【個人考察】ガンダム水星の魔女 今後について(7話視聴後)

今話題の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」についての考察です。

実は考察というものにはあまり乗り気ではなく
どちらかというと、
作品内の衝撃を頭真っ白にして「なんだってー!」と驚きたいタイプです。

間違っていたとしても、ちょっとした考察が誰かの気付きになってしまい
その方の面白さを削ってしまうこともあります。

ここからは考察が好きな方のみ読まれることを望みます。
知りたくない方はブラウザを閉じることをオススメいたします。

さて、少し前置きを話しましょう。


今回はなぜ考察するのに至ったかというと、
気付いたら頭の中で考えしまい、何かに書きおこしたい衝動にかられたからです。
人間ってわがままな生き物ですね。

また、こうやって書くことで、
この時点の映像や資料から
「自分はこういう考え方を持っていたのか」や
「こういうミスリードで視聴者をワクワクさせたのか」など
過去への振り返り、後に作品の理解へと役立つかもと思っているからです。

これはただ私のエゴです。知りたくない方はブラウザを閉じてください。


それでは考察を進めましょう。
項目ごとに考察していますので時間のない方は、部分的にも読んでいただければ。

0.考察の基となる作品群

 現在放映作品7話、「主題歌「祝福」、祝福原作小説「ゆりかごの星」
 前日譚「PROLOGUE」

 以上を基にします。

1.禁忌といわれる開発を進める理由を探る

根幹の疑問点は、人体倫理に問題のありながら
「GUNDフォーマット」を搭載したモビルスーツ「GUND-ARM」を
開発することです。(以下ガンダムで表記)

太陽系にある鉱物パーメットを利用した身体機能拡張技術は宇宙に進出する
基盤と考えられているそうですが、
作品を見る限り大型機械を高度に操作するには人体が崩壊しかなり危険です。

最初は、外宇宙の脅威から対抗しうる兵器を開発しなければいけないかと
思っていましたが、最近は異なります。

6話と総集編を視聴し、ゆりかごの星を読むと、最初に書いてある環境描写が引っかかりました。
「たった5791万kmしか離れておらず~」が特に

水星は太陽から最も近い惑星です。このような不便な惑星に住む理由はなんでしょうか?
理由があるとするならば、より近い場所で太陽観測をすることが妥当かと。

水星では太陽の異常成長を観測し
何十年かの将来にて地球へ悪影響を与えることに気付いたのではないでしょうか。
地球でそれに耐えうる、または外宇宙へ避難するための研究がガンダム開発なのかと思っています。

ガンダム開発の最終目標は人類の救済という重い責務である考えています。

2.デリング・レンブランの思惑

作品の主要人物にて一番ガンダムを嫌悪していると思われる人物が
デリング・レンブラン
ベネリットグループ総裁、監査組織カテドラルの統括代表、
アスティカシア高等専門学園理事長、元軍人?と色々肩書が多い方です。

人体に影響のある開発を規制することは至極全うです。
ただ、プロローグ当時の軍人レンブランさんは憎悪にあふれ過ぎています。
あそこまで人を殺めてまで中止しなくても。
一方、7話では娘の願いから株式会社ガンダムの出資の最初の一人となり
ガンダム技術を進めることを認めてます。

「なんというダブスタクソ親父!」

一見すると矛盾している行為ですが、
プロローグ事件前と事件後ではガンダム開発への認識が変わる出来事があったのかと。

パーメット技術への憎悪が実は、太陽系全体の危機を救うために
禁忌であると知ったのではないかと思われます。

7話の最後に娘ミオリネへと声をかけた重い言葉は
ガンダム開発は限られた時間の中での人類救済が課せられていることを知っていての発言かなと思っています。

根拠のない憶測ですが、プロローグ事件後
デリングはガンダム開発の根源を徹底調査する中で、
秘密裏に人類救済を願い資金提供している金持ちと遭遇し事実を知ったのではとも。
その意思と資産を継ぎ企業人となり
人類救済のための機械開発とそれを運用できる子どもたちの育成を実施しているのではとも。

3.プロスペラの思惑

本作品で一番不穏なオーラを漂わせ、魔女と呼ばれている女性の一人。
プロスペラ
第3話ではプロスペラ・マーキュリーとフルネーム紹介されているのに
公式HPでは「プロスペラ」表記であることが少々何かを匂わせていて
怪しいです。

プロローグ視聴後であると、声や体格からエルノラ・サマヤと同一人物のように見えますが、本人かどうかは確証する場面はまだありません。

〇「ゆりかごの星」を読み分かること
・娘スレッダの誕生日祝い6年前から加速的に忙しくなっているよう
・復讐のためデリングに近づこうとしている

〇「ゆりかごの星」を読んで不思議なこと
・なぜエリアルは僕と呼ぶのか
 →エルノラ・エリクト親子ではない別の親子なのか
  (エルノラの姉妹とその息子?でも作中では娘扱いに見受けられる)
 →エリクトの意思が込められているけど僕と呼んでいるのか
 →エリクト以外にも兄弟がいて機体にはその意思が込められているのか

