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大阪人が語る、大阪万博はなぜむりやり決行されるのか。ヨソ者は知らない本当の理由。


アメリカで鉄道が発達していないのは、自動車業界の利権のせいだという。
道路を施設するかどうかに、自動車業界団体が強い影響力を持っている。
広い大地にポツン、ポツンとある町。鉄道がなければ当然自動車を買わざるを得ない。買えない貧乏人は、またバスという自動車に乗る。

などということを思い出したのは、大阪の南港地帯に出かけたからである。悪名高い、大阪万博開催予定地夢洲から堺のほうへ。

大阪って実は絵に描いたような車移動の人工的な郊外はない。
まず関西は私鉄王国と言われ、列車が(そこまでいらんやろ)と思うほど発達している。そこらじゅうに二重に駅がある。
さらにその経路は基本むかしの街道筋なんですね(日本初の私鉄は大阪⇔堺の阪堺鉄道でっせ)。
大阪から京都への京街道。奈良への暗越奈良街道。京都から阪神間への西国街道……。

だから大阪の郊外のイメージは私鉄の駅を降りたら、静かで一戸建てと街道筋に古い庄屋作りが混在している感じ。
関西の歴史で言えば実は芦屋も新興の開発地だが、やはり古代から人が住んでいたから東京の新興開発郊外感はない。新しいはずが実は古いのが関西。

例外は昔の万博で山を切り開き開発された千里方面。わりと人工的な感じが残っている。
しかしもう50年も経つと言うのに、古い大阪人にとってあそこはいつまでも「千里”ニュータウン”」。初期に沿線に住んだのは、

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