志位委員長、会見で朝日新聞とまちがえて産経新聞をディスる。

ふだん産経新聞は敵だが、朝日新聞は味方だとかんがえているので、つい深層心理がはたらいて「産経新聞がやった」といってしまったのでしょうね。

--機関紙『しんぶん赤旗』が9日付の論文で朝日を批判している

「朝日の社説、あまりに不見識だと思う。私たちが規約違反の事実で(松竹氏の)処分をしたことについて、共産党が異論を排斥する党だと描いているわけだ。異論を持ったから排斥しているわけではない。公然と外から攻撃したことを問題にしている。そこの論理を全く飛ばして、あたかも異論を持ったから排除したかのように描いている」 「もう一つは、彼(松竹氏)を善意の改革者であるかのように持ち上げている。しかし、善意の立場でモノを言っていたとしたらなぜ党の規約にのっとった、正式のルートで一度も意見を述べることをしなかったのか。私宛ての意見書も一度もない。常任幹部会宛ても、中央委員会宛てもない。党大会に宛てたものもない。真面目に共産党を良くしようと思っているなら、まずはそれをやるべきではないか。それでも自分の意見が通らない場合、異論を保留する自由もある。それがまじめな善意のある人のやり方だと思う。そういう努力を一切やらないで、いきなり外から攻撃を始めるというのは、善意の改革者とは違うと思っている」

「はっきり申し上げておきたいが、『結社の自由』をどう考えているのかと思う。結社に自由に加入する自由とともに、結社が自主自立的に運営する自由、両方を認めているわけだ。結社の自由を全く無視して、乱暴な攻撃だと、それを大手新聞を名乗る産経新聞が社論として掲げた…」


--朝日…

あっ、ごめんなさい、産経新聞、たいへん失礼いたしました。産経新聞はそういうことをやっておりません。朝日だけだ、これをやったのは。これはあまりに不見識だ。共産党の自主自立的な決定に対する外部からの攻撃だ。これをメディアでやりだしてごらんなさい。どこどこの党の運営は非民主的だと勝手に決めて外からバンバンたたく、大きな新聞がやりだしたら結社の自由がなくなってしまう、そういう性格の問題だ。(朝日記者に対し)あなたの責任を問うつもりはないが、社論として掲げた以上、そういう性格の問題だということを自覚してほしい。朝日は(以前の)社説でも『共産党の体質は異論を許さない体質だ』というようなことを書いていた。今度の社説もその延長線上のものだが、まさに党の自主自立的な運営に対する乱暴な介入であり、干渉であり、攻撃だと私たちは断じざるを得ない。これを日本の大手新聞がやっているのは由々しきことだと言いたい」

産経新聞2023年2月9日記事

さらにおもしろい展開になっています。

 産経新聞は2月11日の1面コラム「産経抄」で朝日の社説を引用し、めったにないことだが抄子も朝日の見方に心から賛同する」と異例のエールを送った。2月14日の社説にあたる「主張」欄では、「共産党の除名騒動 危うい強権体質が露わに」と題して、志位氏の会見内容を含めて共産党の対応を批判した。


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