・なぜ産みの親という表現で記載したのか
「けど僕は、お母さんに逆らうことはできない。 
 だって彼女は、僕の産みの親だから。」 
 →ふつうはガンダムの開発者と読み取る
 →プロスペラの子どもの意思がガンダムに埋め込まれている
 →あえて書く必要ことで
  スレッダにとっては育ての親という区別なのか

〇デリングとの関係性
 「ゆりかごの星」からはどうやら復讐心があり、それは魔女狩りをした
  デリングに向けられているようで、
 しかしながらグループ傘下になり、学園への推薦を受けていることから
 デリングの恩恵を受けています。
 もしかしたら、デリングと表向きは協力体制にあるかもしれないと考えら  
 れます。
 
 ・7話のミオリネへ投げかけた言葉は
  恩恵を受けているのに父親であるデリングを表立って否定しているのは  
  彼女のプライドの高さを指摘しただけでなく、
  プロスペラはもうプライドも何もかもを捨てそれを隠してデリングに
  接しているわよとの嫌味・皮肉なのかとも思えました。

4.主人公スレッダという存在

本作品の主人公。
優秀なガンダム操縦者である以外はやや乏しい能力と凸凹のある性格。
また、各話数で「えっ」と驚きながら終わることが多く
母であるプロスペラから何も復習計画については聞かされていないようです。

〇水星に一人だけしかいない子ども
「ゆりかごの星」から引っかかっているワードの一つです。
もしかしたら劣悪な水星の環境に耐えらるよう
生み出された試験的な子どもであり、試験管ベイビーの可能性もあるのではとも思えます。

〇一度あることは2度ある?
4人目のエランといわれる彼は顔を変えられた強化人士でした。
それは彼だけにはとどまらないのではとの推測もあります。

〇プロスペラとの親子関係は
親子であるもののプロスペラとスレッダとの会話があっさりとしており
どうもガンダム含めて娘や娘達と言っている表現から
もしかしたらスレッダは育ての子どもであり、産みの子どもではないのではとの可能性も浮かびます。

〇あまりにもいい子すぎることへの懸念
「逃げれば1つ、進めば2つ」との母の教えから行動派であることがうかがえます。
あまりにも素朴でいい子なのですが、親の教えを信じて過ぎているようにも見えそれが「呪い」になる恐れがうっすらと脳をよぎります。

主題歌「祝福」歌詞のフレーズが物語とどう絡んでいくのか。
♪決めつけられた運命
♪僕たちは操り人形じゃない

最近は本作品見た後に、主題歌を聞けば聞くほど不穏な気持ちになります。

5.ニカの違和感ある動き

7話にて御三家御曹司シャディクとニカが不穏な会話をしており
申し出を渋々了承している協力者と思える描写があります。
いわゆるスパイ疑惑にもとれます。
彼個人なのかグラスレー社のかは今のところは不明ですが、
今後決闘では彼の有利になるような裏工作をするのかもしれません。

それとは別に1話からスレッダへの協力的な動きから
プロスペラまたはプロスペラを介しての誰かとの協力者にも見えます。
ガンダムを整備した際ブラックボックスみたいなものは見当たらない発言は
嘘の可能性もあると思っています。

ニカはもしかしたら2重スパイの役割をしているキャラクターなのかもしれません。

凄く明るめの妄想をするならば
シャディクに頼まれたニカが4人目のエランを逃がす工作をしたいと
思いたい気持ちもほんの少しだけですがあります。

以上が現時点で思いついている。
今後についてと各キャラクターへの考察です。

6.その他気になる点

他にもプロローグのデモのシーンで
ガンダム開発によって「子どもを奪われた」と抗議している英文や
どうもガンダムの中に子どもの意識が埋め込まれていることなどから
パーミットスコアが高まりすぎると子どもは一体化してしまうのではとも
可能性を感じてしまいますがどうなのでしょうか。

7.とはいえ

こうやって色々と今後について考察していきました。
作品はシーズン1の中盤であり一癖も二癖もあるキャラクターが複数いることから、
今後は誰が希望を与えるのか、誰が絶望を与えるのかはどうにでも取れるわけで
それを考えながらワクワクして見るのもこの作品の要素なのかなとは思います。
この点はサスペンスというか海外ドラマに似た要素だなとも思っています。

いずれにせよ、これほど自然と色々考えてしまったり
作品に込められた「謎」で盛り上がることは素晴らしいことだなと。
スタッフの方々への感謝の気持ちしかありません。

今後も楽しみな作品です。


















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