ChatGPTとDALL-E 3で読みにくい小説を読みやすく
読書をしていて時々、物語の世界に没入しにくいと感じることがあります。
特に古い時代に書かれた作品では、現代とは異なる風俗や書き方で描かれているため、イメージしづらい時があります。
また、作品によっては、ある程度の事前知識がないと理解が追いつかないものもあります。せっかく面白そうな本でも、内容が頭に入ってこなければ、楽しむことはできません。結果、読書を続ける意欲も湧いてきませんね。
そこで、分かりにくい描写をAIに見せて、それをもとに画像を生成してもらえば、理解の助けになるのではないかと考えました。具体的には、ChatGPT-4に組み込まれているDALL-E 3を使って、著作権の問題をクリアした過去の名作を連携し、挿絵を生成するという試みです。
AIで単純に読書感想文を作ってしまうよりは、よほど健康的だと思います。ただし、読む体験そのものは変わってしまうので、個人的には悩ましいところですね。
そこそこうまくいったもの
坊ちゃん
夏目漱石の坊ちゃんの一節です。こちらはそれほど理解しにくくは無いとは思いますが、オーソドックスな課題なのでお試しでやってみます。
なお、AIで出力してもらったので、若干原作と異なる可能性があります。
いささか過剰な気がしますが、イメージはきちんと捉えられていますね。
銀河鉄道の夜
こちらも過剰な気はしますが、イメージを掴むきっかけにはなる気がしますね。
あまり上手くいかなかったもの
人間失格
あまり日本人らしからぬ顔になった気がします。
端整な顔立ちで、悪くはないですがね。
羅生門
けっこうグロい画像をDALL-E 3作れるんだな、という勉強になりました🫥
こちらはちょっと難しすぎたかもしれませんね。
画像は加工しています。
まとめ
現時点では完璧とは言えませんが、特に装飾された日本語にはAIが苦手なようです。しかし、その作品の直接的な理解には及ばない場面でも、異なる視点で物語を見ることができる面白さがあります。
同じ物語でも、人によって感想は微妙に異なるものです。そのため、今時点のChatGPT(とDALL-E 3)による創作は、AIがどのように解釈しているかを見る上でも興味深いと言えます。
このような生成機能を電子書籍リーダーに搭載しても面白そうですね。
例えば、背景が物語の雰囲気に合わせて変わったり、章ごとにAI要約があっても面白そうですね(これは賛否両論ありそうですが)。
おまけ
添削など。
しかし悩ましいですね。
AIで読書感想文を作ってしまうよりは、読んで自分なりにまとめてから、AIに連携して文章の修正、支援を要請する方が健康的な気がします。可能な限り、自分はそうしたいですね。
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