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【ライブレポ】和楽器ルネサンス@よみうり大手町ホール

バークリー時代の盟友である、NY在住の三味線創作ジャズシンガー・金子純恵。

8月から始まったワールドツアーは、ヨーロッパと南アジアを経由して、日本へ。
日本国内では、東北、福岡、広島、神戸、札幌での公演を終え、終着地点はここ東京。

僕は最終2公演と、合間に開催された【和楽器ルネサンス】というイベントに参加させていただきました。

まずは【和楽器ルネサンス】についてのレポートです。
NYコロンビア大学中世日本研究所・日本文化戦略研究所の創立50周年記念演奏会。

邦楽界の大御所の方々が伝統芸能と現代音楽の融合を披露してくださる中、僕は純恵ちゃんと『乙前の今様復活プロジェクト』に出演させていただきました。

乙前の今様復活プロジェクトとは…
後白河法皇が乙前から学び、こよなく愛した今様の唄。
『梁塵秘抄』に残された歌詞を頼りに、その音楽を復活させるプロジェクト。

…凄いプロジェクトに関わることができたみたいで大変光栄です。(^^)

純恵ちゃんが復活させたのは「第359番 遊びをせんとや」。
ベースとボーカルだけ、というシンプルな構成で作曲されました。
しかも決まっているのは、日本語と英語を織り交ぜたメロディと、ベースラインのリフだけ。
そこに、アドリブ主体の演奏で色付けしていきました。

正直言って、全体のプログラムから、かなり浮いてたと思います…(^_^;)
さすが純恵ちゃん、NY仕込みの個性が爆発してます。(いい意味で!)

しかしながら、『日本人としての感性を大切にすれば、敢えて和楽器に頼らずとも、日本人らしさは表現できる』というアプローチは、今後のひとつの選択肢になるかもしれませんね。

2人とも海外での経験が多いことで逆に日本人らしさが強調される、というのもあるかもしれません。
(今回のイベントの趣旨に合ってたかどうかは分かりませんが…)

終演後のレセプションで、所長のバーバラ・ルーシュさんが
「50週年を迎えることができて嬉しい。次の50年に向けて頑張りたい」
という内容の演説をされたときには感動しました。

未来を見据えて、今とるべき行動を選択している、そんな覚悟を感じました。

改めて、創立50週年おめでとうございます!

僕が90歳になる頃に、創立100週年記念演奏会に呼ばれることを期待しています(^^)

残りの公演のレポートについてはまた後日お届けしますね〜。


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