り入れる際は計画的に、そしてチームの意見やフィードバックを取り入れながら、段階的に実施することをお勧めします。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事でご紹介したフレームワークは、経験と実績に基づいております。具体的な行動指針や考慮点を持ってアプローチすることで、早期の成功を実現することができると思われます。

しかし、最も大切なのは「実践」です。成功はもちろんですが、失敗することも一つ前進です。

本記事がきっかけで皆様のインサイドセールスの活動がさらに充実し、継続的な成果を出していただくことができれば幸いでございます。

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