あおたな

音楽にまつわることが好きです。

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マガジン

  • イヌマニダイサクセン

    • 12本

    たむとあおたながスムルースへの愛を書き連ねるマガジンです。スムルースの曲を1曲ずつ取り上げ、それぞれが曲について語り、交換日記を回すように連載をしていきます。

最近の記事

元日

地震です、の聞き慣れないアラームは無人の本屋さんで聞いた。狭い店内、本が落ちてくるかも。本棚に挟まれては困る。とりあえず扉を開けて外に出た。大地震が起きた時、外にいる時はどうしたらいいんだっけ。と考える暇はないのだった。 ミシミシと建物がきしむ音がする。立っていられなくなるのではとしゃがもうとするが、周りの人は平然としている。動画を撮ろうとスマホを構える人もいる。どうしてそんなに呑気でいられるんだろう。どんな揺れがくるのか知っているのだろうか。落ち着くことは必要だが、それと

    • #005 帰り道ジェット

      今回は、スムルースのデビューシングル「帰り道ジェット」。早速の引用は、この曲のサビ。 今にも駆け出したくなるようなイントロを聴くだけで、心が沸き立つ。私はずっとドキドキしている。彼らの音楽に。それと同時に、安心もしている。まさに「帰り道ジェット」はそういう曲なのだ。 星が降ってくるようなギターのフレーズから始まり、ベースとドラムが足を前に走らせていく。Bメロのキメの部分なんて、ライブで一度聴こうもんなら、一心に手を振り上げているに違いない。はやる気持ちを抑えられないベース

      • Day8 しょっちゅう焼酎#30daysongchallenge

        ドラッグかお酒について書かれた曲。 しょっちゅう焼酎/私の思い出 ジャンルで言うと、アイリッシュパンクのアルコール度数を低めにした感じのアドベンチャーロック。BonJoviもびっくりの焼酎への禁じられた愛を叫ぶ1曲。 なんやそれ! いや、酔ってるだけか?アル中の曲かもしれないし、焼酎って水でもお湯でもロックでもソーダでもいけるのか!という発見の楽しさを歌っているかもしれないし、焼酎はおいしくて庶民の味方ですというキャンペーンソングかもしれないし、飲みすぎたらあきまへん

        • Day7 ドライブバンバン#30daysongchallenge

          ドライブで聴きたい曲 『ドライブバンバン』/スムルース ドライブで恋する君の家に向かうときの、ドキドキワクワク浮かれ気分が、スムル流に料理された一曲。 ”オデカケの季節の気分”という徳田さんの1フレーズ目の歌い方から、もうウキウキしている。季節じゃなくて、気分。どんな寒さでもどんな雨でも、きっと気分は春。そこから、幕開けからのウキウキ音楽はJackson5を彷彿とさせるような鮮やかさ。 一度ハマると、ノリノリで歌ってしまう”ドライブライブバンバン大好き”。バンバンに深

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        • イヌマニダイサクセン
          12本

        記事

          Day6 #30daysongchallenge

          踊りたくなる曲。 『アイモカワラズ』/藤井隆 なにこれめっちゃいい曲!なにこの踊り!味ににやにやしてしまう。 気になる動きは多々あるが、サビをキレ良く踊りたい。 ダサかっこいいにもただのオモシロにも分類されない、謎のきらめき、藤井隆ワールド。表情にも動きにも一クセ、振りの種類も多いし、まず人も多い、そもそも情報量が多い。のに、ポップでハッピーに仕上がるのは、彼の上品なわざとらしさゆえだと思う。 私は藤井隆氏の軽ーいファン(テレビに出てたら観ようかなと思うくらい)。印象

          Day6 #30daysongchallenge

          Day5 #30daysongchallenge

          大音量で聴きたくなる曲。 『Atlas』/Battles 感情的にではなく身体的に、音楽に囚われた身になれそう。という、怖いもの見たさで、ライブで爆音で聴いてみたい曲。 ずっと同じリズムがループしている不穏さと、増えては付かず離れず絡み合っていく音たち。何かが抉られているみたいな音。人間離れしたイキモノの声。 音楽を前にした時は身を任せていればいいと思っているけれど、この曲に関しては音楽の思う壺。 聴き始めたら最後、元の世界には帰って来れなさそうな不気味さと引力がある

          Day5 #30daysongchallenge

          Day4 #30daysongchallenge

          忘れたい人を思い出させる曲。 『さよならクレール』/中村佳穂 書きたいことが溢れてまとまらなくなったので、また後で書き直す!

          Day4 #30daysongchallenge

          Day3 #30daysongchallenge

          夏を思い出させる曲。 『まなつのまじっく』/花柄ランタン #30dayssongchallengeで、春夏秋冬の夏だけ取り上げられているのは、なんでだろう。夏にしかないなにかがあるからだろうか。 なんて考えていたら、夏にしかないなにかを歌っている曲を思い出した。 この曲を聴いていると、真夏に起こった2人のひみつを、少しだけ垣間みているかのような気分になる。 2人だけにしかわからない情景。だけど、2人とっても不確かな一夜。まほうにかかっている間しか見えない朧げでかすかなま

