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少林寺拳法と僕(後編)

前編と中編はこちらから。今回はラストで少林寺拳法の魅力について。

とはいえ、実はすごく魅力を伝えにくいのも少林寺拳法だ。
よって、魅力について10の箇条書きにしてみました。

1,少林寺拳法は日本で出来た

まず少林寺というと、一般の人はカンフーの少林寺を想像する。
よって、少林寺拳法も同じようなものと考える。

こんなイメージですね。

しかし、実際には少林寺拳法は日本で生まれている。
開祖は宗 道臣(そう どうしん)先生。日本人である。

宗先生が、中国にいたときに映像でもある嵩山少林寺で修業をおこない、その後、第二次世界大戦後に日本に戻り少林寺拳法を「体系化」されました。

創始者・宗道臣(1911〜1980)は、第二次世界大戦終戦(1945年)後、戦争の結果として、荒廃してしまった日本の国土と国民の心をどのようにして立て直していくか、自分にできることはないかと悩んだ結果、「国の未来をつくるのは、それにふさわしい教育を受けた若者たちである」と思い定め、
国家のあり方・人の道を、若者たちに説いて聞かせることから始めました。
出典 少林寺拳法サイトより

2,少林寺拳法は「精神教育」からスタートした

宗先生は、当初は「精神教育」として活動を始めたが、やはり若者はなかなか見向きもしなかったようだ。
そこで、精神論だけでなく宗先生が中国で学んだ「武術」を体系化し、その武術を通して、「人」を作っていくことを体系化したのが少林寺拳法の始まりです。

よって、戦うことについて「強い人」を作るのではありません。

修行を通して、社会に役立つ人づくりを目指し、勇気、慈悲心、正義感を育みます。 出典少林寺拳法サイトより

3,己こそ、己の寄りべ

少林寺拳法の教えとして、たくさんのことを学びます。
その中でも、道場で毎日聖句なるものを唱和しておりました。

己れ(おのれ)こそ己れの寄るべ、己れを措きて(おきて)誰に寄るべ  ぞ、良く整えし己れこそ、まこと得がたき寄るべなり。

生きていくには、自分自身を整えることが大事ということですね。
高校を卒業して四半世紀以上ですが、この聖句は今だに頭に残っていますし、僕の生きていく「道」に大きく影響しています。

4,カンフーとは違うのか?

動きとしては、カンフーと全く違うものと考えてください。
ルーツはあるものの、日本で体系化されたものです。

5,どんな技術を学ぶのか?

大きく分けると、剛法と柔法といわれる2種です。

剛法が突き蹴り、柔法が関節技や持たれた手を払ったりする技術です。

6,他の格闘技と何が違うの?

一番大きいのは、原則的に「自分から攻める技術」ではなく、あらゆる方法で「攻めてこられたらどう返すか」がメインです。
もちろん、突き蹴りも習いますが、ほとんどは「守るため」です。

7,意外と実践的

格闘漫画では、あまり強いイメージのない少林寺拳法ですが、実は意外と実践的な「えぐい技」があります。

手のひらで、相手の目を打つ「目打ち」(そのままですが。。。
男性の〇玉を打つ、金的うち(蹴り)、またそれを守る技も。。。。

ちょっと意外な一面です。

8,二人一組で練習をする

技の練習は、二人一組でします。
打つ方、撃たれたのを返す方。
技をかける方、受ける方。
かならず二人です。
組手主体といい、実践的な練習をしています。

そして、単純に技術向上だけでなく「共に協力して、上達を喜びあう」ことが主たるものです。

9,大会とかってやってるの?

やっていますが、組手とかではありません。
先ほどの2人一組で、おこなう「演武」がメインです。1人でする単独演武や、複数人でやる団体演武などもあります。

演武ですので、決まった型をやるわけですが、これがなかなか難しい。
おなじ「ブ」でも「舞」ではありません。
お互い真剣に突き、蹴り、それを本気で返し、制する。
また、そこから出る気迫も審査の対象となりますので、初めて少林寺拳法の演武を見た人は驚かれます。

一応後輩の演武があったので載せておきます、高校生ですよ。


10,どこで学べるの?

全国には、道院なるものがあってそこで学ぶことができます。

ご興味もった方は、ぜひ体験や見学にいってみてくださいね。

なお、僕の親友も現在道院開設のためにがんばっている男がおります。

名は藤原豊樹。
大学生の時、少林寺拳法の大会で全国で1位になった男です。

それこそ高校時代の同級生かつ、少林寺拳法部において彼が主将を、僕が副主将をしています。
ブログもおもしろいので、ぜひ藤原君のnoteもフォローしてくださいねー。

近い将来は東京に「藤原道院」もできることでしょう!

さて、少林寺拳法について長くなりましたが、いったんこれまでにします。

合唱


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