魅入る少年の存在

歩く田舎道は半宵(はんしょう)。

峠の先の地平線。

鈴虫が消える。

僕が消える。

鈴虫がみんな、僕を見ている。

散瞳した眼球には、光源のない光。

知能などは、海底に捨てた。 

サンダルも、捨てた。


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