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【LINEコラム】『周囲から何かしてもらう』ことは当たり前じゃない!『支援・投資を受ける側』の義務を考える(2023.02.13配信)

こんにちは。
健康を損なわず成果を出す人や組織づくりを考え伴走するライフデザインファシリテーターの丹後友里です(@tanchan0630)。

昨日朝から読書会に参加してきました。

昨年12月からほぼ毎週日曜日に開催されているこちらの読書会(次回は2/19開催になります)。ただ本を読むというよりは、

毎回自分で質問をつくり、
答えを探し、気づきを得て、
行動に反映させる

という形で短時間読書と行動を掛け合わせた構成で本に触れあう読書会になっています。そんな読書会に95%皆勤参加している私ですが、今回はこの読書会に参加して感じたことを

人的資本の投資を『受ける側の義務』

と題しまして、日々の健康管理の重要性と絡めて書き綴ってみようと思います。




ということでですね、今朝もTwitterで投稿したのですが、今回私が読書会で読んだ本はコチラ。

昨年春まで運営に携わっていたコワーキングスペースの本棚にあった本で、閉店の後片付けの折にもらってきた本です(私にとってはいろんな意味で感慨深い本)。

今回この本を選んだポイントは『大変革時代』という言葉でしょうか。私自身もどうして惹かれたのかわからないのですが、今月開催するワークショップのテーマに

健康経営の実践における
『管理職の在り方』
について考える

というものを設定していたこと、昨年受講していた産業医科大学の特別講義『健康経営を科学する』でも管理職の協力と支援(管理職自身への支援も含む)が取り上げられていたこと、コロナの始まりと収束感を経たこれからの社会情勢に求められるものが何なのか、健康経営の在り方も含めていろいろ考えていたので、パッと見た時に何となくのフィーリングで手に取って読んでみました。


今回の読書会で本に問いかけた質問が

(健康経営の推進のカギとなる)管理職が
伸び伸びと働くためには企業
(経営層)から
どんな支援があると良いのか?

になります。以前受講した『健康経営を科学する』講義でも

という題目があり、実際に上司による支援の有無で部下の健康状態や意欲的な仕事の仕方にも影響があると研究結果から示唆されています。

【プレゼンティーイズム】
出社はしているが何らかの不調によって
仕事の生産性が下がっている状態
のこと

一方で何かと目の敵にされやすい管理職ですが、果たしてすべての根源を管理職のせいにするだけが解決策とも思えません。管理職である方々も、末端で働く社員と同様同じ人間です
彼ら・彼女ら自身にも同様に抱えている事情があり、その上で一段も二段も上の仕事をされています。
そんな管理職の皆さんにとって支援と感じる要因がこちら。

あなたの会社では、管理職に対してどんな支援策が講じられているでしょうか?

人間の脳は『欠けた部分』に視点が合うよう設計されているため、不具合が生じている部分に目がいきがちです。しかし、それも表層的なことしか考えられていない(管理職にいる皆さんの想いや本音に沿っていない)対策であるなら、より管理職の皆さんからの企業への求心力が弱まり、それが末端にいる社員の皆さんにも影響し、最終的に企業の機能不全に陥ることも考えられます。

以上の内容からも『知覚された組織的支援』の重要性を感じていたのですが、それを今度はどうやって体現していくのかと考えたところ、本から得た答えは

労働者と一緒に経営者自身も学ぶこと
(学びは任意でなく格差が生まれないよう『強制』に)

これまでの経験と勘と度胸に頼る経営手法では危ない
『教育=22歳までに受けるもの』という認識を改める

でした。書籍『日本人の勝算』によると、日本人(主に男性)は35歳から人材育成トレーニングへの参加率が下がり始め、55歳以降はさらに激減していくデータがあるそうです。

この年代、私のイメージでは管理職に相当する方の年齢にありがちだと感じるのですが、あなたはどんな印象を持ったでしょうか。

プレーヤーで一定の評価を得続けてマネージャーに昇進したはいいけど、チーム・組織運営の壁に阻まれて途端に心身の調子を悪くされる方も少なくはないと思います。

これは本人の健康を含めた自己管理能力が多少絡んでくる一方で、先述した組織からの支援だったり、本人自身の置かれた環境に対する積極的な学びの姿勢(それを後押しする組織的支援含む)があるのではないかと考えられます。

『人的資本への投資が大事』と言われる中で、企業側が提供するばかりでなく、『それを受け取る側がどれだけ主体性をもって努力するか』も大いに関係してくるのではないかと思っています。

それをしなくてはいけないと感じる要因が、ツイートした内容の

昔は若手人材の受け入れによって
組織の新陳代謝が起きていた

今は人口減少により若手人材の確保が困難に

今いる従業員が高齢化する
(学びに消極的だと)

組織が硬直化し機能不全に陥る

というもの。若手の人材がなかなか確保できない。となれば今いる社員たちでどうこれからを生き残っていくかを考える必要がある。

だからこそ、今の自分が持っている『知識・スキル』や『人物像(マインド)』などに対するリスキリング・学び直し(人的資本への投資)が大事だとされているのかなと感じました。

しかし、権利を主張する(投資を受ける)には義務を果たすことが先だと私は考えています。

不足・不満ばかり叫んでも、本来果たすべき義務を果たしていないのであれば、積極的な支援は受けられません。自己評価と他者評価には20%の乖離がある(他者評価の方が低くみられる)からです。

まずは自分が最低限の義務を果たすこと。
それに必要なことが『義務を果たすためのパフォーマンスの確保』ではないかと感じています。

だから『健康って大事』につながると私は考えています。

自分の健康を守ることは、義務を果たすだけでなく、投資を受ける機会をもらうことにもつながり、その上でさらに質の高い価値提供ができる。その価値提供からもたらされるリターンこそが『あなたにとって良いもの』を得ることになるからです。

健康経営に関わらず、企業が機能不全に陥らないためには、現場社員と同様に管理職への積極的な支援を行うこと。その際、当人である管理職・一般社員も同様に積極的に自信の学び直しやスキルアップを講じ、企業に貢献していくこと。

それには健全な判断・行動ができる心身の健康をしっかり守っていくことを忘れてはいけないのではないかと考えます。




今週も最後までお読みくださりありがとうございました!今週のコラム、いかがでしたでしょうか?今日のコラムが少しでもお役に立てできましたら幸いです。今週も体調管理に気をつけて良い1週間をお過ごしください!


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