コメント欄に質問をいただくので、お答えしていきたいと思います。

今までの裁判では、この勝手にサインした、ということを反論されていないという認識です。（まあ、本人から、許可なく引き渡し書面にサインした、という文章を受け取っているので、当たり前ですが）

その理由や経緯については、田根さんが説明すべきで、私にはわかるわけもありません。

弁護士に言われたこととしては、普通に考えれば、詐欺的な行為と考えられるということでした。完成すれば建築家は、（完成に対して）報酬をもらえるわけなので、未完成だとしても完成だということにするメリットがあるわけです。建設業社自体も未完成だとわかっていても、施主にこれで完成だと言われたらそれで、完成したことへの報酬がもらえるわけです。

未完成の物件が完成しているとして引き渡しを受けて困るのは、施主だけ、ということです。

建築家、建築会社が相互に結託して、未完成の物件を完成したことにしてしまう、というのは、一般論として共通の利益になり、詐欺的な行為と言えるというのが、弁護士の話でした。

私はこのブログにおいて、最大限気をつけていることとして、このように相性が合わないとか、センスが違うとか、そういう水掛論的な話になる部分については、言いたいことがあっても、触れないようにしています。

「非合法なことや違法建築は許されない」
「生命や保安に関わるようなことが機能していない」

ということを話にしています。

A建築士の例を出されていますが、これがそもそも違法建築であったり、（施主の理解なく）氷点下になる場所で暖房がない（死んでしまう）、強盗が頻発する地域なのにドアの鍵が一切閉まらない（そういう家は大半強盗に襲われる）、等ということがよくあるのでしょうか？

違法な家、強盗に襲われる家、死んでしまう家、保険に入れない家と知って、発注がくるのであればそうなのでしょうが、レベルの違う話という認識です。そういうことは「相性」という話ではないかなと。

（このブログの目的に沿って言えば、そういう物件を作っているという建築家だと知ってれば、私は頼まなかったか、そういう覚悟をもって、依頼していたと思います。そういうことが再度起きないように発信しています。

逆にこのブログを見て、そういう問題（違法建築などの）が起きるかもしれないが、それでも依頼したいという人がいるのは個々人の自由ですから、私のとやかくいう話でもないです。）


さらに言えば、私はこの「マンション」自体から、違法建築なので改修工事をしろと、個人的に訴訟を起こされています。違法建築が起きているのは私の物件ですので、マンションとしては私を訴えてくるわけです。（私が違法建築を理解して発注したわけもないのですが）。

仕事を頼むと、マンションから違法建築を訴えられる、というのはそんなに一般的な建築あるあるではないのではと思います。