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台湾ひとり研究室:取材メモ「月経博物館が教えてくれたこと」

トルコ地震、東日本大震災を上回る被害になったとか。台湾からはいち早く救援チームが派遣され、同時に各地で食料や水、防寒具や寝具といった救援物資の発送準備が進められています。

台湾からの救援物資ひとつに、生理用品があります。現在、水曜日の発送に向けて着々と進めているのは「小紅帽月経博物館」の皆さんです。

スタッフの方々が目指したのは200箱の生理用品を送ること。募集準備の段階で、現地では水不足が深刻になっているため、使い捨てのナプキンとアプリケータータイプのタンポンがよいと判断。募金を募り、当初は昨日今日で博物館への持ち込みを受け付けていました。

昨日の午後、伺ってお話を聞いていたのですが、SNSで募集を知った人たちが続々来館し、生理用品を届けにきていました。
「ニュース見ながら何かできないかと思っていたら、娘から博物館が生理用品を受け付けてると聞いたんです」
「以前、博物館のイベントに参加して、インスタをフォローしてました」

届けられた生理用品は、スタッフが使用期限を確認。受付に設置されたQRコードで確認した数を持参した本人が記録していきます。恥ずかしながら使用期限があることを今回初めて知りました。台湾は湿度がかなり高いため、長期間保管していると劣化している可能性があるとのこと。大事な気配りです。

一つ一つ、使用期限を確認する(撮影筆者)

募集期間は予定では2日間でしたが、1日で目標の数に到達! 昨日段階ですでに、募金は生理用品になって、箱詰めして集積地まで運ばれたそうです。

「戦争や災害が起きた時、多くの人は食料などを思い浮かべます。生理用品も同じです。地震だからといって生理が止まるわけではありませんから」

スタッフの方々の想像力と行動力。学び多き時間でした。博物館の活動、今後も追いかけます。

スタッフの皆さんに感謝!

昨天下午參觀了小紅帽月經博物館的「支援土耳其敘利亞強震」計畫。
台灣民眾陸陸續續來到博物館捐了生理用品。
本來這週末兩天都是募集時間,但民眾行動比博物館預測快多!
昨天200箱生理用品物質金額已達標,再加上全數送達物質集中站了。
「戰爭或大災害時,大家大概想到的是食物或水。但生理用品也必須」
他們的精神和行動讓我大開眼界,學到了真的很多。


勝手口から見た台湾の姿を、さまざまにお届けすべく活動しています。2023〜24年にかけては日本で刊行予定の翻訳作業が中心ですが、24年には同書の関連イベントを開催したいと考えています。応援団、サポーターとしてご協力いただけたらうれしいです。2023.8.15