          Day3 #30daysongchallenge

          Day2 #30daysongchallenge

          曲名に数字が入っている好きな曲。 『72億人分のあの人』/岩見十夢作詞・中村佳穂作曲 72億分の”1人”でもなく、”君”でもなく”僕”でもなく、「あの人」。”この”でも”その”でも”どの”でもなく、「あの人」。 「あの人」という言葉だけで、だれもが誰かを想像する。 岩見十夢さんと、中村佳穂さんの共作で、Eテレ『シャキーン!』(2008〜2022年放送)の企画で生まれた曲。それぞれが演奏したバージョンが発表されていて、メロディは同じだけど、アレンジと一部の歌詞が違う。どっ

          Day2 #30daysongchallenge

          Day1 #30daysongchallenge

          曲名に色の名前が入った好きな曲。 『GREEN RAIN』/トクマルシューゴ 一体何種類の楽器が鳴っているのか、一体どれだけ音が重なっているのか。トクマルさんの曲は、どれも音楽のからくりが複雑で、構造は緻密な計算の上で成り立っていそうなのに、聴いている方はそういう堅苦しいものから解放されるような気持ちになる。ずーっと意味わからなくてずーっと聴いてしまっていつの間にかやみつき。 「GREEN RAIN」は、現実と夢と空想と過去と、いろんな世界が入り混じっているみたいな曲。

          Day1 #30daysongchallenge

          #004 桃の国から

          今回のお題は、スムルースのメジャー1stアルバム『純愛サプリメン』の最後の曲「桃の国から」。 何かがはじまる予感がする鐘の音。行進曲みたいな小気味良いリズム。歌詞の一言目は「どんぶらこ」と、なんとも力がぬける。 あっけらかんと歌って、歌うみたいに楽器を弾いて、迷ったり違ったりしながらも前向きで、喜怒哀楽とともに歩き出してしまう、みたいな曲である。 スムルースのこういう曲が私はほんとに好きだ。何度も助けられた。 人生のテーマにしたいくらい好き。 シンプルな構成だが、曲を

          #004 桃の国から

          #003 スライドブルー

          スムルースはいろんな色を歌う。例えば、「冬色ガール」「バラ色ダンス」や「虹色の予感」、「休日シンデレラ」の色遣いも素晴らしい。形や言葉にとどまらないものに、彩りを添えたような曲がたくさんある。 今回の色はブルー。青春の青だろうか。気持ちの青だろうか。「スライドブルー」で歌ったのは、映画みたいな出来事。恋、それも失恋だ。ああ、甘酸っぱい。 例えば「青春の1ページ」と表現するように、思い出は1つの出来事としてまとめてしまいがちだが、スムルースはその出来事、今回なら失恋の心の機

          #003 スライドブルー

          #002 リリックトリガーーイヌマニダイサクセンー

          第2回目のお題は「リリックトリガー」。 スムルースの曲はスルメ曲というのは有名で、聞けば聞くほど味わい深くなるのだけど、この曲ももれなくスルメ曲。 初めて聴いたときは、というか、正直わりと最近まで、なんだかロマンチックな曲だなあと思っていました。星とか出てきたらすぐロマンチックで片付けてしまう無粋な私。ごめんなさい。 でも、ある日突然、この曲やば…と思って放心状態になりました。 この曲のテーマは、幸福の克服。 人は皆、幸せになる権利がある。 私は本気でそう思っています

          #002 リリックトリガーーイヌマニダイサクセンー

          #001 スーパーカラフルーイヌマニダイサクセンー

          スムルースへの思いを書き連ねるマガジン、イヌマニダイサクセン。 第一回目の曲は、「スーパーカラフル」。 何度もライブで聴いた曲は、ふとライブの風景が頭に思い浮かぶ。 「スーパーカラフル」もそのひとつ。ギターが鳴って、アルペジオが踊り出して、ベースが追いかけて、ドラムがどんどん気持ちを盛り立てて…… その間、ボーカルの徳田さんは会場に何かを語りかけていたような。その間わたしはずっと、最高、最高、、と思っていたから内容はよく覚えていない。 この曲は勢いがあって、さわやかで明る

          #001 スーパーカラフルーイヌマニダイサクセンー

          はじめにーイヌマニダイサクセンー

          私はスムルースというバンドが好きです。雨の日も風の日もスムルースが好きです。雨の日も風の日も好きになれるからスムルースが好きです。 だけど、なんでこんなに好きなんだろうか。好きなら好きで良いのに、すぐに難しいことを考えはじめ、とはいえなんの答えも出ない私。そんなめんどくさい私を疎まずに、面白がってくれる友だち、それがたむです。 2人がスムルースの話をすると、必ず盛り上がります。共感するところもあればそうでないことも、そして、新たな発見もあります。 私はそんな時間が楽しくて

          はじめにーイヌマニダイサクセンー

          二度とない日々

          いよいよ外出も憚られるなと思った頃、十数枚CDを買った。ライブに行けない中でも、常に新鮮な気持ちで音楽に触れていたくて。その中の1枚が私に刺さったので紹介する。 二度とない日々 | ねじ梅タッシと思い出ナンセンス 京都を中心に活動する4人組ロックバンド、「ねじ梅タッシと思い出ナンセンス」。板前兼バンドマンというねじ梅タッシ(Vo/Gt/包丁)は、ライブで毎回、大根の桂剥きや寿司を握るというパフォーマンスをするそうだ。なんやそれ!と一見、突飛なバンドかと構えてしまうが、どち

          二度とない日々