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『Z世代のアメリカ』新書大賞2024の4位に

今日『中央公論』3月号誌上にて発表された新書大賞2024、編集を担当させていただいた、三牧聖子さんの『Z世代のアメリカ』が4位にランクインしました。

足かけ3年、三牧さんが力を尽くして世に出した1冊です。
長い道のりでしたが、必要な時間だったように感じています。そして、現下の国際情勢の中、2023年にこの本を出せてよかったと、一編集者として思います。

この本については、すでにたくさんの名だたる方々から、素晴らしい書評や感想をいただきました。

ですので、ここで私が改めて紹介するのは野暮なのですが、この本のエッセンスと著者のスタンスが凝縮されていると感じる、「あとがき」の一部を引用することをもって、紹介にかえさせていただきたいと思います。

 「アメリカを今、批判すべきではない」という主張は、アメリカを擁護するようでいて、アメリカ社会や市民を根本では信頼していない。日本にとってアメリカが重要な国であるからこそ、その正の面のみならず負の面も誠実に見つめ、批判すべきところは批判し、簡単には揺るがない成熟した関係を構築していくべきではないか。何よりアメリカ国内に、自国の過去の行動を誠実に、批判的に見据えた上で、世界との新しい関わり方を模索する世代が台頭してきている。
 私たちには、新しいアメリカを求める新しい世代の声に応えて、アメリカとの関係を構想し直していくことが求められている。

――『Z世代のアメリカ』「あとがき」より

ご投票いただいた皆様、ありがとうございました。三牧さん、おめでとうございます。

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