もしも「明日から会社に来なくていい」と言われたら~概略編 その2~

文中、(★)部分は次の「実践編」で詳細を記載いたします。

保育園ママ友Aちゃんのアドバイスによって、週末もやっている労働相談機関を発見。とりあえず筆記用具だけ持って、行ってみた。

声をかけ中に入ると、そこは会社というより誰かの書斎、みたいな雰囲気で壁の一面が書棚になっていた。
職員の方は、「長老」的な年配の男性。
一通り私の話を聞くと、長老感あふれる、ゆったりとした口調で言った。

「即日解雇、というやつですな」

原因不明の体調不良にちゃんと診断名が下った時のように、ちょっとほっとしつつ、心の中で呟く「ええ、そいつです」。

これまたゆったりとした仕草で書棚から本・・たしか労働全法(六法全書の労働に関する部分の抜粋?)を取り出し、見開き、
「例えばここ・・労働基準法第三十二条」
覗きこみつつ、ハッと我に還る。

メモ!メモメモ!!
私がここに来たのは、「長老のおはなし鑑賞」の為ではないのだ。
基準となる法律、解釈、実際にどう行動すればよいか、等質問をしまくりながら、残すことなく書き留める(★)。

週が明けて月曜日。労働基準監督署に行くも、「管轄違いますね」(★)の一言で、あえなく撃沈。正直前日の「長老面談」がなかったら、もういいや、と投げやりになってしまっていたかもしれない。

翌日火曜日。ちゃんと「所轄の」(★)労働基準監督署に行く。
まず、聞かれたのは「解雇を告げられた時の5W1H」の書き出し。
詳しければ詳しいほど良い、出来るだけ詳細に書くように言われる。

ここで、Aちゃんのアドバイス「とにかく早い方がいいから」の意味を、どれだけ的を得ていたか、を痛感し、めちゃくちゃ感謝した。
私は解雇翌日に、一度長老に洗いざらい話していたので、5W1Hをほぼ抜けの無い状態で、記憶が残っていたのだ!

労働基準監督署で対応していただいた女性職員の方からは、長老が指摘した事以外でも、さらに金銭を請求できる部分がある(★)と言われる。

その後、盆休みが明けた会社から、私物の回収と経費精算で一度来るようにと呼びだされ、行く。
そこで、今後のやり取りは「全てメールで」と言い切って、というかほぼ、言い捨ててこれたのは後で思い返すと大きな収穫だった。

長老と労働基準監督署から得た情報を基に、私は解雇予告手当を始めとする金銭の請求をメールで送り(★)、その返信が会社側から来る。
会社が回答通りの期日・金額で請求したものが支払われているかのチェックを、労働基準監督署の担当者が間に入ってしてくれるので、メールをプリントアウトしたものをベースに進めていけたのだ。

そんなこんなで金銭的な目途がついた頃、転職活動を開始。
割とスムーズに決まり、この騒動を終えることが出来た。



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