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バルサミコ酢、和食にも合うんです

お酢といえばおこめから作られる米酢を使うことが多いと思います。しかし私の実感では米酢は体が冷えるので、冷えにくいバルサミコ酢や香酢、アップルビネガーがおすすめ。これらのお酢は不思議と日本人の味覚にぴたっと合うので、普段の料理にいつも使っています。

その中でも特におすすめなのが、バルサミコ酢。ぶどうを搾った果汁をこし、その後ゆっくりと煮詰めて作られるお酢で、ワインと同じく赤と白があります。

食材の味を損なわず甘さと風味、奥行きを与えてくれる上、醤油や味噌との相性抜群で和食にぴったりです。イタリアンのイメージが強いですが、煮物や炒め物に少し加えると、ひと味もふた味も深みが増します。

たとえば、素麺などの麺を食べる時、小鉢に醤油+かつ節パウダー+バルサミコ少々を水で割ると麺つゆいらずのおいしさ。温かい麺の時は沸騰したお湯を注ぎます。

煮物には白バルサミコを数滴加えると甘みが引き出され奥行のある味わいに。茄子をオリーブオイルでソテーをして仕上げにおろしニンニクと醤油、バルサミコを合わせてジュっとすると立派なメインになります。

料理に何か物足りないと感じたら、数滴使ってみてください。

いつもの料理がぐっとおいしくなります。

ぶどうを搾った果汁を煮詰めて作られる
バルサミコ酢は冷えにくい上
醤油や味噌との相性もばっちり


*イラスト:秋山菜穂
  画像の無断使用はご遠慮ください。

*この文章は、2013年にmille booksより刊行されました、たなかれいこ著「食べると暮らしの健康の基本」より抜粋し加筆修正したものを、mille books藤原さんのご厚意で公開しております。



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