【水星の魔女】「水星の魔女」のキーワード「呪い」や「祝福」を英語訳した時に思うこと【言葉遊び?】

今年4月から「水星の魔女」2期がスタートし、SNSではまた盛り上がりを見せています。
今回はこの作品のキーワードを英語訳した時に思うことという、言葉遊びのようなお話を。

1.作品のひとつのテーマは「呪い」

「呪い」という言葉、これは前日譚「PROLOGUE」からデリングの演説から初登場し、以降作中でもキーワードとして度々現れます。

また、主題歌『祝福』を提供アーティストYOASOBIのインタビューから
作詞・作曲を担当したAyaseさんが
「呪い」がひとつのテーマとして感じ「祝福」というタイトルに至ったと話しています。

2.「呪い」を訳した時、秘められたものは?

「呪い」英語では「curse」、呪文と似た意味でも使われます。
この頭文字は「C」、「GUNDAM(ガンダム)」の頭文字「G」。
「G」というアルファベットには丸々「C」が隠されており、
「G」の中には「C」がある、「ガンダム」の中には「呪い」が含まれているという言葉遊びの解釈ができるのです。

これは気付いた時に面白いことだなと思いました。

3.主題歌『祝福』英語版『The Bleesing』の存在

「呪い」というテーマから『祝福』というタイトルが生まれた経緯は上記で説明したインタビューで語られています。

設置したいと思ったゴールが「それでも祝福したいし、祝福されたい」というところだったんですよね。エアリアルがスレッタの人生を祝福できてほしい。スレッタも自分の人生が祝福されるべきものだと思いながら進んでほしい。今、親や上司からの呪縛を感じているひとたちも、自分の人生を祝福してあげられる勇気を持ってほしい。曲作りの最初の段階でそういうゴールとして「祝福」というタイトルがパン!と決まりました。

「YOASOBI」スペシャルインタビューより

テーマから考えはっきりとした提示をしたとともに、
「呪い」から「祝い」という言葉遊びにも言い換えられ非常にこの曲のタイトルは面白いなと思いました。

同時収録された英語版「The Bleesing」の存在はアニメがグローバル化した時に海外語版も存在するという興味深さに加えて、
タイトルをひねらず「祝福」の直訳である「The Bleesing」としたことは
分かりやすいと同時に、
発音した時の耳心地が良く、教会でもなじみのある用語を使ったことに
感動を覚えました。

曲も聞いていて耳心地がよく、英詞も日本語と比べても不自然さがなく違和感を感じません。


4.「Curse(呪い)」と「Bleesing(祝福)」との英語による対比

日本語の「呪い」と「祝い」の対比に比べて、一見何の関連性もない2つの言葉です。
ただこれを先述のように頭文字同士で並べると面白い関係が浮かび上がります。
「Curse」の「C」と「Bleesing」の「B」は、
ただの偶然ですが、アルファベット順では隣同士の関係です!(笑)

加えて「C」の次を進むと「D」、前に戻ると「B」の順番がやっかいで

作中に出てくる「逃げたら一つ、進めば二つ」や
OP 『祝福』の歌詞 
♪逃げ出すよりも進むことを
ED『君よ 気高くあれ』の歌詞
♪「進めば二つ」と声にして

作中では現在前向きに動くことの意味で使われているこの言葉ですが、
アルファベット順では「D」や「E」になり、「B」に行くには
進む以外に戻るしか「Bleesing(祝福)」に辿り着けないという皮肉な考えが生まれます。

※断っておきますが、これは私が思いついた言葉遊びですので、
※作中を考察したり予測するものではありません!

以上、これが私がふと「呪い」や「祝福」の英語訳について考え、言葉遊びをした時に思いついたことのお話でした。

スレッダやミオリネは進むだけでなく、ふと戻った時や逃げて逆行したときにもしかしたら幸せに辿り着くのかもしれませんね。

そんな勝手な妄想もしつつ、これからの「水星の魔女」2期を楽しもうと思うのでした。




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