杏杜

漫画や映画の感想・考察でも書いていこうかと。ディズニー系多め。悪役や"悪&q…

杏杜

漫画や映画の感想・考察でも書いていこうかと。ディズニー系多め。悪役や"悪"の概念の話が好き。

最近の記事

【光る君へ】為時を中心に回す感想まとめ日記(六話〜十話)

前回のまとめ 第六話 「二人の才女」二月十一日 漢詩の会に招かれたという為時についていきたいまひろ。 まひろ「父上の晴れ姿が見たいです!」 為時「……………(トゥンク…)」 私「チョロwwwwwwww」 しばらく気まずく仲違いしていた娘の突然のデレ…抗えるはずもなく……というお手本のような即落ちたるや萌えの最大瞬間風速吹き荒れすぎ。 前回兼家は子供達がどんな様子でも鷹揚だから、それが拳の振りどころを失わせて怖いと言ったけど、為時は逆に全然余裕無いので、頑なで冷たい態度

    • 【光る君へ】為時を中心に回す感想まとめ日記(一話〜五話)

      初っ端の視聴から主人公の父親藤原為時にドハマりして軽い気持ちで勝手に注目していたらそれはそれで面白いことになってきた気がする。 そんなオタクの様子を話数ごとにSNSでのリアタイ感想や考察などを手直ししつつメモ的にまとめてみた。 それぞれその回を見た当時そのままの感想ですので後の展開と嚙み合わない部分もあるかもしれないけれど、振り返りながら見てもらえればと思います。 第一話「約束の月」 一月七日 為時、めちゃくちゃ好きなタイプの父親キャラすぎて困る。 娘に心の豊かさを与

      • 【ファインディング・ドリー感想】アシカが糾弾されない理由と忘れっぽい生活の解像度

        ずっと見たかった『ファインディング・ドリー』をやっっと見た!! 障害を個性として肯定的に描く! というより、 『マイ・エレメント』もそうだけど、当事者のための当事者の生きている世界観を再現しようとする映画だったと思う。 全部すごいけど、特に感嘆したのがアシカたちの描写だった。 居心地のいい岩場を占領してのんびり過ごす2匹のアシカであるフルークとラダーは、ジェラルドという別のアシカを明らかにバカにして仲間はずれにするものの、特にそこが糾弾されたりせずに終わる。 その

        • 『トイストーリー4』のなるべくしてなった答えと登場キャラの意味を考える

          ※形式上断定口調のような文章が続きますがあくまで個人の感想・解釈です。 ※タイトルを当初から変更しました。 ※2023/11/30加筆 はじめに ウッディ、この古いカウボーイ人形のストーリーは今までどのように見られてきたのだろうか。 彼は勇敢で、皆に慕われるおもちゃのヒーローだろうか。 『トイ・ストーリー』シリーズと共に成長してきた私は漠然とした違和感を持っていた。 ウッディは、どうしてこんなにも ひとりぼっち なんだろうか 完璧な結末と評判高いトイストーリー3を観

        【光る君へ】為時を中心に回す感想まとめ日記(六話〜十話)

        • 【光る君へ】為時を中心に回す感想まとめ日記(一話〜五話)

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        • 『トイストーリー4』のなるべくしてなった答えと登場キャラの意味を考える

          “女の子のおもちゃ”を救ったトイストーリー3

          ※この記事にはトイストーリー2と3のネタバレを含みます。 また、記事内容はトイスト4の上映直前頃の時期(2019年)に別の投稿サイトに掲載していたもののセルフ転載です。 1、私とトイストーリー トイストーリーと出会った頃の私は、まだ物心つく前の女の子だった。 父の友人からプレゼントされたビデオにたちまち夢中になった私は、母曰くテレビに食い入るようにそれを何度も何度も再生し、まだ舌の回らない言葉で「といっとーりー、といっとりー」と呼び始めたらしい。 トイスト

          “女の子のおもちゃ”を救ったトイストーリー3

          【後編】進撃の巨人だけが描いた現実の差別の残酷さ

          前編の続きになっております。 7、調査兵団の功罪と本質【フロックだけが気づいたこと】ここまで主にマーレ編以降の壁外人類に焦点を当ててきたが、それを踏まえて再び壁の中に視線を戻そう。 人類の快進撃の旗頭として先へ先へと進んできた調査兵団だったが、ある時期からその動きは鈍化していくことになる。 それは中央権力へのクーデターを行った時から始まっている。 それまでの調査兵団は国家権力の鼻つまみ者だった。 中央は壁の外に出ようとする調査兵団の前に立ち塞がり、彼らを敵視してきた。

          【後編】進撃の巨人だけが描いた現実の差別の残酷さ

          【前編】進撃の巨人だけが描いた現実の差別の残酷さ

          ※進撃の巨人最終話までの内容です。 ※形式上断定口調のような文章が続きますがあくまで個人の感想・解釈です。 【導入】進撃の巨人の最終話にて、エルディア人から巨人化能力が消滅した。 その展開を受けて読者の多くの意見が交わされるなかで、注目されていたのはおそらく進撃は差別というテーマを扱った以上それにどのような「答え」を示したのかということだろう。 もし、それが差別の対象となっていた特徴を無くしてしまうということとしか表現されていないとしたら、もちろんそれは決して差別問題の

          【前編】進撃の巨人だけが描いた現実の差別の残酷さ

          私は考察が上手い……すごく上手い!ので、進撃の巨人はフェミニズムから見ても最高だって話ができる!!

          ※進撃の巨人最終話までの内容です。 ※形式上断定口調のような文章が続きますがあくまで個人の感想・解釈です。 ※ちなみに私の推しはジークで、初期から好きなのはライナーです。 【導入】 確かにユミルが初代フリッツ王とかいうクソ野郎なんかを愛する理由がない!と一瞬感じはするが、 私はそんなこと無いと思う。 何故ならずっと英雄的な存在とは、ヒーローとは、いつも大体こんな感じだったから。 戦いだとか、世界のための大義だとかのことばかり優先したり、女性にはセクハラしたり

          私は考察が上手い……すごく上手い!ので、進撃の巨人はフェミニズムから見ても最高だって話ができる!!