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一人暮らしの「身のたけ防災」①

一人暮らし2拠点ワーカー・めんどくさがりの私が、日常の延長で気負わず身のたけでできる防災対策を考えてみました


ーはじめに

この数年、梅雨と台風の時期、各地では必ずと言っていいほど災害が起こっています。
今年の7月も熱海で大規模な土石流。まだ見つかっていない住民さんもいらっしゃる。8月の豪雨災害では全国で20もの府県で浸水被害が出ました。

実は以前、災害支援NPOで働いていたのですが、恥ずかしながら、自分自身は災害時の備えをほとんどしていませんでした。災害が起こったときに助けてもらえる人間関係があればなんとかなると思っていた。
そのくらいズボラな私でも、ここ数年の災害の頻度や勢いを見ると、これはあかんと思うようになり、ズボラなりに日常の暮らしの中で頑張らずにできる「みのたけ防災」を始めてみました。

— 自分だけは大丈夫?そんなことはなかった

ニュースでも聞かれる「あっという間だった」「こんなふうになるとは思っていなかった」
私もそうですが、なぜか「自分だけは大丈夫」と思っているのです。
そして、怖いことを考えるのがイヤ。

でも、水害で被災された住民さんとお話をすると、「前回はここまでだったから水が来ないと思っていたらそれ以上の水が来た」など、過去に水害を経験した地域でも、気候変動がこれだけ進んでいると「この前は大丈夫だったから」「自分だけは大丈夫」っていうことは通用しないことを実感しました。
ここ数年の被災地域を見てみると、どこで起こってもおかしくない。
誰のところにも被災の可能性があるということがわかります。


— 自分が助かったその先にできること

自分にも被災の可能性があることを理解したら、助かるために何ができるか。
でも、ズボラな私はいっぱい防災用品を買いこんだり、張り切った備えをするのはちょっと抵抗があった。だって、それを買ってしまったら、初期投資はもちろんかかるし、それをメンテナンスしつづけなければいけないから。
この期に及んで、「めんどくさい」とのせめぎ合い(笑)

そんな自分に励ましの言葉をかける。
「仮に、被災を免れたとして、友達を助けることもできるんじゃないか、私」
新たなメリットにちょっとやる気が出た。

— 豪雨災害のあとやったこと

①家の周りを散歩
まずは、住んでる場所の地形を知ること。それによって、どんな被害が予想され、どんな備えが必要か?全然変わってくる。

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●昼間に散歩
(見たポイント:道の傾斜、水の流れる方向、側溝の様子)
普段車での移動が多いので、なんとなく見過ごしてしまう道路の様子。
実際に足で歩いてみることで傾斜の体感ができます。

●雨の日の観察
近くに小さな川が流れている音がしていたので、周辺の道の傾斜、水の流れる方向、側溝の様子などを観察

●夜の様子を観察
(街灯の明るさ・道路の見え方など)

②水害ハザードマップを手に入れた
長岡市は「ながおか防災ホームページ」という防災情報を発信しているウェブサイトがあり、そこで洪水ハザードマップを見たり、ダウンロードできますが、やはり紙媒体の冊子を広げてみる方が見やすいので、市役所にもらいに行きました。

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https://www.bousai.city.nagaoka.niigata.jp/

[ハザードマップの便利なところ]
・全体の地形が分かる
・大きな川、小さな川の位置が分かる。小さい川は見落としがち。

自分の家の徒歩10分圏内は歩いても行けるし、雨が降っていてもなんとなく予想が付く。
車で10分圏内くらいの住んでいる場所のちょっと広い範囲を知ると、住んでいる町内全体の地形と自分の通勤ルートとのつながりなどがわかって、いつ起こるか?によって対策をいくつか考えるヒントになるのでまずは眺めてみるといいと思います。

②につづく

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