【視聴感想】これでいいのか?これでいいのだろう【水星の魔女8話】

今話題の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」についての感想です。

水星の魔女第8話は、当作品を見てきて消化することに一番時間がかかる話数となりました。

消化不良と煮え切らなさのある第8話

第7話は株式会社ガンダム設立したラストからロボットアニメで経済・企業の要素を取り入れ、
企業モノの匂いのする目新しいものがはじまる期待を感じさせていました。

そういった気持ちで第8話を見ると、
ミオリネ中心に学生主体による起業活動とほっこりする緩い社歌。
一方、ミオリネへの恋心を持ちつつ養父のためにかあの手この手と暗躍する
シャディク。

全体から感じられる「煮えたぎらなさ」や「甘さ」、
若者の言動ゆえに感じてしまう「甘酸っぱさ」。

どうもこれが社会を経験している大人の私には居心地が悪かったようで、
「元会社の定款を見ては?」、「財務諸表も確認して新たな事業プラン考えてる?」と色々な疑問が次々と生まれました。

2、3日経って、消化不良でありこの居心地の悪さはなにかと考えると、
前回から「資本」という要素が登場したことから
企業ドラマにありがちな「シビアさ」や「したたかさ」を求めていた自分がいたのです。
そう私が求めていたのは「甘さ(スイート)」ではく「渋さ(ビター)」だったのです。

もう1周した考えへ

ただ、もう1、2日経つと1周してこの考えも変わります。
今作品はメインターゲットとして考えているのは中高生であることに。
大人だったから8話はもどかしく、彼ら彼女らがこれから社会を体験しないと芽生えない気持ちだったことに気付くのです。

今年から「日5」として復活し、呪術廻戦からスタートしたこの時間帯のメインターゲットはティーンエイジャーの若者です。

この気持ちを例えるなら

例えるなら
甘酸っぱさが売りのティーンエイジャー向けのレモンソーダー店に行って、
「なんでハイボールがないんだよ!アルコールはおいてないのかこの店は!」
と的外れな嫌味を言う中年だなと。

結果

何周か思考し、メインターゲット層への嗜好として提供することを考えると
これでいいのか?これでいいのだろうという結論になりました。

もし、今後、若さからの甘さゆえに失敗したとして
(今後はなにか不穏なことがありそうだと感じられる作品ですが、)
視聴者である若者に「やらかし」を疑似体験してもらうことで
彼ら彼女らへの良い機会になるのだろうと思いました。

そんな第8話視聴した感想でした。

【余談1】
今後の展開でやらかしを見てしまった場合、
初代ガンダムの名シーンのように「ふっ、坊やだからさと」画面越しにハイボールでも飲んで眺めるのかもしれません。

【余談2】
拗らせているシャディク君について何回も思考をめぐらせるうちに
自分の中で「シャディ山シャディ蔵」と謎の呼び名をつけてしまいました。






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