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ラディカル・アクセプタンス(ネガティブ感情から抜け出す「受け入れる技術」で人生が変わる(31)

こちらの本を、読書会で読んでおります。
Clubhouseで17時30分から15分間。

第6章 欲望のラディカル・アクセプタンス:切望の源に目覚める
【欲望とは?

ダライ・ラマは…
「すべての人間は幸せを願う。苦しみを願う人間はいない」と集まったひとたちに話されるそうです。

人間の幸福への欲望は、「存在」への欲望という最も基本的な願いです。

私が学んだ福祉や看護の教科書の中でも度々登場する、心理学者のアブラハム・マズローは、生物欲求を基底として、精神的な欲求を置くピラミッド状の自己実現論を説いています。
①生理的欲求 ②安全欲求 ③所属と愛情欲求 ④自尊欲求 ⑤自己実現欲求

身体・精神と魂のすべての欲求を満たすことで「満足感」と「喜び」が生まれます。ただ、この体験はいくら満足のできるものであっても必ず薄れるのです。
ブッダはこれを四聖諦(ししょうたい)の一番目の真理:人生は本質的に満足のいかないものであるとして説いています。

人生におけるすべてのものは変化し続けていく…その結果、私たちは居心地の悪さを感じるのです。

私たちの欲望は単純ではないため、簡単に満たされることはありません。
自分に価値がないという思い込みに囚われると、私たちの欲望は欠点への不安を抜本的になだめることに固着し、完璧に間違いを犯さないように努力し、これを他者に対しても求めるようになります。その結果、このような欲求が満たされることはなく、永遠に満足感を追い求めることになるのです。

欲望(desira)」はラテン語で「desidus」すなわち「星から離れる」を意味するそうです。博士は、これを「星はすべてのエネルギーの源で、純粋な意識の表れである」と解釈され、活力と目覚めの境地である「星」に属したい。自分の真の姿に帰りたいという思いを、私たちが心の奥で追い求めているといいます。

「星から離れる」と感じるのは…無常であるものや人にのみ意識を集中するあまり、人生や純粋な意識、愛という私たちの本質から遠ざかり、自分は欲望とその欲望をいかに満たすかという存在に思ってしまうから。


空気の澄んだ夜にふっと空を見上げた瞬間…瞬く星の一つひとつ。
私達が住むこの地球もそのかけがえのない宇宙に浮かぶ「星」。
その「星」と自分自身との間につながりを感じたとき、我々は安心とやさしさに抱かれて眠りにつくのかもしれません…


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