探究活動に取り組む高校生同士が交流を図りながら、活動をより盛り上げるためのプログラム「盛岡という星でタンキュー部」。
2月25日には、これまでの活動をふりかえり、お互いに紹介し合いながらブラッシュアップするプログラム「活動交流会」を実施しました。
 
今回は、高校生の探究についてアドバイスをいただき、一緒にブラッシュアップをしていくため、岩手大学・岩手県立大学・横浜国立大学から計4名の大学生ゲストのみなさんにもお越しいただきました。
 
それではさっそく、プログラムの内容をレポートしていきます！

これまでの活動を発表！

高校生のみなさんには、これまでの活動をPowerPointやポスター形式にまとめた資料を持ち寄ってもらい、紹介していただきました。
「発展途上国に古着を届けるのは正しい支援の仕方なのか」、「コミュニケーション能力が高い人と低い人の違い」、「パイナップルでカビを落とせるのか」など、幅広い探究テーマが集まり、それぞれに自分の興味のあることについて自由に取り組んできたことがわかります。
「パイナップルでカビを落とせるのか」というテーマの方は「みなさんは何を使ってカビを落としますか？」という問いかけから始めたり、ファストファッションについて探究した方はリメイクした服の写真を見せたりしながら、充実した活動内容を発表してくれました。また聞き手としても、自分の経験をもとに感想をフィードバックすることで、お互いに刺激を受けているようでした。
大学生のみなさんも、高校生の行動力や着眼点に感心した様子で、アドバイスにも熱が入っていました。

大学生のアドバイス（抜粋）

• 「自分ひとりですべてやろうとせず、未熟なのは当たり前だと思ってどんどん専門家に頼ろう」

• 「自分でなにかやってみて、その結果から得られるものは何物にも代えがたい経験。とにかく早く試してみよう！」

• 「人とたくさん関わることが大事。後先考えず、まずはやってみよう」

プロジェクトを進める中でアクションの重要性を実感していたり、さまざまな活動に勢いで飛び込んでみたりと、みなさんそれぞれに豊かな経験をお持ちです。そのエッセンスを高校生にもおすそ分けしてくださいました。

大学生からのブラッシュアップのポイント

さらに、大学生ゲストのみなさんからは、それぞれの活動をより良くするためのアドバイスもいただきました。
たとえば、「実用化のために資金繰りが必要なら、クラウドファンディングを試してみるのはどう？」「あの施設なら、あなたのやりたいイベントに協力してくれそう！」といった、具体的なアドバイスや、学術的な観点からのアプローチ方法など、高校生に比べて学外とのつながりがあったり、より専門的な知識を持っていたりする大学生ならではの、高校生の一歩先を照らすようなアドバイスをしてくれました。
 
また、高校生から大学生へ気軽に質問ができる時間にもなりました。
たとえ大きなプロジェクトを動かしていても、年齢があまり離れていない身近な存在である大学生からのアドバイスは、高校生のみなさんにとっても現実的なものに感じられたようでした。

後輩たちへ「探究のススメ」

プログラムの締めくくりとして、これまでの活動を受けて後輩たちに伝えたい「探究のススメ」を考えてもらいました。
来年度以降も探究をする同期や後輩たち、そして自分に向けた、楽しく実りある活動にしてもらうためのアドバイスの一部をご紹介します。

• 身近なことから問いや興味を見つけて、自分なりに進んでみよう！

• とにかく行動にうつしてみる！

• 自分から行動する！あいまいでも色々教えてくれる先輩方は多い！

• 対話する。いろんな人と話すことでより考えを深められる

参加してくださったみなさんの発表や、大学生のみなさんからのアドバイスを受けて、今回は「アクションを実行する」「自ら行動する」ことが大事だと感じた方が多かった印象。
これまでたくさん情報収集して立てた仮説や、課題解決について考えた結果を、今度は何かしらのかたちでアウトプットしてみたいと感じたようでした。実際にやってみることで、新たな課題や解決の糸口が見えてくるかもしれません。

プログラム終了後には、お互いの探究を讃え合ったり、近いテーマで活動している方どうしで情報交換したりして、交流する方もいました。
活動アンケートには、
「みんなそれぞれ違ったテーマを持って探究に取り組んでいておもしろいなと思った」
「他校の方の発表をきいて、こういうアプローチの仕方もあるんだと学べる機会になった」
などの感想がみられました。
それぞれに刺激を受けて、次への展望を見出すことができたようです。今後、さらに深められていくのであろうみなさんの探究を楽しみにしています。

今年度のタンキュー部イベントプログラムは今回で終了となりますが、
来年度も引き続き、探究活動をおこなう高校生のみなさんをさまざまな形でサポートできるよう、プログラムを実施していく予定です。
探究活動に取り組む高校生のみなさん、今後もぜひお気軽にBASE STATIONにお立ち寄りください。