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足首をあたためる

靴下を何枚も重ね履きする冷えとり法があるようですが、必要以上に重ね履き をすると、足の指が自由に動かなくなってしまいます。足の指が動かないと全身 の骨格が正常な位置で働かず、いい姿勢で歩行することができません。ちゃんと した歩行ができないと筋肉は正しく働かず、体はあたたまりません。そして、血 の巡りも悪くしてしまうので、さらに体を冷やすことになってしまいます。 

靴下を何枚も履かなくても、足首まわりをあたためていれば大丈夫です。もし 重ね履きをするのなら、足の指がちゃんと動き正しい姿勢で歩行ができるよう 2〜3枚までにしてください。その場合、中に履く靴下はシルクを、外側はリネン かウールで作られたものを選ぶとより体があたたまります。

そして、首まわり(第 二頚椎あたり)とおなかまわりをシルクやリネン素材のストールや腹巻きであた ためるとさらに効果的です。寒い季節だけではなく夏場のクーラーがきいたところでも、首、おなか、足首まわりをあたためると快適にすごせます。

フッションで素足の人をよく見かけますが、クーラーの効いたところに長時間いる場合は不調を招くことになります。
おしゃれとあたためて健康的になることと、うまくバランスをとって快適に夏を過ごしてください。

靴下は何枚も重ね履きをしなくても
足首まわりをあたためれば大丈夫です。
首とおなかまわりもあたためるとさらに快適

*イラスト:秋山菜穂
  画像の無断使用はご遠慮ください。

*この文章は、2013年にmille booksより刊行されました、たなかれいこ著「食べると暮らしの健康の基本」より抜粋し加筆修正したものを、mille books藤原さんのご厚意で公開しております。


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