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#GaaSStudy での平井大臣のお話と所感を簡単にまとめました

5月17日に「GaaS Study #1 ー平井大臣に聞く、デジタル庁が解くべき課題とITエンジニアの役割」というイベントを視聴しました。
そこで前半パートにあった、デジタル改革担当の平井大臣へのインタビュー内容を簡単にまとめました。

デジタル敗戦の原因は?

日本の国民は不便に慣れていて他の国の便利なデジタルサービスを経験していないし、期待もしていない。
それに加え今までの政権にとってはデジタル改革は重要な政策ではなかった。つまり、国民も政治も改革に対する本気度が足らなかった。という一言に尽きる。という事でした。

これからデジタル庁が取り組むべき課題

このままでは日本はつまらない国になるという危機感があるので下記を目下の課題としているそうです。
1 生産性をあげる
2 成長力を再生する
3 社会課題を解決する

また上記を実現する為に縦割り行政をなくしベース・レジストリを活用したサービスを作る。
今まではサプライサイド側で構築されてきたサービスが多く、ユーザーの視点に立ったものがなかった。なので今後は使い勝手の良いUI/UXで必要な情報に簡単に辿り着けるようなアーキテクチャを意識したサービス設計をしていきたいと考えている。
という事でした。

デジタル庁の組織運営

デジタル庁が目指すべき組織体制については下記のように仰っていました。
1 フラットなコミュニケーションを取れるように縦割りを廃止する
2 隣のプロジェクトにも口を出せるをような雰囲気作りにする
3 失敗もオープンにしてみんなで乗り越えられるような組織作りをする

デジタル庁は売上を求めなくても良いので、パフォーマンスは国民の満足度という事になる。というお話もされていました。

参画して欲しい人材

デジタル庁の成功が社会全体をバージョンアップさせる事につながるのでこれを100年に1回のチャンスと思って自分の運命を賭けて欲しい。
と最後に熱いメッセージもありました。

お時間ある際にアーカイブからぜひご視聴ください。

所感

冒頭の質問に対する平井大臣の回答に、国民も政治も改革に対する本気度が足らなかった。という言葉がありましたが、デジタル改革に対する今の日本の現状を見ると確かにその通りだと思わざるを得ないと思った。
そんな状況が良い訳はないと思う。
肌感覚になるけど諸外国と比べるとITやAI、デジタル分野では日本は後塵を拝していると思う。
しかしそんな状況を嘆いたり批判していても意味はないわけで、特に日本の若い世代の人達やスタートアップ周辺では「そんな事分かってるから早くやれ」というような熱は節々で感じている。

特に僕は仕事柄ITやテック業界の人と接する事が多い訳で、前述した人達の熱量が政府に届いたのか、政府が環境を整えたからそういう人達が増えてきたのか、分からないけどデジタル改革に対して官民一体となって機運が高まっているこの状況は非常にワクワクする。

僕が個人的に感じたのはデジタル庁の開庁に向けて今はアイドリング状態ではあるけれど、その周辺を取り巻く人達は鼻息荒くアクセルペダルを踏み込んでは離し、大きくエンジンをふかしているような状態に見えた。

だからこそ大きくスタートダッシュを切って欲しいし、官民一体となった本気のデジタル改革を見てみたい。と素直に思った。
いや、見るのではなく、参加しないと…か…。

但し、流行りのワードに振り回されたり、SNSなどに踊らされたりする事なく、国民に寄り添いながら粛々と改革を進める事が必要だと思う。
結局サービスというのは使う人達のフィードバックがあってのものなのだから。

あと、大切なのは改革に伴ってイケイケモードになるのは良いけど、ITやデジタル分野が苦手な方々との情報格差が生まれ、そのような人達を置いてけぼりにしてはいけないという事だと思う。得意不得意に良い悪いはないのだから。
現在、準備中のデジタル庁のサイト トップにあるキャッチコピーからはそんな方々に向けた配慮も感じる。
むしろそのような配慮がなされた上での改革だからこそ、国民の満足度というパフォーマンス を達成できるのではないかと思えた。


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