【水星の魔女】19話以降、これから1か月どう楽しもうか?私なりの「水星の魔女」の見方を紹介!

今年4月「水星の魔女」2期がスタートし、SNSで大盛り上がりの中、気付けば2クールはもう残り1か月となりました。
19話視聴後、私なりに残り1か月を楽しむための見方を考えたというお話です。

※19話視聴完了を前提に話をしていますので
※ネタバレを回避したい方はこれ以上読まないことをオススメいたします!





1.「総裁選」の行方が読めない!?

約1か月前の16話からミオリネが学園に戻り、16~19話まで物語の主軸となったものは企業モノとしての「総裁選」でした。
その間に、エアリアルの謎、プロスぺラの動機、スレッタの出生の秘密が出し惜しみなく次々に明かされ急展開の物語。
それが19話視終盤にて、スレッタの母がガンダムを操縦し新たな争いの火種を蒔いたことで、また別の展開へと変容していくように思われます。

総裁選候補として注目されているミオリネVSシャディクの2人の対決でしたが、ここにきて注目されるのはプロスぺラVSシャディクの2人によるメカ対決と予測されるからです。

ここからは19話までを見て、私からみた2人の心情について語っていきます。

2.プロスぺラの心情

19話にてガンダムを操縦し、テロ用途のガンダムが眠っている倉庫へ砲撃するプロスぺラは、いつものクールさとは違い、怒りで感情を露わにするものでした。
尊敬し愛すべき師カルド・ナボ(「水星の魔女PROLOGUE」登場人物)が提唱する「GUNDフォーマット」理論により医療技術の発展の先に、生まれたガンダムがテロの兵器として利用されたゆえのことだと思われます。
それも当時、カルドと一緒に起動実験していたオックスアース社をテロの隠れ蓑としていたことで、さらに感情的になったのでしょう。
(自分も兵器として利用して、どの口がとは視聴者は思っていますが)

師への愛が強いがゆえに憎しみへと変貌しての行動と考えられ、
またプロスぺラが願う復讐も家族を失った、師を失った、仲間を失ったという愛深きゆえ憎しみへと変貌しての行動と考えられます。
「愛と憎しみは表裏一体」、「LOVE&HATE(愛と憎しみ)」とはよく言ったものです。

3.シャディクの心情

優秀でありながら、詰めの甘さであったりナイーブさであったりとその人間味のある言動から「なんだ、こいつ!?」と視聴者から思われているシャディク。
人によっては嫌われ、人によっては好かれる不思議なキャラです。
(私は、その危うい人間性から「シャディ山シャディ蔵」と勝手な愛称をつけて楽しんでいます(笑))

地球側(アーシアン)と宇宙側(スペーシアン)との争いを1期の11話で仕掛けた張本人が19話でプロスぺラにより予期せぬ火種を蒔かれ、その結果、大好きなミオリネが困惑していることに胸を痛めてるシーンは、どの口が言ってるのと視聴者に思われていたことでしょう。

19話の子どものセリフから
・孤児がグラスレー社保護施設に引き取られ、優秀さからグラスレーの時期候補にまでなった。
・貧困の孤児であり、地球で起きたテロやデモの様子を経験していた。
・いまや貧困に悩む一部のアーシアンにとってヒーローである。

上記のようにあらためてシャディクの背景が確認できます。

そのような背景を基にすると、
養父サリウスに対して自分ならもっとうまくできると発言するように
地球でのテロによる貧困からの脱却も自分ならもっとうまくできると思っているのではないでしょうか。他者の失敗への拘りも感じられます。
シャディクは自分が優秀故に自分ならもっとうまくできるという考えとともに、他の者が失敗していることを日々はがゆく思っているからこそ、視聴者には傲慢に見えるのではないでしょうか。

4.2人の根本にあるのは

地球独立の手助けをするオックスアース社を抑制するため宇宙側が水星を襲撃したヴァナディース事変により、愛すべき家族や師を失い憎しみをもち自らも争いに身を投じたプロスぺラ。

地球の貧困、テロ、デモを経験し、自分ならもっとうまくできると、ヴァナディース事変後なくなったとされるオックスアース社すらもテロに利用し、過去の争いをリベンジするかのように争いに身を投じたシャディク。

2人の根本にあるのは「争いによる負の連鎖」であり、
2人とも負の連鎖から生まれた悲しきモンスターなのではないでしょうか。

5.負の連鎖を止められる者は?

さて、残り1か月は2人のモンスターのぶつかり合いとともに、負の連鎖は止められるのか?総裁選はどうなるのか?が注目するポイントかと。

そこでのキーマンは3人と考えています。

1人は、宇宙・地球での凄惨な争いから覚悟を決めた男グエル。
1人は、ガンダムエアリアルのデータストームが流入し、過去の記憶や情報を取り込んだことで、母やミオリネの意図を知ったであろうスレッタ。
最後の1人は、19話にて絶望と混乱しつつも、持ち前の気の強さとスレッタと出会って以降、常に前向きであるミオリネ。

彼らがどう負の連鎖を止めるのかの物語としても楽しめると私は思っています。
スレッタとミオリネの2人の関係から目が離せない作品ではありますが、
こんな見方もあって良いのではないでしょうか?

6.「水星の魔女」のもう一つのテーマ

「水星の魔女」は10代の少女・少年がロボットを通じて挑戦する青春モノとしてテーマが描かれています。
一方では、兵器による戦争モノとしてテーマが描かれていることを19話であらためて強く感じました。

現実世界では直近ではウクライナとロシアの争いが一番注目されていますが、
2001年からはアメリカ同時多発テロ事件「911テロ事件」から「国と国」ではない「組織と国」との戦いという新たに変容した争いを目にする機会が増えました。「争いによる負の連鎖」は続いています。

「水星の魔女」が放映開始されたのは2022年。2001年の911テロ事件からちょうど21年が経過しています。
偶然なのか意図的なのか
ヴァナディース事変は作中の21年前の出来事として描かれています。
ちょうどリンクするようにも見えます。

7.新しいガンダムは新しい現代史でもあるのか!?

「水星の魔女」は2000年以降に生まれた子供たち、特に中高生がターゲットになることを望んで作られています。
2000年以降起きた争いをベースに物語の一部は形成されており、作品を楽しむだけでなく、よかったら現代史も知ってほしいとの側面もあるのではないでしょうか?


以上、長文ではありますが、19話視聴完了し、20話以降の1か月間をどう楽しんでみようかと思う、私なりの見方の紹介でした!
ここまで読んでいただきありがとうございました!

そしてイイネの評価いただければ励みになり嬉しく思います!

















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?